2000年11月23日(木) |
イーストウッドは老いたのか? |
評判の良い「スペース・カウボーイ」を観た。
僕はクリント・イーストウッドの映画は好きである。 アカデミー賞を受賞した「許されざる者」は文句なしに素晴らしいし、 原作を越えたと言われた「マディソン群の橋」にも深く感銘、 大量の涙を搾り取られた。主演のメリル・ストリープが実は元々 大嫌いなので、この映画に感動させられたのがとても悔しかった(^^;。 切ない「パーフェクト・ワールド」や、娘への愛を密やかに語りかける サスペンス「目撃」も佳作だと想う。
しかしながら今回の「スペース・カウボーイ」には感心しない。 イーストウッドだからと過大評価されすぎているのではなかろうか? 確かに前半、宇宙への旅立ちを夢見る年老いた男たちが再び結集 する過程は面白かった。気の利いたラスト、そしてこれにイーストウッド お得意のジャズが絡むあたりにはニヤリとさせられた。 だが、クライマックスの宇宙の場面はいただけない。 ここで明かされる秘密に「それはないだろう!」と呆れかえった。 あれだけの事実を宇宙飛行士やNASAのスタッフに隠したまま、 任務に就かせる筈がないではないか。余りに脚本が杜撰すぎた。 トミー・リー・ジョーンズ老いらくの恋も、何だか本筋から浮いていた。 もう少しお相手が魅力的ならそれも許せたのだが。 無念。
ワーナーのDVDが新作2500円、旧作2000円に値下げになった。 この英断に大いに拍手を送ろう。あの話題作「マトリックス」が CD並の値段で、それも超高画質で手にはいるのだから嬉しいではないか。 それにしても東宝が発売するDVDソフトの値段、6000円は論外として (誰がそんなもの買うか!)、フォックスなどの4700円も高いなあ。 フォックスは現在「タイタニック」等2枚買ったら1枚タダで貰える というキャンペーンを展開しているが、それは本末転倒というものだろう。 もっと1枚を安くしなさい(笑)。
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