東京の片隅から
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自分の住んでいるところは待機児童が多い。 といっても同じ自治体の中でも多少差があって、自分が住んでいる地域は比較的競争率が低いように思える。 最近認可保育園を増やす運動があちこちで起きているのだが、そうだよねと同意する気持ちが半分、ちょっと引いて見ている部分が半分。 大規模マンションが建ったからという理由でも、もともと住んでいた地域に建ったのと新規分譲で入居したのとでは、ちょっと同情する度合いに差がある気もする。 新規分譲マンションだったら入居する世代は同じくらいで、だとしたらそのマンションで同じ年の子どもは全員ライバルになり得るわけで、どうしても保育園に入れて働きたかったら自分だったらそういうところに住むことは避けるなぁと。 3カ月検診で集まった赤ん坊全員ライバルに見えた自分はちょっと過剰反応だと思うが。
もっとも認可保育園を新設するのは大賛成だ。 ただ、認可保育園を新設するのはいろいろ障害がある。 「認可」保育園には園庭がなければならないが、それは都市部では難しい。遊んでいる公有地にも限界がある。今ある公園をつぶして保育園を作るのは地域の反対があるだろう。 幼稚園から転換するにしても、調理室が必要だ。このあたりの幼稚園は給食が多いが、ほとんどが業者の仕出し弁当だ。建物の改装には費用がかかる。0歳児クラスを作ると看護師も置かなければならない。 そもそも、保育士と幼稚園教諭の免許は異なる。片方しか持っていない人も多い。
そして、たぶんハードをつくっても、人が集まらない。 新聞に折り込まれている求人広告で保育士を募集しているが、あれだけの責任と仕事量に対して、え、これだけ?と思うことがある。 それは介護業界においても同じだ。業界の構造的な問題なのだろうと思う。もっとなんとかならないものか。
行政の側も、例えば保育園にテナントを貸したら固定資産税を減免するとか、幼稚園から保育園に転換するときに調理室新設に補助金を出すとか、小学校の空き教室を利用する場合は調理室は小学校と共通でいいとか、もっと思い切った施策を採ってもいいんじゃないかなぁ。
子どもが通っている保育園では日中の様子を職員室前のモニターにスライド掲載していて、同じものをホームページでも見られることになっているんだけど、どこで見られるのかがわからなくて、今頃やっとわかった。 今頃わかったのは、先生に「見てます?」と訊かれたからで、たぶん訊かれなかったらもっと気づかなかったんだろうなぁと・・・。
グレイプバインとくるりがいつからあの編成になったんだろうか。 デビュー当時は聴いていたしライヴにも行っていたが、最近はすっかりご無沙汰なので、最近の音楽情勢にかなり疎い。
プレノン・アッシュの倒産ニュース。
黒沢清の新作「一九〇五」が尖閣問題で頓挫したのが決定的だったらしい。 製作はこのまま中止になるのか。
そして蔡明亮の最終作品はどこが配給するのか。 このまま上映の機会を逸してしまうのか。
ここの配給作品はずいぶん見た。特に蔡明亮、王家衛。
文化の足を引っ張るのは自称文化人たちだ。
2013年02月24日(日) |
テレビの向こう側は理解不能な世界 |
なんで好きこのんで40kmも走る人がいるんだろうと思ってしまう日曜日のお昼過ぎ。 いや、高尾山あたりに出かけて20kmくらい歩くことも数年に一度あるけれども、あれは山の中だから歩けるんであって、「ただ走るだけ」はできない。
大学時代は体育会の部活(サークルではない)にいたけど、そういう意味では自分のメンタリティは文化系なんだろうな。
夕方の公園は、寒い。 でも子どもが早く寝たから良しとしよう・・・。
午後半休を取って東京都美術館の「エル・グレコ展」を見に行ってきた。
中学か高校の時に見に行った記憶があって、調べると1986年、上野の西洋美術館。 中1か・・・もうちょっと後だった記憶があったけど、人間の記憶はアバウトなものだ。 ついでに言うと場所も世田谷美術館だと勘違いしていた。受胎告知で同じ構図の絵が何点か飾ってあってそれについての解説もついていて、クライアントから依頼を受けて書くから同じような者が何点も存在する、というのが絵を描き始めたばかりの中学生には印象的で、その展示室が2階に上がってすぐのところという記憶があって、他の展覧会(たぶんシャガール)で行った世田谷美術館の印象とごっちゃになったらしい。 子どもの頃から行った美術展や映画の半券はほとんど残してあったはずで、専用のスクラップブックに貼ってあるんだけど、中学・高校時代のチケットはほとんど残ってない。でも探せばどこかにありそうな気がする。 まーさんには「・・・これ、取っておいてどうするの?」と訊かれたが、死んだら燃えるゴミの日に出してもらって構わない。純粋に自己満足なのであった。
今回の展覧会、展示点数は過去最大とのことだったが、大きな作品はほぼ「無原罪のお宿り」だけで、スケールとしては前回よりダウンした印象。 肖像画家としての側面を重視した展示なのかな。 それでも前回見た絵も何枚か来ていて、四半世紀ぶりの再会となった。 美術の時間に模写に挑んで玉砕した「福音書記者聖ヨハネ」もあったので、絵はがきを購入。 近くで見るとえらく雑に描いてあるように見えるんだけど、ふと振り返って遠くから見たときの迫力がすごい。 初期の細密画や婦人像などでは細かく書き込んであるものもあるので、そういう書き方をしようとすれば出来たけどしなかった、それはこれはやはり祭壇等に飾って遠くから見るための絵だからだ。
あと、今回見て思ったんだけど、聖母マリアの顔が本当に少女の顔だなぁ。他の画家の聖母子像などだと、わりとクールというか、「聖母」の顔なんだけど、エル・グレコの描くマリアはあどけないというかスペインの街角に実際にいそうなリアルな人間の顔で、それが他の聖母子像とちょっと違う印象を与えるのだろうな。
あと、ルドンと共通する匂いを感じる。幻視の描き方とか。もちろんルドンのほうがずっと後だし、同じカトリックでも国が違うし、結果的に同じ方向を向いただけなんだとは思うが。
東京都美術館は改装されてからは初めて。 企画展示室の構造が、地下1階→1階→2階とほぼ同じ広さのスペースを回遊する構造になっているのだけど、改装前にあった(地下?)1階最後の広い展示室、その端にある絵を見ながら上のフロアに上がる階段という視線の移動がないんだよね。 だから見ていてもちょっとつまらない感じ。 バリアフリーや温度湿度維持の観点からは今の展示室のほうが絶対にいいんだけど、口の悪い言い方をすれば工場見学や会社訪問みたいでいささか建物としての面白みがないな、と・・・。
帰りに他の展覧会のチラシが並んでいて、ターナー展のものを発見。ターナーも同じ頃に見たなと思って調べたら、やっぱり同じ1986年に見てる。ミュシャもやるらしいし、展覧会は25年周期で回るのか。
帰りに上野公園のスタバでコーヒーでも,と思ったら大混雑。結局谷根千をぶらぶらして、千駄木のミスドでお茶して、普段通りの時間に帰宅。有意義だったが脚が疲れた。
こうしてウェブ日記を書いて10年以上経つのだが(これを日記と呼べるかはまた別の話)、後から読み返したときに青春(そもそもそんな年でもないが)の思い出となるのか、黒歴史となるのか、どっちだと言われたら間違いなく後者だろうなぁ。 中学高校時代に日記を書く習慣がなくて良かった。卒業文集はあるけど。
CDを通販で買った。 本来いつも買うと決めているアーティストでも、必ず店頭に行って買うのが基本で、それは本でも同じなのだけど、なかなか現状ではCDショップや書店に寄る時間がなく、マイナーなものだとそのまま店頭から消えてしまう。とほほ。 で、この前時間があったときにCDショップを覗いて結局なかった発売済みのアルバムを通販で買ったのだが、・・・そうだよ発売時に買っておけば全員プレゼントに応募資格があったんじゃん!デビュー当時のデモテープCD版がもらえたんじゃん!発売前に告知されたときには意識してたじゃん!と自分の迂闊さに転げ回るしかないのであった。 ちくしょう。
でもあの当時のデモテープだと、聴いたら別の意味で転げ回りそうな気が。
ちょっと仕事が煮詰まっているんで、進行状況を見ながらだけど、今週半休を取れそうなら取って充電しようと思う。 といっても用事を詰め込んで結局普段よりも忙しくなってしまうのがいつものパターンなんだけど。
1週間ぶりの登園。 子どもは特に登園を渋ることもなく、まずは順調な滑り出し。 が、シーツ交換に布団置き場に行ったら、自分の番号の布団がない。 誰かが間違って先に交換してしまったのか別のところにあるのかわからないが、タイムリミットが来たので先生に事情を話しシーツ交換をお願いする。仕事を増やして申し訳ない・・・。
夕方子どもを引き取るときには何も言われなかったので、おそらく布団自体はあったものと思われ、こちらもそれ以上は追求しない。してもムダだし。
隕石、すごかったねぇ・・・
インフルエンザは医者で登園許可が出ないと登園できない。 午後の暇そうな時間帯を見越して予約。 電話で予約番号を確認したら、予想診察時刻の30分前に既に自分の番号を通り過ぎている(汗) 慌てて医者に行くと、待合室はガラガラ。 あれ?午前中の予約は恐ろしい番号になっていたけど、午後は全然って、どういうことなんだろう。 まぁみんな早く終わらせたいんだろうなぁ。
医者による診察のあと、ごくあっさりと登園許可が出て、保育園に提出する書類を書いてもらう。良かった良かった。 家では比較的いい子だったらしいが、たぶん来週も自宅保育にしたら義母(と犬)が保たない。 この一週間、ほとんど家の外に出していなかったけど、明日あたりちょっとだけ出かけますかね。
会社帰りにお店を覗いたら、もうすっかりホワイトデーシフトで、売れ残ったチョコレートが店頭に山積みになって大セール中。ちょっと切ない。
学校帰りの男子高校生、チョコレートらしき包みを持っている子と持っていない子と。 モテのヒエラルキーは確実に存在する。
いや、単に男子校だったり、鞄の中に入っているだけかもしれないけどさ。
朝起きたら薬のせいか平熱。っていうか平熱より低いよこれ。 食欲は微妙だが、とりあえず元気なので、義母に預けて自分たちは出勤。 自分も保菌している可能性はあるが、今の状態では検査しても検出されないし、今週は一日少ない分仕事が詰まってくるので、出られるときには出ておきたい。 気休めにしかならないだろうが、せめてマスクをしてみる。
昨日の晩から子どもの頭がちょっと熱いなと思っていて、朝起きたら湯たんぽ状態。熱を測ったら38℃オーバー。 医者に連れて行くと「インフルエンザA型」。ぎゃー!ついに来た。 保育園に連絡して、今週いっぱい休むことを伝える。 保育園でも大流行までは行かないんだけどここ一月ずっと患者がいたし、昨日のカラオケもまずかったかも。先客が保菌していたら密閉空間だもんねぇ・・・。
とりあえず、帰宅してから薬を飲ませ、寝かせる。 子どもはぐずぐずうとうと、寝たり起きたり。 夕方には熱はとりあえずだいぶ下がったが、まだあまり食欲はないよう。 好きなものを飲み食いさせて、寝かせる。
子どもがよくテレビやYouTubeを見ながらおもちゃのマイクを握りしめて歌っているので、カラオケに連れていってみた。 ちょうどキッズルームを借りることができて、普段歌っている童謡とかお遊戯の歌とかトトロとかアンパンマンとかいろいろ入れてみたんだけど、ほとんど反応を示さず。あれ??? そのうち飽きちゃって「かえる!」になり、結局1時間弱で終了。 自分たちは全く歌わず。 雰囲気や曲のアレンジが違うとダメなのかねぇ。
ところで、カラオケ屋に行ったのは10年ぶりくらいなんだけど、イマドキは曲を本で調べて番号入力じゃなくて、タブレットで検索→送信なんだねぇ。つくづく技術の進歩を感じる。便利だ。 で、同じ部屋で何が歌われたかの履歴が見られるんだけど、キッズルームならではの特撮(何とかジャーとかそういうやつ)の主題歌とかアンパンマンとかAKBとか宮崎アニメとかの間にちょくちょくユニコーンやブルーハーツなんかが混じっていて、部屋の先客に妙な親近感を抱いてしまった(笑)
2013年02月10日(日) |
萩尾望都「王妃マルゴ」 |
映画とは別物です。 というか、映画の年齢までまだ到達していない(笑)
まだ1巻だけだけど、情報量と登場人物の多い漫画だなぁと。 まぁ、実際に描こうと思うとああなるよね。 だいぶかみ砕いてあるけど、世界史に疎い人には人間関係とかちんぷんかんぷんかもしれん。 肖像画が結構残っているので、あまり顔のアレンジも効かないしねぇ。 これからどういう方向(いや、歴史的にはもう確定しているんだけど)に話を転がすのか、楽しみでもあり怖くもあり。 モトせんせいのことだから、きっと一筋縄ではいかないんだろうなぁとは思っている。 完結しないと、なぜこの話(史実に基づいた話って初めてのような気が・・・)を描こうと思ったのかもわからないだろうなぁ。
シャンプー『ティモテ』が、19年ぶりに日本再上陸だそう。 懐かしいなぁw ブロンドの女性がストレートのロングヘアをなびかせるCMが印象的で、物まねの定番だった記憶があるww 中高生の頃、家で使っていた。 使うとさらさらになりすぎて、ヘアピンもゴムも止まらなくなった。 店頭に並んでいるのを見たら、懐かしさで買っちゃうかも。
最近ヤサぐれたい気分で家族が寝たあと酒を飲んだりしているのだが、次の日の目覚めがいまいちなんで、やはりやめた方がいいんだろうとは思う。
テレビ東京の大江アナウンサーのニューヨーク赴任報道で思ったのは「あの自由なおっさんたち(=さまぁ〜ず)を誰が制御するのか」だった。 いや、大江アナの頭はいいんだろうけどどこかすっとぼけた感じ、でも時々猛毒、好きなんですよね。 バラエティ班で終わるのはもったいないし、彼女のキャリア的にはプラスになるんだろうけど、後継者は誰なんだろうと言うことが目下気になる。4月を待て!
昨日の夜出歩いていたので、今日は体が重い。年だ・・・。
2013年02月05日(火) |
SEED FOLKS |
山崎まさよしのコンサートへ行ってきた。 もともと今回のツアーに行く予定はなく、ファンクラブの先行予約も見送っていた。 ところが、ツアー直前になって15年会員継続した人に対する特典が発表される。 いや、特典は嬉しいけど、そういうのは先行予約の時に言ってほしいんだよな。15年継続した人って、自分の年齢前後だとして、今仕事にせよ育児にせよ一番忙しくて時間のない人たちなんじゃないの?ともやもやしていた。 重い腰を上げてとりあえずチケットぴあを覗いてみたら、チケットがある。2階席の後ろのほうだけど、それでもある。以前のファンクラブに入っていないとチケットが取れないという状況ではない。 いや、冷静に考えると、新規のファンが少なくなったということで、動員が伸びないのは憂慮すべきことなのかもしれないけど、今回自分がチケットを取れたことに対しては、微妙に嬉しい。(←ここらへんひねくれもん)
リニューアルされてから渋谷公会堂に行くのは初めて。 椅子がふかふかだ(笑)音響はホールにしてはややデッドな感じ。こんなだったっけ?久しぶりすぎてよくわからない。 周囲を見ると男性の姿を結構見る。というよりもカップル率が高い(笑)あまりコアじゃないファンが多い。 コンサートが始まるとそのことは顕著で、1階席はいつもどおりおそらくファンクラブ枠で撮ったファンがほとんどと思われ、盛り上がる。2階は盛り上がりのタイミングをつかみ損ねて、立つ人も少なく、じっくり聞きたい自分にとっては好都合。 アルバム発売のタイミングじゃないので、わりと知られた曲がメイン、バンド版OKSTのような感じ。 最初のほうは息が合わず、ドラムが走ってしまって、特に「振り向かない」はちょっと残念な感じ。トークのぐだぐだ感はいつも通り。いい意味で「おっさんバンド」になったなぁと感じる。 ツアーも中盤に入ってきているとは思うんだけど、どうもまだエンジンが暖まっていない印象も受けた。どうなんですかね。
15年継続特典はステッカーでした。 途中のMCで15年について触れて、客席にどのくらいいるか手を挙げさせたんだけど、思ったよりも手が挙がらないな、と。 来られなかった人もいるだろうけど、15年ファンであり続けるのもなかなかレアなのかな、と思ったりもした。
会社で女子社員に回ってきたメール。
・洗面台にモノ(私物)を置かないでください。 ・ブラッシングの後は髪の毛を流しに流さないで下さい。 ・トイレットペーパーは会社のモノなので持ち帰らないでください。 ・ゴミはゴミ箱へ入れて下さい。汚物は汚物入れへ入れてください。 ・窓は開けたら閉めてください。
・・・私がいるのは会社だよな?小学校じゃないよな?
一日中頭の中で「ラプソディー・イン・ブルー」が鳴り響く。 何かのCMで使ってたっけ?
暖かい一日。
まーさんは外で大工仕事。子どもを乗せて自転車で買い物に行く。
公園を突っ切ると人だらけ。久し振りに暖かいからなあ。 自分たちも買い物帰りに少し遊ぶ。
明日からまた寒いらしい。
いつものポスターが貼られる季節。 この数日間で人生が決まってしまうわけではないけど、やはり受験する当人たちにとっては人生の岐路な訳で、自分が受験生だったときは全部落ちたら電車に飛び込む、くらい切羽詰まっていたような気もする。 でも結局思うのは、受かって入学した学校が自分に一番あっている学校なんだろうな、ということ。 姉は第一志望を落ちてしまい,別の学校に行ったが(実力では十分合格圏内だったが)、姉の性格にはあっていたと思う。 私は、姉の第一志望に入学したが、姉が入るはずだった学年を見ると、姉の性格ではこの学校に入ったらしんどかっただろうな、と思うし、姉は姉で自分の学校に妹(私)が入学してもあわなかっただろうな、と思ったらしい。 同じ学校内でも学年によって結構気風は異なる。 何はともあれ、6年後の卒業式に笑っていられたら、それでいいんじゃないのかな。
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