Dailyみぅこむ
2001年04月25日(水) |
眠れる森の美ぅこむちゃん |
今回のテーマは「眠」です。 眠るといえば、夢。夢は人によって色付きかそうじゃないかに分かれているそうですね。私は小さな時からずっと色付きの夢しか見たことがなかったので、色がついていない人がいるということも知りませんでした。色がついていないというより、「色を意識していない」ということだと思うのですが、私の場合は色を強く意識するような夢が多いです。4月8日の「囲われた墓場」を読めばお分かりの通り、はっきり覚えている夢は、人の着ていた服の色だの、景色の色だの、現実のように思い出せます。不思議ですねぇ。自分の想像してもいないような世界が現実のように見えている。 小学生の頃、続き物の夢を見ていた時期もありました。私はひとりで歩いているんですが、途中で道が4つに分かれているのです。右端の道を行ったら、行き止まりだった。その日の夢はそれでおしまい。それから何日か経って見た夢で、また同じ道を歩いて、同じ分かれ道に立っているんです。次の道も、結局行き止まり。夢はそこでおしまい。また何日かして夢を見て、次の道。でも行き止まり。左端の道はどこかにつながっているだろうかと、また同じ夢を見たかったのに、結局見ることはできませんでした。どうなっていたんでしょう?いまだに気になります。 正夢も見たことがありました。私は泳ぐのが苦手で、小学校3年生か、4年生ころまで息継ぎはおろか、息継ぎ無しのクロールさえも泳ぐことができませんでした(ちゃんと25m泳げたのは中学校になってからだし…)。それが夏のある日、プールで泳いでいる夢を見たんです。それを母に教えたら、母が「それは正夢だよ!」とすぐに私をプールに連れていってくれました。そしたらなんと泳げたんですねぇ。これは多分、私の気持ち次第だったのでしょうが、夢がいい影響をおよぼしてくれるという実例ですね。 正夢といえば、もうひとつ。夢の中で、こやあちゃんと遊んでいるのです。今日はこやあちゃんが出てきたなあ、とのんびりしていると、こやあちゃんから電話。「ちょっと、今日会う約束してたよね…?」 夢は本人すら忘れていることも、なぜか覚えているという実例です。正夢とはちょっと違うか…。 眠るといえば、そう、寝ぼけ。 私は「寝言」「寝ぼけ」、共になかなかひどい方です。最近はどうだか分かりませんが、昔は結構お騒がせ少女でした。一番凄かったのが、高校生の時の話。その頃私は2段ベッドの上で寝ていました。と言っても下はベッドではなく、収納がついているタイプです(狭い部屋だったのです)。ある朝、起きてみると横に貼ってあるはずのカレンダーがない。階段を降りて見ると、下に置いてあったキーボードの上にちゃんと置いてある。誰がこんなことをしたんだろうと母に聞くと、「夜中に物音がしていた」。わ、わたしか!しかしなぜカレンダーを、そしてどうしたかったんだ、カレンダーを。 あと、小学校の時、夕飯の前に一度寝てから「ドラえもん」を見てまた寝たらしいのですが、その一切の記憶がなかったり、むっくり起きて「いまキノコつみで忙しいの」と意味不明な発言をしたり、500円を見つけて嬉しくて微笑んでいたら微笑んだまま目を覚ましたり、なんかうるさいと目を開けたら自分の声だったり、くしゃみしてて目が覚めたり、いやぁ、恐ろしいね。 。みぅこむと夜を共にした人の中にはもっと凄いのを見たという人もいるだろうけど、これくらいで驚いてはいけません。血筋なのかは知りませんが、うちの父はもっと凄いです。 父は寝ていて突然甲子園のテーマソングを歌いだしたり、そうかと思えば「うーううーうー!」と叫びだし、話を聞いたところ「火事になったのでサイレンを鳴らしていた」って、あんたがサイレンになってどうする!とか、むっくり起きて布団をめくり、恐れる母に「こんにゃくを探しているんだ」と大真面目でのたまって台所まで探しに行ったり、どうです、これならみぅこむなんて可愛いもんですよね! いびきは防止できるけど、寝ぼけは防止できないもんなぁ… みなさんの寝ぼけ話、お待ちしております。
2001年04月17日(火) |
未知との遭遇〜衣替えSPRING〜 |
また衣替えの季節。 と、いうわけで。この間お昼にテレビで見た「衣替えのラクな押し入れになる収納技」の影響を少なからず受けた私は、例年になくはりきって衣替えに臨む意気込みでした。ところが、時期が時期というか、自分自身の状況が落ち着かないせいというか、腰を据えて衣替えする気分が湧かなかったのであります。しかし、ちょっと春めいてきたこの頃、この時期の気温にぴったりな服がない。多分、クロゼットにはり巡らされた棚の最上段にどかどかと詰め込まれた箱のどれかに、よいものが入っているはず。しかたない、衣替えだ、今日だ、今日やるぞ。おー。 でも、どうせやるなら。私の脳裏には再びあのテレビ番組が浮かんできました。そうです、どうせやるなら、クロゼット全体をもっと使いやすく、収納しやすく変えてしまおう、とついに思い立ったのです。実に引っ越し以来の大移動。 衣替えといっても、いつも適当にタンスにぶちこんで1時間もかからず終わりのわたしは、今日のクロゼット大改造も半日あれば当然終わると考えていました。 甘かった。実に、甘かった。 大改造は結局全て終わるまでに3日かかりました…。 そして、この改造で私はクロゼットの最奥に、未知の世界を発見してしまいました…。 クロゼットは向かって左に洋服をかけるバーがあり、洋服の下には手前に靴箱が大量に積み重なっています。その奥には扇風機が押し込まれ、その奥には、よくわからないものが大量に入っているのです。よくわからないものを全て出し、一番奥に放り込まれていた白い空箱を手にした時、私は異変に気付きました。 「あ…半分から黒いドット柄になってる」 もちろんドット柄ではありません。そんな可愛いもんじゃありません。これは…そう、カビです! 「ぎゃ〜!」 と、いうことは…もちろん… 「……」 や、やはり…隅に、しかも床一面に、黒いカビと白いカビがコロニーをいくつもいくつも作っていました。コロニー、なんてかわいらしい響きでしょう。しかしかわいくありません!コロニーはシャーレの中だけで十分です! わたしの脳裏には、再びある場面が浮かびました。 ここに引っ越して来る前の家で、わたしは部屋の押し入れのトビラを外して収納棚代わりに使っていました。やはりこの時も、下段の奥の方は未知の世界でした。 ある日、その未知の世界から何か聞こえてきます。 カサ、カサ… 明らかになんらかの生命体が存在しているのは間違いがないようです。 手近なところにあったバスケットボールを、ふいにどかしたのが未知との遭遇でした。 びよ〜ん びよ〜ん 「ぎゃ〜〜〜〜〜っ!」 押し入れはカマドウマの夫婦の愛の巣だったのです。こ、これは失礼しました!いやそうじゃない、でてってくれ! そう思えば、何も音をたてず、隅っこの暗いところで控えめに生活しているカビはかわいいもんです。 ですから今日の格言はずばり、「未知は身近なところにあるものだ」そして、「未知には生命体が存在するものだ」で決まりです。 そして「未知とはできれば、遭遇したくないものである」。 以上、すのこを敷いて通気性をよくし、さらに炭まで置いてカビ防止につとめているみぅこむからの未知との遭遇でした。
2001年04月11日(水) |
本日は「まあいいって」ずら。 |
今回はいつものどうでもいいかんじの、へろへろっとした一本となっておりますので、どうぞ気を抜いてお読みください。
ついに大学も4年目に突入しまして、キャンパス内が新入生で騒々しい今日この頃です。しかし、1年生を見るにつけ、たった4年と言えないな、と本当に実感させられます。大学くらいになると、先輩といえども自分とは大差ないように思っていました。でも4年になってみて、改めて1年生を見るとその幼稚さに驚かされます。大学って、高校や中学ほどの青春体験はないけども、人間的にいつのまにかちょっとずつ成長しているみたいです。特に、就職活動で。あとは卒業論文かしら。だから3年から4年にかけて急速に変化する感じですね。それに加えて、4年間で「まあいいって」思考が身につくからかも。大学入ったばかりのころなんて、真面目に大学に来ていたからなあ。単位もかなり取ってたし。今年なんかどうだよ、大学に行くの月曜日だけだよ。でも「まあいいって」。 ところで新入生はJJとかCanCam読んで来るんでしょうか?学内は気合い入れた「シンプルズ」や華やかな「かわゴー」が闊歩しています。闊歩といえば、ミュールがぺたぺた鳴るので、学内はほんと、騒々しい!うるさい!脱げ!…はっ、失礼しました。ま、私も入ったばっかのころは「4月15日:今日は新入生歓迎のお花見!こんな日は座っても平気な細みのジーンズ。でも足下はミュールで女らしさをアピールして☆」なんていう記事を真剣に読んでいたこともありましたからね…いや、おはずかしい!「まあいいって」! こんなふうに、5月の終わりくらいまでは、大学がどことなく浮き足立ったような雰囲気が続きます。わたしのような枯れた4年は、そのピカピカの後輩たちがうざいと感じながら、講義を受けてヨロヨロと帰ってゆきますな…。昔は1時間半の空き時間を一人でつぶすとなったら、何したらいいんだと学内をウロウロしてたもんですが、この間なんて、あっという間でしたよ。窓際の日当たりのいい席に陣取って、小枝をぼりぼりと食べながら、のほほんと外を眺めたり本を読んだりして過ごしていたら鐘が鳴りましたからねぇ…。年を取ると、時間も早く過ぎてゆくのでしょうか?!ま、それは時間の使い方が上手になったということで、「まあいいって」…たぶん…。 来年はどこかで、自分もピカピカの一年生になってるのかー?!いや、枯れた一年生になってるかも…。ま、「まあいいって」…。
薄暗く青い、色が力を失ったような空間に、すすけた白いもやがたれ込め、時々わたしの視界を遮る。もやは絶えまなく動いて人々の足もとや顔を覆うけれど、風は全然感じられなかった。人々はそれぞれに動いていたけれど、彼らに生気はなかった。男も女も、成人から年寄りまでいたけれど、子どもは一人もいなかった。ただ彼らは、意味もなく「墓場」を歩き回っているだけだった。黒いフロックコートを着た背の高い男が、わたしの前を横切って行った。全ての人々が着ている服は黒か白だけ。寒くもないのに、妙にみんな着込んでいる。そういえば帽子をかぶっている人ばかりだ。裾の膨らんだドレスに、傘を指している女性もいる。四角い中庭のようなこの空間は高い壁に囲まれ、たくさんの人がいて、奥へ行けば行くほどもやは濃くなる。 わたしは「墓場」の中ほどまで歩いて周りを見渡した。ボーダー柄のシャツを着て、ふくらはぎまでの吊りズボンを履いた、痩せこけた男が二人いる。その後ろ姿は区別がつかないほどそっくりだった。きっと双生児のなのだろう。いばらのような黒い鉄の柵に手を突っ張って、くぼんだ場所に横たえられた、青黒い石碑を覗いている。わたしはすぐに分かった。彼らが覗いているのは彼らのお墓なのだ。彼らの表情は乏しく、黒ずんだ顔は怒っているようにも見え、悲しんでいるようにも見える。自分の墓を見つめる気分は、あまりよいものではないのだろうと、わたしは思った。わたしは彼らから離れてさらに奥へと進んだ。人がたくさんいるから、ぶつかりそうになる。でも不思議と誰ともぶつからない。 わたしは少し恐かったが、彼らと同じように歩き回っていた。やがて、もやで悪かった視界も、奥へ行くほどよくなり、さらに奥に行くには何段か上がらなくてはならないことが分かった。つまり奥は舞台のように、少しここよりも高くなっていたのだ。だがその上がった先には、ものすごくたくさんの人が、フードをかぶってゆらゆらと身を揺らしながらぎっしりと立っていた。彼らの表情からは明らかに怒りが感じられた。もやは彼らから出ているのではないかと思うほどに、彼らのからだにまとわりついては強風に煽られるように流れて消えてゆく。わたしは全身が震えるほどに恐怖を感じた。『これ以上奥に行っても平気、誰もわたしにはなにもしない』と、頭に浮かんだが、自分の恐怖に打ち勝つことは到底できそうになかった。わたしは急いできびすを返し、出入り口に向かって足早に歩き出した。 その時、歌声が上がった。鎮魂歌のように静かに、「墓場」にいた人たちが歌いだした。男も女も、奥の恐ろしい人たちも、みんな同じ歌を歌った。わたしは足早に進むのをやめて、ゆっくりと歩きながら、やはり一緒に歌った。この歌は初めて聞いたのに、言葉も初めて聞く言葉なのに、なぜか喉の奥から次々と音と言葉が出てくる。 みんなが歌っている。そうなのだろうか、みんなが、本当に?違う、歌っていない人もいる。青白い顔で立ち尽くす女性は歌っていない。歌っているのはここにいる人の半分くらいで、彼らはゆっくりと出口に向かって歩き出している。だが歌わない人々は歩かず、ただ歩いてゆく人々を見つめていた。 わたしはまたすぐに分かった。歌わない人たちは「亡霊」なのだ。歌い、出口の大階段を昇る人は本当の「人間」なのだ。だから彼らはあんなにも恨めしそうに、悲し気にわたしたちを見つめるのだ。 わたしは階段を昇る「人間」たちの中でも最後になってしまった。きっと歌を歌いながら、あまりにもゆっくり歩き過ぎたのだろう。だが急ぐ気はしない。階段はたくさん続いていて、上から白く眩しい光がこちらを照らしている。白い光は流れてゆくもやも照らして、いっそう美しく輝いた。 わたしはゆっくりと階段を昇りはじめる。たくさんの人が残っていたが、こんな暗く恐ろしい場所にいたくはなかったから、とどまる気にはなれなかった。ふと、わたしの歌声に誰かの歌声が重なった。高く澄んだ艶やかな歌声は、一体だれの声だろう。右を見てわたしは驚いた。いつのまにか、わたしと共に階段をゆっくりと昇る女性がいた。てっきりわたしが最後だと思っていただけに、どっきりした。彼女は黒髪をボブにカットし、ほっそりとしたからだにくるぶしまである真っ白なワンピースを着ていた。顔には笑みを浮かべ、わたしの目をみつめて歌いながら、ぴったりと歩調を合わせて階段を昇る。彼女は美しく、優雅だった。この「墓場」には不相応なほどに。だがわたしは気を失いそうなほど恐ろしかった。なぜならわたしは知っていた。彼女が「人間」ではなく、「亡霊」であることを。
今回のDailyを読み出して、「なんじゃ、これDaily?」と驚かれたと思います。驚かしてゴメンね、これはみぅこむの本日の「夢の中」です。どうなの、このおどろおどろしい夢は…。専門家に分析してもらわなくてもよくわかる内容です。よほど、就職活動に嫌気がさしてるんでしょうね…。あんまり嫌な夢だったので、Dailyに書いちゃったよ。朝思い起こして、単純に嫌な夢だな、と思ったんですが、細部まで事細かに思い出すうち、「けっこうこれって意味ありげな夢だわい」と感心してしまいました。人の服装なんて、本当によく覚えていたんですよね。特に吊りズボンの双児(双児と言っても30位ですが)。みんな日本人ではなかったんだけど、最後の「美しい亡霊」だけが、日本人だったんだよなぁ…。今思えば緒川たまきに似ていたよなぁ…。あの意味ありげなほほえみは、なんだったんでしょう?!そして亡霊と共に階段を昇ってしまったわたしは、どうなるのでしょうか?! 次回に続く! 続かない!もうあの夢の続き見たくない!
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