そよ日暮らし の そよふぉとノート
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2005年05月24日(火)  エンレイソウ & 題詠マラソン2005 過去ログ【45】より






逢うたびに透明感をます野花 ありがとうのかずかぞえてみるね











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以下は、題詠マラソン2005会場より、お借りしてきた短歌です。




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 過去ログ【45】より。
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このログは、圧倒的に「一子」が気になるログでした。



[8795] 015:友 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時32分

友だちに決して見えない影があり僕の隣で揺れていた頃


[8796] 016:たそがれ 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時34分

たそがれの一瞬にのみ現れる一子は長く童顔のまま


[8804] 020:楽 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時50分

音楽の時間のことだ純音のような一子の歌が聞こえた


[8805] 021:うたた寝 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時51分

うたた寝のシャハラザードに問いかけるように一子に確かめている


[8806] 022:弓 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時53分

ひきしぼる弓の形の強さにて一子の頬をShadeで描く


[8807] 023:うさぎ 廣西昌也 2005年03月22日 (火) 16時54分

言うなれば僕と一子はいつまでのうさぎの右と左の耳だ



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ごめんなさい。
何かひとこと感想を書こうとすると、なかなか更新できません。
ので、とくべつにわたしの好きな歌だけを
ただそのままに並べさせていただきますね。

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[8974] 056:松 住職(jusyoku) 2005年03月23日 (水) 15時53分

砂浜の松の緑よ潮風に打たれ変わらず褪せることなく



[8967] 027:液体 古内よう子 2005年03月23日 (水) 15時25分

液体のように流れて堰きとめることができない今日の孤独は



[8883] 023:うさぎ 萱野芙蓉 2005年03月22日 (火) 23時15分

木々が葉をぬぐとき、時雨あがるとき、うさぎことばを習はむと思ふ


[8880] 046:泥 吉野楓子 2005年03月22日 (火) 23時07分

泥に咲くはちすの花のまぶしさに良寛、貞心おもふ夏の日


[8878] 068:四 浜田道子 2005年03月22日 (火) 23時04分

背もたれを深く倒してまどろめば四方の田より風の吹き来る


[8868] 039:紫 吉野楓子 2005年03月22日 (火) 22時43分

あすもまたみやこわすれの紫のうきにたへたる佐渡の順徳院(じゅんとく)


[8841] 018:教室 田丸まひる 2005年03月22日 (火) 21時46分

ひとの輪の尊さを説く教室の貼り紙わたしは一匹の蟻


[8832] 013:焦 あや 2005年03月22日 (火) 20時58分

焦る日のヒポポタマスの目交いは百の花弁と水面を浮かぶ


[8830] 022:弓 麻生智矩 2005年03月22日 (火) 20時48分

弓なりに反ったパキラよ春が来て陽は降りそそぐ戻れなくても


[8813] 028:母 伊波虎英 2005年03月22日 (火) 17時43分

明けがたの渚(みぎは)ま昼の夕ぐれの渚 母とは素水(まみづ)なりけり





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かよいあうリズムプリズムさみどりのみらいひきいる森のどこかに







2005年05月11日(水)  春が来ました。 & 題詠マラソン2005 過去ログ【40】より






たいへん遅ればせながら、ここにもやっと春が来ました。

写真のふきのとうは、4月20日ころのものですが、
このころはまだ、わたしのなかは名ばかりの、かりそめの春でした。

でもいまはもう、ほんものの春。














カタクリの、カタクリの花が咲きました。












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以下は、題詠マラソン2005会場より、お借りしてきた短歌です。




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 過去ログ【40】より。
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[7908] 090:薔薇  岩井聡 2005年03月18日 (金) 20時21分

豪快に自動改札せき止めてああああ両手いっぱいの薔薇


[7857] 088:食  岩井聡 2005年03月18日 (金) 15時13分

どこにあるわたしの鬼がかえる星ああ日食が終わってしまう


[7851] 087:計画  岩井聡 2005年03月18日 (金) 14時09分

冥王星移住計画推進部月例会議定数一名

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初参加で、もうすでに完走されている岩井聡さん。
このログの上記三つのお歌の面白さに惹かれて
今、百首全てを熟読してきました。

とてもとても統一感のない(あ。失礼しました(^^ゞ)
あらため、「バラエティに富んだ」百首におどろきました。
いろんな横顔、お持ちなのです。

あそびごころ満載なものが多いなか、
わたしの好きなものをピックアップさせていただきました。

以下、百分の七の顔ではありますが、
ここから立ち上がってくる岩井さんの世界がとても好きです。


[2239] 010:線路  岩井聡 2005年03月03日 (木) 18時11分

朝焼けに染まる線路の君とぼく年を取るのは素晴らしいこと


[3205] 017:陸  岩井聡 2005年03月05日 (土) 16時57分

音だけが離陸してゆくこの夜だここから夏は疲れはじめる


[3511] 023:うさぎ  岩井聡 2005年03月06日 (日) 12時42分

顔なでて背中をなでて腹なでて朝晩なでてうさぎが死んだ


[5159] 040:おとうと  岩井聡 2005年03月09日 (水) 22時05分

おとうとはカンパネルラに会いたいともう三年もベランダにいる


[6606] 066:消  岩井聡 2005年03月13日 (日) 18時04分

バグダッドの消印胸に滲ませて切手のひとよ何を見てきた


[6867] 070:曲  岩井聡 2005年03月14日 (月) 18時08分

これは恋それは傷痕あれは虹やがて乾いてしまう曲線


[8125] 093:ナイフ  岩井聡 2005年03月19日 (土) 17時55分

午後の風ナイフのように光る川やさしい順にすり減ることば


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たくさん引用させていただきました。ありがとうございました。



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以下は、過去ログ【40】より、
一読して「はっ」としたお歌たちです。

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[7980] 013:焦   emi 2005年03月18日 (金) 23時43分

泣くような旋律ですかこの雨は君が焦がれる暮らしのなかで

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[7963] 012:メガホン  飛永京 2005年03月18日 (金) 22時33分

縷紅草 (るこうそう)のメガホン手に手に君たちは何を応援しているのかい

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[7873] 069:花束 (再投稿) さゆら 2005年03月18日 (金) 16時00分

おめでたうおめでたうつて残酷な花束抱かすのよつてたかつて

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[7802] 034:背中  こはく 2005年03月18日 (金) 04時52分

背中から眺めてみてもうつくしいたたずまいで立つ歌であるなら




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以下は、過去ログ【40】より
歌意にとても共感したもの四首です。

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[7939] 018:教室  M.東矢 2005年03月18日 (金) 21時39分

教室はとりとめもなくけざやかに無声映画の匂ひに満ちて

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[7906] 035:禁  こはく 2005年03月18日 (金) 19時44分

自分から話し出さない近況は禁況である<覚え書き六>

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[7875] 046:泥  ハナ 2005年03月18日 (金) 16時01分

泥団子土で磨いてぴかぴかにしてる子供等は職人の目で

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[7836] 002:色  武山千鶴 2005年03月18日 (金) 09時55分

人形を叱りつけてる五歳児の母そつくりの声色聞ゆ






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ありがとうございました。

おしまいです。

ではまた。










この丘のこのいちめんのカタクリがすべてのこたえ 春が来ました


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