サヨナライツカ
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2003年10月27日(月)<<<忘れられないまま

 仕事のあと、仲間内で遊びにでかけた。
 海が見たいと言ったら
 行き先は当然のように三週間前と同じ場所で、
 あなたと来たときのことを思い出して寂しくなった。

 私はいつも、
 ここにいない人のことばかり考えている気がする。

 こうやってあっというまに一ヶ月が過ぎて、
 一年も過ぎて、
 いまだに忘れられないまま。

2003年10月21日(火)<<<報われないけど

 たとえばこんなとき、
 あなただったらきっとこうするだろうとか
 いつもみたいに笑うだろうとか。

 どうしても比較してしまう。

 きっと、私はまだ好きでいたいんだ。
 報われないけど安全だから。

2003年10月20日(月)<<<HANABI

 君の事思い出す日
 なんてないのは
 君の事忘れた 時がないから

 会いたいよねぇ会いたいよ
 記憶の中の 笑顔だけ優しすぎて
 もうどうしようもない

               浜崎あゆみ 「HANABI」

2003年10月12日(日)<<<NO TITLE



 一週間なんて、あっというま。



2003年10月05日(日)<<<ほんとうは

 10時過ぎにメールが届いた。
 昼でも一緒にどう? って、相変わらずの短い文面。

 待ち合わせてイタリアンレストランで食事をしたあと、
 海を見ながらいろんな話をした。

 嬉しくて、とてもたくさん笑った気がする。
 前菜を取り分けてもらったことや
 幸せだと笑ったあなたの顔や
 ときどき私の腰にまわされた手もなにもかも。

 左手の薬指に嵌められているはずのリングは
 なぜかあなたの胸元で揺れていて、
 そのことにすこしほっとしたりもした。
 たとえそれを身につけているという事実に変わりはなくても、
 まだ直視することはできなかったから。

 疲れているあなたに無理を言って
 最後に会ったのは半年前だ。
 今回、旅行でこっちに来ることはずいぶん前から知らされていたし
 私も会いたいとは言っていたけれど、
 きっと短い時間しかとれないだろうと思っていた。

 だけど一泊二日の旅行のうち、
 二日目をまるごと私にくれた。
 チェックアウト直後から飛行機の時間まで。

 それだけでも充分すぎるほど幸せだったのに、
 夕方になって中途半端に時間が余ったときは
 帰りの時間を過ぎるかもしれないことがわかっていて
 それでも一緒にいることを選んでくれた。

 だから思わず期待してしまいそうになる。

 別れ際、集合時間に遅刻させてしまった申し訳なさと
 あなたを見送る寂しさとで泣きそうになった私に
 額を寄せてくれたいつもの笑顔がやっぱりとても好きだと思った。


 今日、あなたの隣を歩きながらほんとうは手をつなぎたかった。
 私の気持ちはどれだけ伝わっているんだろう。

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