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1976年01月31日(土)

最終更新日:2002.10.01 HOME

真光の教義に関係する疑似科学、偽史

真光の教義の中には、ムー大陸説、竹内文献など、いわゆる疑似科学や偽史といわれるものがたくさん含まれています。インターネットの普及により、それらについての情報が容易に手に入るようになってきました。「真光、ムー大陸、そして天皇崇拝」において説明された、真光の非科学的な側面に関する情報を主にまとめています。


目次

・原田実CyberSpace
・ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
・いろいろな疑問−神代文字についての対話−
・トンデモ科学者の研究を絶賛した教え主様御教示


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原田実CyberSpace: http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/

このHPは、真光の教義が基礎としている竹内文献などの古史古伝、神代文字、大本教などについて批判的な見地から検討を行い、いかに怪しい話が多いかを指摘している。例えば以下のような題目がある。

書評:「神々の指紋」の超真相: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/review/review1.htm
(一万年前に文明があったとするベストセラー『神々の指紋』はトンデモ本だったらしい。)

コラム:「竹内文献」が語るSF的創世神話: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text3.htm
(これは、4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝で紹介済み。真光が教義の基礎とする竹内文献は、偽書の可能性が極めて高い。)

コラム:日本の予言書 −『野馬台詩』『聖徳太子未来紀』『竹内文献』−
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text9.htm
(最後の方で、竹内文献と真光の関係が、簡単にだが指摘されている。)

未発表原稿:日本古代文字学の夜明け?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/yoake.htm
(日本における文字の使用が、弥生時代後期までさかのぼる可能性が最近出てきたものの、いわゆるペトログリフとか神代文字と呼ばれるものの研究には、極めて怪しいことが多いことを指摘。)

未発表原稿:知られざる名著『学理的厳正批判大本教の解剖』 オウム事件は第四次大本事件か?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/text2.htm
(ここで紹介されている本は、真光や救世教など、多くの宗派の起源である大本教にも、今日のオウム真理教のような怪しい面があったことを指摘している。稀代の霊能者としてとかく神聖視されがちな出口王仁三郎氏にも、おかしな言動や、予言の自作自演等が多々あったらしい。また、鎮魂帰神現象(霊動現象)を精神医学の立場から分析し、「単なる催眠ではない、自己暗示による人格変換」であるとし、神聖視するようなものではなくむしろ危険なものとしている。それが原因で殺人事件まで起こったらしい。)
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ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
http://isweb9.infoseek.co.jp/novel/ventvert/study/mystery/0001_choukodai_body.html#MAGYOU_LABEL3

<抜粋>

...どうやらチャーチワードの力説したムー大陸が、太平洋の中央あたりには、科学的には存在出来ないらしいことが前章でわかった。...

...アメリカの海洋地質学者メナルドは、ツアモツからマーシャル群島に至る太平洋の真ん中に、高さ二キロ、長さ千キロ、幅四千キロにおよぶ巨大な海底の隆起地形(ダーウィンライズ)を考えた。この説は1964年に発表され、日本のマスコミに騒がれたことがあったが、ボーリング調査などその後の海底調査により、ダーウィン・ライズは大陸の沈んだものではないことが明らかにされてしまった...
<解説>

近年、沖縄付近の海底で遺跡のようなものが発見されています。沖縄周辺は1万年ほど前に水没した可能性もあり、同時に水没した文化、文明があった可能性が指摘されています。上のHPではこれを指して、「ムー大陸」、「ムー文明」と言っています。ただし、この海底遺跡らしきものは、未だに人工物なのか自然物なのか結論がついていないようです。つまり、はっきりしたことは何も判っていません。また、上の抜粋にもあるように、一般的に言われているムー大陸が太平洋の中央あたりには存在し得ないことも述べています。

しかしながら,一部の真光信者はこの「海底遺跡らしきもの」を指して、「岡田光玉氏の言ったムー大陸が実際に存在した...」と言い,光玉氏の教えが正しいと主張したいようです。

これは本当にムー大陸、ムー文明と呼べるものなのでしょうか?光玉氏が正しいことを言ったということになるのでしょうか?

私が思うには,上のHPや木村教授は、人々の興味を引くためにこの海底遺跡のようなものを「ムー大陸、ムー文明」と呼んでいるだけであり、実際には「琉球古陸」説ともいうべき別物だと考えられます。○○真光の上級研修のテキストには、ムー大陸は太平洋を覆い尽くすように描かれている上に沖縄付近は含まれておらず、上記の琉球古陸説とはかけ離れたものであることがわかります。(4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝、参照)

雑誌「ニュートン」編集長の竹内均氏は、「ムー大陸は無かったがムー文明はあった」と言っているそうです。しかし、竹内氏は高名な地球物理学者でありながら、古代史に関しては妄想を持っていることが指摘されています。


『ニュートン』編集長、竹内均氏の妄想
http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~haruta/kyokou/zangai.html
光玉氏は、不確かなチャーチワード説をそのまま教義の中に取り入れただけでなく、ムー大陸とアトランティス大陸間に核戦争があったという話まで付け加えています。この話は1950年代にアメリカで人気のあった「シェーバーミステリー」が元ネタのようです。

もともとムー大陸説というのは、チャーチワード氏が最初に唱えたものですが、チャーチワード氏自身の経歴詐称問題や証拠の不確かさから、捏造であると言われています。光玉氏はチャーチワード説に尾ひれをつけて真光の教義に取り入れただけのようです。

ムー大陸説は、偽書である竹内文献にも取り入れられ、戦中戦後を通じて軍人の間で人気のある説でした。光玉氏もそれに騙されたか、あるいは利用した人間の1人でしかないのでしょう。

ですから、仮に沖縄近海で発見されたものが今まで発見されていなかった遺跡だったとしても、「光玉氏が正しいことを言っていた...」ということにはなりません。

「一万年前の遺跡があった、だから光玉氏の言ったことが正しかった...」という認識は、短絡思考というものです。


擬似歴史学辞典 http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/tondemo/dic/

<ムー大陸に関する参考文献>

ジェームズ・チャーチワード/小泉源太郎:訳『失われたムー大陸』(大陸文庫 1991)
志水一夫「疑惑の人ジェームズ・チャーチワードとムー大陸伝説・伝」
藤野七穂「偽史と野望の陥没大陸“ムー大陸”の伝播と日本的受容」
『歴史を変えた偽書』(ジャパン・ミックス 1996)
C・J・カズー+S・D・スコット Jr./志水一夫:訳『超古代史の真相』(東京書籍 1987)
R・ウォーカップ/服部研二:訳『幻想の古代文明』(中公文庫 1988)
M・ガードナー/市場泰男:訳『奇妙な論理II』(現代教養文庫 1992)
ダニエル・コーエン/岡達子:訳『世界謎物語』(現代教養文庫 1990)

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1976年01月30日(金)

いろいろな疑問−神代文字についての対話−
http://www.hoops.ne.jp/~simasiba/hotuma-singi-moji01.htm

神代文字と呼ばれるものは多くの種類があり、それらについては諸説ありますが、神代文字の多くは江戸時代以降に作られた偽物とされています。漢字伝来以前になんらかの記号として存在した可能性はありますが、「文字」と呼べるものだったのかどうかは疑わしいようです。たとえそのような「文字」が存在したとしても、岡田光玉氏の言うように、ムー大陸で作られ、世界中のすべての文字の起源として存在したという可能性はほぼゼロでしょう。
(4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝、参照)

<以下抜粋>

(・_・) 当たり前といえば当たり前なんですが、漢字伝来以前、日本に何らかの文字的な記号が存在した可能性は誰にも否定できません。ただ、問題は、そのような記号が存在したとして、
(1)それが「文字」といえるほど高度に発達したものであったか
ということと、
(2)それと、江戸時代以降に頻出する「神代文字」に関連性があるか
ということです。
(もし、仮に(1) が成立したとしても、(2)が成立するとは限らない。)
(・_・) で。(1)ですが、彦島の岩刻文字(ペトログラフ)は、「研究者」の川崎真治氏の言うところ(『日本最古の文字と女神図像』)を信じれば、甲骨文字やインダス文字やシナイ半島のアルファベットやバビロン・シュメールの楔型文字がデタラメに混在している、という訳の判らない代物らしいので、まず簡単に信用できるものではないと思います。
 ぼく自身、この考古学的な問題について詳しく調べているわけではないので、あまり断定的なことは言えませんが、(1)の成立する余地はかなり低そうに思います。
(・_・) (2)について。
 神代文字否定論の最大の根拠は、ほとんどの「神代文字」とされるものは、字数(音数)が47〜50しかなく、上代特殊仮名遣を無視していることです。
(松本善之助氏の本を読んでいるのであれば、上代特殊仮名遣についてはおわかりですよね。氏は上代特殊仮名遣が将来的に否定される可能性についても述べていますが、残念ながらこれは氏の希望的観測にすぎません。)
 しかも、ホツマ文字は、明らかに母音記号と子音記号の組み合わせから構成されており、これは50音表の存在が前提であると考えるのが自然です。少なくとも、仮名文字が創られる以前の文字とは極めて考えにくいものです。
 ……要するに。「学界から排除される」にはそれ相応の理由があるってことです。
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トンデモ科学者の研究を絶賛した教え主様御教示

平成7年前後の○○真光教え主様御教示に、次のような内容の一文がありました。○○真光誌にも掲載されているはずです。

『東北大学の早坂○雄博士の研究は、21世紀の新しいエネルギー源を開拓するものである...』

このように早坂博士の研究は、み教えにおいて絶賛されました。しかし早坂博士とは、実は擬似科学者(トンデモ科学者)として有名であり、彼の研究は専門家からは相手にされておりません。しかし○○真光幹部や教え主は、科学的知識が無かったために早坂博士の言うことをそのまま鵜呑みにしてしまい、すばらしい研究だとでも思ってしまったようです。神の地上代行者が、このような間違いを犯すものなのでしょうか?まったく普通の人間が犯すような間違いを犯しています。しかも御教示において...

以下では,その早坂博士の著作を紹介し、いかにおかしなことを言っているかを見てみましょう。

宇宙第五の力 『反重力はやはり存在した』 
早坂○雄、杉山○樹 著
徳間書店 1998年

<以下抜粋>

第一部P.3 
  同時に、これら「反重力の基礎研究をベースにした、宇宙空間における新しい推進技術をいち早く開発する必要性のあることを力説し、さらには「真空エネルギー」から「電力エネルギー」へ転換するための新しい技術さえも開発できる、ということも強調しておきたい。
第二部 P.4
  まず第1章では、なぜ反重力の研究をするのか、その理由を明らかにする。第1の理由は、自然に対する好奇心から、果たして自然界に重力的斥力の存在が考えられるのかどうか、と云う観点から反重力を研究する理由を述べる。
  第2の理由として、宇宙探査のための手段としての反重力を探求することと、ETIとの直接交流を可能にするための手段として推進技術を開発する、と云うことを述べている。 ETI:地球外知的生命体
第二部P.125
  B−2機の推進方式は、電場を用いて重力(引力)を制御する実例である。
  注)B−2機: アメリカ軍のB2ステルス爆撃機のこと。
  http://allabout.co.jp/hobby/airplane/closeup/CU20011022A/
第二部P.130
  8−2を終えるに当たって、著者らは次のことを読者諸氏にコメントしておきたい。ただし自然科学者でUFOを頭から否定したい方々をコメントの対象にはしない。
  UFOの研究者および一般の市民の方々で、UFOに関心を持っている読者に云いたい。アダムスキーと云う人物は金星人には会っていないし、UFOに乗って金星や土星に行っていない、などという人がいる。アダムスキーは、いかがわしい人物であると。
  こんな話をする人は、中途半ぱにUFOを研究している人物で、濁った精神しか持ち合わせていない。真実に共鳴できる人であれば、アダムスキーの存在と、彼の主張の真実性が直ちに判るはずである。
  もし、それでもわからないのであれば、彼の墓地がアメリカ合衆国国立アーリントン墓地にあると云う事実を知ってもらうことだ。アーリントン墓地に直接行き、目で確かめることだ。

第二部P.134
  一方の米国は、相も変わらず重力制御技術を極秘にしている。その上、悪しきETI(いわゆるグレーやオリオン星人など)から、その技術を取得しているとの話も伝わって来ている。
  悪しきETIとは、知的には地球人類より高いが、彼らの生命力の枯渇を補うために、地球人を拉致し、地球人類の遺伝子を用いた遺伝子組み換えさえ行い、彼らの子孫を改良しようとしているETIのことである(ただし、ゼータ・レクチル星人は除く)。

第二部P.135
  精神レベルが高いとはどんなことか。著者らが思うに、宇宙で生起するあらゆる現象の根源である”宇宙の叡智(宇宙意識)”を認めることができる状態に達しているか、あるいはそれに向かって意識的に努力している生命体の精神レベルのことである。
  こうしたETIのことは、近年多くの報告がなされている。たとえば、米国の著名な牧師ストレンジェスは、バリアント・ソーと云う金星人(1957年、アイゼンハワー大統領、ニクソン副大統領達と会見し、地球人救済のための多くの提案をした)と友人になり、金星での生活、地球環境保全のための金星人の努力、地球人の精神レベルの向上、などについて話し合った。

第二部P.137
  著者らは、すでにこの方向づけに沿った重力制御技術のアイディアを持っている。これは直ちに基礎実験が可能なアイディアである。このアイディアは近いうちに公表するつもりである。
  したがって、この方向に沿って研究できる能力を持っている研究者の組織化、財政的支援が得られれば、日本の宇宙開発技術は、飛躍的に増大することは明らかである。政府と民間の協力を得たい。
<解説>

 「真空エネルギー」とか「第五の力」とか、普段の私たちには耳慣れない言葉が現れて理解しにくいのですが、「米国の陰謀」とか、「宇宙人の陰謀」とか、確かな根拠のない被害妄想に囚われている様子がうかがえます。また、「アメリカのB2ステルス爆撃機が重力を制御して飛んでいる」とは、科学者らしからぬ発言です。ですから、科学にあまり縁のない人でも「何かおかしいな...」と感じると思います。ちなみに、物理に詳しく早坂博士のことも知っている人に尋ねたところ、返事はこうでした。「早坂さんの研究は誰も認めていない。彼の研究結果は一度有名な学術雑誌(Physical Review Letters)に載ったことにより、日本の新聞上でも掲載されたが、その同じ学術雑誌に早坂さんの結果を否定する論文がすぐに掲載された。日本の計量研究所でも否定する結果を出した。だから完全に否定されてしまっている。全く話にならない...」

 ○○真光には有識者(学者、医師などからなる)の組織があり、陽光文明国際会議なども開いているはずですが、有識者の方たちはいったいこのことをどう考えているのでしょうか?「教え主様が言ったのだから間違いない...」、もしこのように納得しているのだとしたら、学者、医師として失格でしょう。


参考サイト: 反重力独楽見学レポート http://www.dma.aoba.sendai.jp/%7Eacchan/AntiGra.html 
早坂博士のところを訪問したときのレポート
参考図書: パリティブックス 「続 間違いだらけの物理概念」 平成7年初版 パリティ編集委員会 編  丸善
        P.93−106 『右回りのコマ、軽くならなかった!!」 池田進
日本の計量研究所(現、独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター)で行われた実験について記述されている。早坂博士の研究を否定している。


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1976年01月01日(木)

最終更新日:2002.10.01 HOME

真光の教義に関係する疑似科学、偽史

真光の教義の中には、ムー大陸説、竹内文献など、いわゆる疑似科学や偽史といわれるものがたくさん含まれています。インターネットの普及により、それらについての情報が容易に手に入るようになってきました。「真光、ムー大陸、そして天皇崇拝」において説明された、真光の非科学的な側面に関する情報を主にまとめています。


目次

・原田実CyberSpace
・ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
・いろいろな疑問−神代文字についての対話−
・トンデモ科学者の研究を絶賛した教え主様御教示


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原田実CyberSpace: http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/

このHPは、真光の教義が基礎としている竹内文献などの古史古伝、神代文字、大本教などについて批判的な見地から検討を行い、いかに怪しい話が多いかを指摘している。例えば以下のような題目がある。

書評:「神々の指紋」の超真相: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/review/review1.htm
(一万年前に文明があったとするベストセラー『神々の指紋』はトンデモ本だったらしい。)

コラム:「竹内文献」が語るSF的創世神話: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text3.htm
(これは、4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝で紹介済み。真光が教義の基礎とする竹内文献は、偽書の可能性が極めて高い。)

コラム:日本の予言書 −『野馬台詩』『聖徳太子未来紀』『竹内文献』−
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text9.htm
(最後の方で、竹内文献と真光の関係が、簡単にだが指摘されている。)

未発表原稿:日本古代文字学の夜明け?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/yoake.htm
(日本における文字の使用が、弥生時代後期までさかのぼる可能性が最近出てきたものの、いわゆるペトログリフとか神代文字と呼ばれるものの研究には、極めて怪しいことが多いことを指摘。)

未発表原稿:知られざる名著『学理的厳正批判大本教の解剖』 オウム事件は第四次大本事件か?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/text2.htm
(ここで紹介されている本は、真光や救世教など、多くの宗派の起源である大本教にも、今日のオウム真理教のような怪しい面があったことを指摘している。稀代の霊能者としてとかく神聖視されがちな出口王仁三郎氏にも、おかしな言動や、予言の自作自演等が多々あったらしい。また、鎮魂帰神現象(霊動現象)を精神医学の立場から分析し、「単なる催眠ではない、自己暗示による人格変換」であるとし、神聖視するようなものではなくむしろ危険なものとしている。それが原因で殺人事件まで起こったらしい。)
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ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
http://isweb9.infoseek.co.jp/novel/ventvert/study/mystery/0001_choukodai_body.html#MAGYOU_LABEL3

<抜粋>

...どうやらチャーチワードの力説したムー大陸が、太平洋の中央あたりには、科学的には存在出来ないらしいことが前章でわかった。...

...アメリカの海洋地質学者メナルドは、ツアモツからマーシャル群島に至る太平洋の真ん中に、高さ二キロ、長さ千キロ、幅四千キロにおよぶ巨大な海底の隆起地形(ダーウィンライズ)を考えた。この説は1964年に発表され、日本のマスコミに騒がれたことがあったが、ボーリング調査などその後の海底調査により、ダーウィン・ライズは大陸の沈んだものではないことが明らかにされてしまった...
<解説>

近年、沖縄付近の海底で遺跡のようなものが発見されています。沖縄周辺は1万年ほど前に水没した可能性もあり、同時に水没した文化、文明があった可能性が指摘されています。上のHPではこれを指して、「ムー大陸」、「ムー文明」と言っています。ただし、この海底遺跡らしきものは、未だに人工物なのか自然物なのか結論がついていないようです。つまり、はっきりしたことは何も判っていません。また、上の抜粋にもあるように、一般的に言われているムー大陸が太平洋の中央あたりには存在し得ないことも述べています。

しかしながら,一部の真光信者はこの「海底遺跡らしきもの」を指して、「岡田光玉氏の言ったムー大陸が実際に存在した...」と言い,光玉氏の教えが正しいと主張したいようです。

これは本当にムー大陸、ムー文明と呼べるものなのでしょうか?光玉氏が正しいことを言ったということになるのでしょうか?

私が思うには,上のHPや木村教授は、人々の興味を引くためにこの海底遺跡のようなものを「ムー大陸、ムー文明」と呼んでいるだけであり、実際には「琉球古陸」説ともいうべき別物だと考えられます。○○真光の上級研修のテキストには、ムー大陸は太平洋を覆い尽くすように描かれている上に沖縄付近は含まれておらず、上記の琉球古陸説とはかけ離れたものであることがわかります。(4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝、参照)

雑誌「ニュートン」編集長の竹内均氏は、「ムー大陸は無かったがムー文明はあった」と言っているそうです。しかし、竹内氏は高名な地球物理学者でありながら、古代史に関しては妄想を持っていることが指摘されています。


『ニュートン』編集長、竹内均氏の妄想
http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~haruta/kyokou/zangai.html
光玉氏は、不確かなチャーチワード説をそのまま教義の中に取り入れただけでなく、ムー大陸とアトランティス大陸間に核戦争があったという話まで付け加えています。この話は1950年代にアメリカで人気のあった「シェーバーミステリー」が元ネタのようです。

もともとムー大陸説というのは、チャーチワード氏が最初に唱えたものですが、チャーチワード氏自身の経歴詐称問題や証拠の不確かさから、捏造であると言われています。光玉氏はチャーチワード説に尾ひれをつけて真光の教義に取り入れただけのようです。

ムー大陸説は、偽書である竹内文献にも取り入れられ、戦中戦後を通じて軍人の間で人気のある説でした。光玉氏もそれに騙されたか、あるいは利用した人間の1人でしかないのでしょう。

ですから、仮に沖縄近海で発見されたものが今まで発見されていなかった遺跡だったとしても、「光玉氏が正しいことを言っていた...」ということにはなりません。

「一万年前の遺跡があった、だから光玉氏の言ったことが正しかった...」という認識は、短絡思考というものです。


擬似歴史学辞典 http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/tondemo/dic/

<ムー大陸に関する参考文献>

ジェームズ・チャーチワード/小泉源太郎:訳『失われたムー大陸』(大陸文庫 1991)
志水一夫「疑惑の人ジェームズ・チャーチワードとムー大陸伝説・伝」
藤野七穂「偽史と野望の陥没大陸“ムー大陸”の伝播と日本的受容」
『歴史を変えた偽書』(ジャパン・ミックス 1996)
C・J・カズー+S・D・スコット Jr./志水一夫:訳『超古代史の真相』(東京書籍 1987)
R・ウォーカップ/服部研二:訳『幻想の古代文明』(中公文庫 1988)
M・ガードナー/市場泰男:訳『奇妙な論理II』(現代教養文庫 1992)
ダニエル・コーエン/岡達子:訳『世界謎物語』(現代教養文庫 1990)

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