心に開いた穴のこと - 2000年09月23日(土) どうしてなのか 足りないんだ 何が足りないってわけじゃない ただ ただ 何かが 足りないんだ 急に騒ぎ出したんだ 静かに静かに暴れてる コーヒーを飲んだ時みたいに お腹が「きゅっううっ」と してくるんだ 全てを飲みこむ暗い闇 夜に満ちてく 海の様 最初は小さな穴だったのに 知らない間に広がってきて どんどん僕を包みこむ きっと 逆さになったんだ 宇宙と自分の内側が これでは世界が穴の様 僕の意識が希薄になった - 回帰熱 - 2000年09月22日(金) 振り返った空に 月が高く昇っている 薄く落ちた影に 手を伸ばしてみる 君はひとりだったか ちょっと考えてみる 誰かが近くに居たような そんな気がしている 振り返った道の 遠くを見つめてみる 眼の周りが熱いのに 指先は冷たくなっている ススキを揺らす風に 耳を澄ませてみる 誰かが呼んでいたような そんな気がしている 遠くまで 来たような もう 帰らなくちゃ ならないような 振り仰いだ空に 星が輝いている 届くはずもないのに 手を伸ばしてみる この先もひとりだろうか ちょっと考えてみる 誰かが近くに居るような そんな気もしている -
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