UNDER CONSTRUCTION

06 St. A3 day始動!!
2006年05月31日(水)

今年も近づいてまいりました、St. A3 day!!
今年は調子に乗って、皆様より広く原稿を募集したいと思います。

皆さん、エーサン下さい。ガブはマジです

私も書きますから!貰うだけ貰って自分は書かないとかしませんから!!

三周年のお題もそうですが、こうやって企画立ち上げては己の首を絞めている気がしますが、それでも人様の書いたエーサンが読みたいんだもん!!!!
なにとぞひとつ、お気軽に、ガブを助けると思って、よろしくお願い致します!!

◇メルフォお返事〜

Iシガミさん、えっ、ホットドックって…この間頂いたメルフォ、そういう意味だと思っていたのだけど…違いましたか!?こりゃ大変失礼いたしました。汚れた大人ですみません(汗)。夏コミでお会い出来たら嬉しいです。あの…でもお会いできても引かないで下さいね、こんな年寄りがあんなアホな事ばっか言ってんのか…とか…。

Y花さま、こんにちはー、お久しぶりでございます。えー!Dr.秩父山ってアニメになってたんですか!?知らなかった!思わずググったらビデオ出てるんですね!声の出演が知りたいー!今単行本手元に無いんですが、読みたくなっちゃった。買おうかな…。情報ありがとうございましたー。

夏コミ
2006年05月29日(月)

ラララ、ランボさーーーーーん!!!!!

…てことは前回日記書いてから1週間が経つ訳ですね。

ところでナミちん、あなた………サンジ放置ですか!?
水ぶっかけてあげればいいだけの話よね?
早く復活させて上げて下さい。
お願いします。

そして昨日の日曜日、今日こそはアニメのOPの兄を見る!!!と息巻いてたら、お休みだし。
お兄さぁああぁぁぁん!!!
ガブにエサを…エーサンどころか、サンジ日照りのガブにエサをー!

そして、ご報告。
夏コミ受かりましたー!
ありがとうございます。ありがとうございます。
夏はSRDさんと合同スペです。
四人揃うと(含むメリッサ←UCオフライン部スタッフ)いつも人様にはお聞かせできない下品かつ下世話な話で盛り上がってしまう私たち。
今年の夏も楽しみだー。

◇メルフォお返事ー

○shioさん、こんにちはー!いらっしゃいませ。兄、叫んでましたかサンジ愛を!さすがお兄さん!!しかしなんで今週に限ってお休みなのか!!来週こそは絶対にチェックしたいと思っております。…来週やるんだろうな…。どうもありがとうございましたー。

Wんこさん、ちゃんと睡眠とってますか?そして、St.A3 Day、ホントにー!?うれしー!やはり貴女は私の天使だ!!楽しみにしてますー。いつもおんぶにだっこで申し訳ありません(汗)。そして、WんこさんもOP身損ねてしまったのね。来週頑張りましょう!

Iシガミさん、こんにちはー。おかげさまで体調は大分よくなりましたー。お頭も登場してたそうですね。だから見たいっつの!!来週…来週こそは…(くどい)。扉絵情報もありがとうございました。ホットドックですか…。「…エースのとどっちが太いかな…(ポ)」とか思ってたのかもしれませんね。…下品でスミマセン。サンジちゃんいっそのこと一本とっといて…(自主規制)。まああの子が食材をそんな事(どんな事?)に使うわけありませんからね。

が・ま・ん とSt.A3 Day
2006年05月22日(月)

ラララ、ランボさん!!!!!

久しぶりの日記でリボーンかよ!!
って突っ込まれそうですけど、ランボさん25才ですか!?…ハ、ハアハアハア…!!(お前そんなにランボが好きだったのか!?)
以前、15才じゃあんまり悪い事もできないから、せめて20年バズーカにして下さいとか言ってたりしましたが、なーんだ、2回撃てばよかったのね。
来週が楽しみです。でも来週ワンピ休載なのね…。

なんか具合悪いな、と思ってたら、どーんと熱が出て病院行き。気管支炎でした。
そして寝込んでいる間に結局先週のWJ買い損ねました。
カラーのサンジちゃんは一体どんな事になってたんですか!?シクシクシク。
昨日のアニメも見逃しましたが、OP変わって、再び兄が登場したとか!!
うおーん!浦島太郎な気分ですよ。
来週こそ見てやる!!

えー、そんなこんなでもう5月も後半です。
何か忘れてませんか、ガブちゃん。なんか忘れてるような気がしますよ…と思ってたら、もうすぐSt.A3 Dayですよ!!!
え、St.A3 Dayって何かって?
ご説明致しますと、6月6日はコックさんの日なんです。そしてさらには兄の日なんです(詳細はWORKSの「企画・イベント」を参照して下さい)。
「それはつまりエーサンの日ってことね!?」とガブが一人で勝手に盛り上がり、サイトで吠えてみたところ、持つべきものは心の友、お友達の皆さんがSt.A3 Dayに寄せて素晴らかしき贈り物を下さったりして、やっぱ言ってみるもんだなオイ!!と悦に入ったわけです。

そんなわけで、今年もやります。やらせて下さい。
出典すらも限りなく怪しい根拠の元、「St.A3 Day」とかぶちかまし、今年も皆さん素晴らしきエーサンブツでガブを喜ばして下さい。そんな企画(えっ、いつの間にそんな?)。
近日告知ページを上げたいと思います。

皆さん、エーサン下さい。

Dr.秩父山
2006年05月15日(月)

…が好きな人をとても身近に発見してうれしい限り。

WJ発売日に何言ってんの?って感じですが、偏頭痛が酷くて、コンビニ寄る余裕も無く帰宅。
薬飲んでちょっと寝たら多少回復しましたが。
でも今週もきっとサンジ出てないよね?
向かいのにーちゃんがWJ読んでたから、表紙がせんちょなのは知っとりますが。

そんな訳で、Dr.秩父山、好きだったんだけど、今周りの友人や同僚に言っても誰も知らないんだよね。
今でも時々サンジがエロ過ぎると、WJ凝視しながら言ってます。
「ん〜ん〜ん〜…や、やらしい…」

このネタがなかなか通じなくて寂しいかぎり。

◇メルフォお返事〜

Iシガミさん、そうなんですよね、やはりせんちょはあの人の弟。つかやっぱどこかでルサンてオフィシャル設定?と思ってるガブです。赤髪の遺伝子ってーか、呪いみたいなもん?(私はお頭をなんだと…笑)幼少期にアレに会ったら、そら絶対毒されますよね。

Tラちゃん、いやもうあんなんDLFとかいう以前の問題ですよ…あんなしょっぼいの、どうすんの?(笑)あんまりショボくて申し訳なく、今年は奉納を見送ったんですが、じゃああの話、今年も恒例でタラちゃんに捧げるって事で…。Dr.秩父山、いいよね(笑)

ル誕な小咄(汗)
2006年05月12日(金)

「あー、腰がダリィ…」
早朝のキッチンで、サンジはうっそりと呟いた。
決して人には言いたくない、あらぬ場所が痛いし。
今日は我等がキャプテン・ルフィの誕生日だ。
それとあらぬ場所の痛みとがどう関係しているかというと―――。




誕生日の前夜は、好きな相手と一晩過ごしたい。そして、朝起きていちばんにおめでとうを言ってもらいたい。

以上のような内容を、ルフィは非常に奴らしい、常人には難解な言葉で語った。
その後、頭の中でルフィ語から人語にトランスレートして、それがあまりにも彼らしからぬ、普通の人間が言いそうな事であることに目を剥いて、さらにしばらくの後、その『好きな相手』というのが自分の事らしいと気づいたこの船のコックさんは、ばっきりと固まった。
妙にピュアな目をして、じっと辛抱強く見上げてくる船長に、頭を掻きむしって叫び出したい衝動に駆られながら。
何故って。
恐ろしい事に、このレディ絶対主義の自分が、野郎なんぞに言い寄られたら、絶対に慇懃な四文字熟語と丁重な蹴りでもってお断りするはずの自分が、どうしたって、絶対に、奴のそんな申し出を拒否できない事に気付いたからだ。
奴が自分に向ける感情にはなんとなく気付いていた。
明らかに、他のクルーに対する態度と違うのだ。とにかくとことん甘えてくる。それこそ「俺ってお前のナニ!?」なんて恥ずかしい事を聞きたくなるくらい。
そして悲しいかな、サンジはルフィにとことん甘えられるのも、とことん甘やかすのも大好きなのだった。他の連中の手前抑えているが、ねだられれば、「あーん」とか言って手ずから餌付けしてもいいくらい。いやむしろしたい。ルフィがそんなまだるっこしい食い方するわけないのが憎いくらいだ。

つまりまあ、そんなわけで。

タンタンと拳で腰を打って、サンジはひとつため息を付く。
万が一の事を考えて(万が一ってなんだ!?)昨夜のうちに朝食の下拵えはほぼ終えていた。
サラダの用意はできたし、あとはスープを温めるだけ。
まだ誰も起きて来る気配は無い。椅子に腰掛けて、ぼんやりと煙草を吹かしていたら、ドアの向こうからパタパタと騒々しい足音が聞こえてきた。間違いようも無いその足音の主に、夕べの今朝でどんな顔をしたらいいのか、少々どぎまぎしている自分にげんなりする。
「サンジーーー!!」
バターン!!とえらい勢いで開かれたドアに、眉をしかめて振り向く。
「お前、ドアはもうちょっと静かに開けろっていつもナミさんに…」
「なんでいねぇんだよ!!」
「は?」
出会いがしらから全く噛み合っていない会話に、サンジはますます眉をひそめる。
そんなサンジを非難がましい目で睨みながら、ルフィは草履をペタペタと言わせながら近づいてくる。
「なんで俺が起きるまで側にいねぇんだよ!サンジいねぇから焦って泣きそうになったぞ俺は!」
目の間にどーんと仁王立ちになって、情けない台詞を吐く船長に、サンジはたっぷり30秒くらいあんぐりと開いた口が塞がらなかった。
「あー…まあ…そう、そうね」
ゴホ…とわざとらしい咳ばらいなんぞをしながら、サンジはどう答えたもんかと必死で考える。
これは、もしかしてあれか?初めて一緒に朝を迎えた時に、レディがよく言うあれか?
確かに、確かにマナー違反かもしれない。あくまで自分達を恋人同士と定義したとして、だが。
(こ…恋人って…)
己の脳内での台詞にくらりとめまいがして、思わずげふげふと咽せるサンジであった。
ああ、確かに。確かに相手がレディなら、俺も細心の注意を払っただろう。美味い朝食を用意してやりたいというジレンマと戦いながら、それでも彼女の寝顔を幸せな気分で眺めているだろう。
だがしかし。
こいつは男で俺も男で、さらに不本意ながら、問答無用で女性の役割を割り振られたのは自分の方で…。
しかも可愛らしいレディの寝顔ならば見飽きる事もないだろうが、大口開けてヨダレたらしてイビキかいてる野郎にそんな気遣い…。

するりとルフィの腕が首に巻き付いてきて、ぎょっとしたサンジは危うく銜えていた煙草を落としそうになる。拗ねた様に唇を突き出して、「お前冷てぇぞ〜」なんて言ってる顔は、もの凄く甘ったるい。
そう言えば、夕べのこいつも驚く程に甘かった。
しつこいくらいにキスをされた。何度も名前を呼ばれた。じっと目を覗き込まれて、何かを確かめるように身体中を探る手に、堪らない気持ちになって、気付けばえらく盛り上がってしまった。
そうだ、あれは性行為じゃなくて、愛の行為だった。
自分の作ったメシだって、ろくに味わいもせずに端からかっ込むルフィだから、セックスだってもっと即物的だと思っていたのに。

子犬の様な目でじっと見つめられて、目眩がする。
「ああ、いや…まあ、そうね―――悪かったよ」
大変歯切れ悪く、往生際も悪く、もごもごと謝罪の言葉を口にする。
「わかりゃいーんだ」
サンジにへばりついたまま偉そうに頷いたルフィが、「次からはちゃんとしろよ」と続けた一言に、そうか、次があるのか、となんだか激しく動揺した。やはり奴の中では、自分達はきっちり出来上がってしまっているらしい。
確かに、ルフィには口が裂けても言うつもりは無いが、目が覚めてしばらくは、そんな寝汚い寝顔を幸せな気分で眺めていた。しかも、体の奥に残る痛みにすら、甘い感慨を覚えていたり。
なんだか背筋がざわざわして、サンジはブルブルブルっと頭を振ると、ルフィを押しのける様にして立ち上がる。
そろそろ皆が起きて来る。スープを暖めなくては。
「おいサンジ、返事は!?」
素っ気なく押しのけられて、むくれた顔の船長が、コンロに向かうサンジにまとわりつく。
「………まあ、朝飯遅れてもいいならな」
「それはダメだ!それはごんごんどんどんだぞ、サンジ!」
「……言語道断ね」
ルフィ語のエキスパートになりつつある自分にちょっと物悲しい気持ちになりながらも、サンジはこの先の事を思う。
本人に自覚はないだろうが、どうやら我らが船長は、相当な恋愛体質だったらしい。まあ、気に入った人や者に対するこいつののめり込み方を考えると、案外意外でもないのかもしれない。
そして、どうやらそんな彼の恋愛対象になってしまった自分も、ぶっちゃけ相当な恋愛体質なのだ。
「……やべぇ、どうなんだ、この先」
「あ?何が?」
レードルで鍋の中身を掻き回すサンジの肩に顎を乗せ、後ろからしっかりとウエストに手を回したルフィが顔を覗き込んで来る。もう片方の手が鍋の中に伸びて来るのをていっと払いながら、「なんでもねーよバーカ」とそっけない口調で返しながらも、サンジは口元が緩んで来るのを抑えられなかった。

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こないだの日記で、ル誕に何にもできなくてごめんなさい、と書いたらば、早速タラちゃんからレスポンス。
タラちゃんちの船長祭りは、5月9日のコックさんの日が定説です。
ならば頑張ってみましょうか、と思ったら、大風邪引いて寝込んでしまいました。
とりあえず、携帯でポチポチ打ってた話を仕上げてみました。珍しく黒くないせんちょです。

………タラちゃんごめん!マジでごめん!



◇メルフォお返事!

Tラちゃん(今更伏せても…)、そんなわけで、5月9日には間に合いませんでした、その上結局小咄になってしまってごめんなさいです…。しかもエッチなし(汗)。胸を張って捧げられるブツが出来ませんでしたー!(いや、毎年そうだから…)やっぱり不甲斐ない私を以下同文…。ごめんよー!でもTラちゃんちのル誕、楽しみにしてますー。頑張ってねー!

Iガミさん、こんにちは!毎度ありがとうございます。スーツのエースに萌えます(見た事ねーけど)。海軍の制服にも激萌えしました。そして私はメガネフェチです。眼鏡っ子ミスタープリンスにも激萌えでしたが、おっとこまえの銀縁眼鏡とかも大好物ですよハァハァ…!

Kぬこさん!お久しぶりです!メッセージありがとうございます!でもなんで謝るの!?(笑)息子さんだけ引っ張り出して銜えちゃうの萌えですよね。全部脱がずにあれこれ引っかかってぐっちゃぐちゃになってるのがエロいと思います。

Wんこさん、あ、ありがとう、恐れ多いお褒めのお言葉、最近怠けっ放しのワタクシには恐縮過ぎてひたすら小さくなってますですよ。どうにでもされちゃう兄は、でも最後にはヘロヘロになったサンジちゃんの事好きに弄くり倒しちゃうんだと思います。

ルヒ誕直後にエーサン小咄
2006年05月06日(土)

島に寄る前から、絶対に寄ろうと決めていた店。
昔ゼフの口から聞いた、彼がグランドラインで出会った腕利きコックのレストラン。
それほど格式張った店ではないが、それでも食事時でもガキみたいに大騒ぎの船の男共を連れて行くような店じゃない。
じっくりと料理を味わいたくて、敢えて一人で出かけたその店で、サンジは意外な人物を見た。

案内されたテーブルから、個室とはいかないまでも、そこだけ他のテーブルからは離れている中二階のテーブルで、スーツ姿の二人の男が食事をしているのが見えた。
そのうちの、若い方の男に、サンジの視線が釘付けになる。
光沢のある淡いグレーのスーツに黒のドレスシャツ。タイは水色がかったシルバー。銀縁眼鏡をかけ、長めの黒髪をワックスでラフに後ろに流している。
きっと、自分でなければ気付かなかっただろう。
親指を縁に置いて、中指でリズミカルに机の角を弾いている。何か考えている時の、彼の無意識の仕草だ。
間違いない。少々胡散臭いながらも、スーツ姿のビジネスマンの様な男は、白ひげ海賊団2番隊隊長、ポートガス・D・エース、その人だった。
初めて見る彼のそんな姿に、サンジの目は釘付けになる。
どんなに寒い土地に行っても、コートの下は半裸な彼だ。きっと、余程の事情があるに違いない。
あまりジロジロと見ていてはまずい。きっと何か、仕事上の理由であんな姿をしている彼の迷惑になるだろう。そう思いながら、目が離せないでいた。
視線に気付いたのか、エースが何気ないふうを装ってこちらに目を向ける。
抜け目無く店内を見回す視線が、サンジの上で止まる。僅かに眉が上がる。
目線を正面に戻したエースが男に何か話しかける。男の視線がエースからそれて、隣りのテーブルに移った瞬間、彼はそれとわからない程かすかな目配せを送ってきた。


相も変わらず不始末をしでかしてくれた元部下を追っての航海中、本船からちょっとした仕事の指令が届いた。とある重要人物に接触して、品物を渡す。ただそれだけの仕事に、深くも考えずに了承した。
しかし、本船から遣わされたクルーから、男に渡す品物と一緒に、スーツ一式を渡された時には、思わず溜め息を漏らしてしまった。
どうせたまたま近くにいたからお使いを言いつけた程度なのかと思っていたが、幹部クラスが届ける事に意義がある、などと言う。しかも、何やら向こうの指定したレストランで正装してお食事ときた。
全くもって面倒くさい。相手の立場上、何があっても海賊と繋がりがあると思われてはいけないと、念には念を入れたらしく、小道具にインテリっぽい眼鏡まで付いていた。もう絶対おやじは面白がっているに違いない。
先方にあらかじめ渡しておくとかいう名目で、写真まで撮られた。それを嘘だとは言わないが、絶対に同じ写真が本船で笑いの種にされるに違いない。
全くおもしろくない気分で食事をしていたら、驚いた事に、そのレストランにサンジがいた。
目をまんまるに見開いてこちらを見ているから、少々焦ってそっと合図を送った。
すぐに了解してそっと目を逸らした彼は、それでもよっぽどこちらが気になるのか、その後もちらちらと視線を寄越す。
そりゃそうだ、着た切り雀…というよりも、裸がユニフォームの様な自分しか知らない彼にしてみりゃ、この格好は珍しいだろう。まったく恥ずかしいったらない。
だけど、目の前の男の視線が逸れたとき、再び目で合図したら、彼は遠目でもわかる程に真っ赤になった。
サンジ……何、その反応。


男と握手をして席を立つ。
外に車を待たせている男をその場で見送って、店内を振り向けば、サンジの姿はもう無かった。
まあ、自分のヤボ用もこれで終わった。今日の朝の時点までにこの島に入って来ている同業者は全てチェック済みだ。彼等はその後に島に着いたのだろう。ログが貯まるのに、五日。会う機会はまだある。
そんな事を思いながら店を出て、港に向かって歩き始めた時、
「お兄さん、遊んでかない」
路地から聞き慣れた声。
「サン―――おわっ!」
振り返る間もなく、腕を取られて強く引かれた。
逆らえない力じゃない。それでも彼に抵抗する必要など無いので、むしろ嬉々として路地に引きずり込まれる。
一言もなく、サンジはエースの首に両手を絡ませて、少々強引に引き寄せると、そのまま壁に寄り掛かった。
彼を押しつぶさないように、両手を壁に着いて体重を支えながら、久しぶりに会う恋人の夜目にも白い顔を見下ろせば、何やらキラキラと潤んだ目で上目遣いに見上げてくる。
「久しぶり、元気…」
言い終わらないうちに、唇が押し付けられた。後頭部に手を回して、髪を弄りながら、誘う様に下唇に噛み付いて来る。そんな彼のお誘いに否やがあるはずもなく、久しぶりに恋人の柔らかくて甘い唇を思う存分堪能する。
「どうしたの、サンジ。珍しく積極的」
奪い合う様なキスを散々した後に、そう声をかければ、彼は紅潮した顔で息を切らしながら、どこか恨めしそうな、切羽詰まったような顔をする。
「それはこっちのセリフ。どうしたんだよその格好」
「ああ、お仕事でね」
照れ隠しに、おどけた様に眉を上げて苦笑する。そんなエースに、サンジの眉が切な気に寄せられる。
「…ああ、もう!」
焦れたように言うサンジに、訳がわからなくて伺う様にその目を覗き込む。キスの余韻でか、彼の瞳は熱っぽく潤んでいる。
「畜生、あんた、なんていい男なんだ!」
「………ありがとう」
ジャケットの襟ぐりを乱暴に掴み上げられて、まるで怒ったような口調で言われ、エースは「俺今、褒められてんだよな?」と首を傾げた。
全く知らない人になっている恋人に困惑しまくるエースに、彼はさらに追い打ちをかける。
「エース、したい、しよう!今すぐ!!」
一瞬その言葉の意味が理解できなかったエースは、時間にして10秒程固まった後、ものすごく間抜けな答えを返す。
「…えーと、今ここで?」
こと性的な事にはひどくシャイで、直接的な会話すら恥ずかしがってなかなか乗ってこないはずの恋人のあり得ない発言の数々に、ちょっと腰が引けてたりして。
「…ああ!ここで…はもったいない!!」
ものすごく苦悩する人のように、頭を掻きむしってサンジは叫ぶ。
「あ、あのー、サンジ?」
恐る恐る声をかけるエースを、サンジはキッと睨み上げた。
「俺がいちから全部脱がしてやるんだから!」


どうやら滅多にしないエースの正装は、いたくサンジのお気に召したようだ。
理性のタガが外れて、別人格が顔を出すくらいに。
「…気に入ってもらえて嬉しいよ」
引き攣った笑顔でなんとかそれだけ言うと、押されっぱなしのこの状況をとりつくろう様に、エースはすっかり熱くなってる恋人の肩を抱いて、自分のヤサに案内すべく歩き出したのだった。


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ヘタレエース。
この後エースのヤサで、馬乗りになったサンジにネクタイだのワイシャツ等をむしり取られて、騎乗位エチーになだれ込み。

船長お誕生日おめでとうございます。
今年は何もできなくてごめんなさい。
タラちゃん、不甲斐ない私を許して下さい。

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