ヒトリゴト partIII
 Moritty



昔話

2003年06月27日(金)

ニューヨークから戻って、会社の引越しやらちょっとした事件の後処理やらで慌しかったが、今日何とか時間通りにパッキングを終えてとりあえず肩の荷が下りた。やはり男手がないって言うのは大変なのだ。でも、なんていったって、金曜日だし、週末だし、嬉しいし。

昨日、数年ぶりに昔同僚だったハッサンさんから電話があり、今日久々に会うことになった。ハッサンさんと仕事をしていた頃は、今思えば、一番楽しかった時期だったかもしれない。もう、10年近くも前のことだけど…。

ハッサンさんとは桜木町の駅で待ち合わせて、インドネシア料理のお店に行くことにした。ハッサンさんは、今は桜木町の日石ビルにあるペトロナスに勤めているそうだ。ペトロナスはマレーシア国有のエネルギー会社。どうも、中近東での戦争が幸いして(?)、今はかなり景気が良いらしい。去年、クアラルンプールに一泊したとき、その豊かさに驚いたことを思い出した。やはり天然資源がある国というのは堅強で、不況に影響されにくいようだ。特にエネルギー会社はその根幹だから、なおさら安心だ。F1チームも持っていて、「シューマッハとだって握手しちゃったのよ」、と自慢していた。ハッサンさん自身は日本のペトロナスの子会社のファイナンス関係を一切合財任されているとのことだったが、日本の商社や経済産業省との係わりも深く、その仕事は多岐にわたっているようでとても面白そうだった。個人的には職人的な仕事が好きなのだけれども、ダイナミズムのある仕事というのも面白そうだな。

ところで、私はマレーシア人とインドネシア人が同じ人種で同じ言語を話すとは知らなかった。「そういえば顔が似てるし、料理も似てるかも。」と驚いていたら、「何いってんのよ、そんなことも知らなかったの?」と怒られた。(ハッサンさんは奥様が日本人なので日本語が女言葉で面白い)
アメリカから帰ったばかりのせいか、アジアの雰囲気がとても居心地が良く、昔話に花を咲かせながら久々に和んでしまった。(老人くさい?)



セミナーも無事終了。

2003年06月19日(木)

今日は今回の出張の目的のセミナー当日。質問も途絶えることがなく、大成功と言っていいと思う。同じようなものを東京でも企画しなければいけないけれど、難しいだろうな。日本人はどうしても質問をためらいがちで、質問を促しても静まり返ってしまうことが多い。そしてしらけたムードで終わる。大抵の場合は、サクラを用意しておいて、他の人が質問しやすくするのだけれど、サクラの質問だけで終わることも多い。自分も、質問する立場だとやっぱりためらってしまうので人のことは言えないのだけれど。

夜はグランド・セントラルの地下にある有名なOyster Barに連れて行ってもらった。その名の通り牡蠣が売りのレストランで、生牡蠣の種類は数十種類もある。いくつか試してみたけれど、広島の牡蠣よりもあっさりした感じだ。メインはHamachiを頼んでみたが、大味でおいしくなかったのでほとんど残してしまった。その後、プラザホテルのBarでまた飲んだ。またしても飲みすぎたようだ。こちらのカクテルは本当に強い…。



婚約パーティ

2003年06月18日(水)

朝、目がさめて窓の外をみるとひどい雨。まるで日本にいるような気がした。ただでさえ憂鬱なのに雨か・・・。タクシーで行こうかとも思ったけれど、節約と思って地下鉄を使ってみた。ラッシュ時ではないせいか、地下鉄を通勤に使わないせいなのか、割と空いていた。というより、これが普通で、東京の混雑具合が異常なのかもしれない。(肋骨を折ってしまった友達がいるくらいだからやっぱ普通じゃないよね。)

人見知りが激しい私は、NYのオフィスの人達に会うのが憂鬱だったけれども、みんなとてもフレンドリーだった。楽しい人達ばかりでちょっと感動した。話によるとオフィス内の人間関係はいろいろあるみたいだけれども、そんなのどこでもある話しだし、それぞれがいい人たちならばそれでいい。

今日は偶然にもScott(実名)の婚約パーティ(本人には知らせていないサプライズパーティ)だというので、私も参加させてもらうことにした。私たちは早めにお店に行ってセッティングをして、Scottと親しいAlixとChelsieが「今日、飲みに行かない?」と言って連れ出すことになっていた。その二人に連れられてあわられたScottは、この演出にかなり感動していたようだ。暫くして、彼の婚約者のMannyも参加した。MannyはScottと同性なので、二人はゲイのカップル。NYの法律は意外と保守的で、まだ同性同士の結婚は認められていないが、来週ハワイの教会で式を挙げて神様の前でははれて夫婦となるのだ。オフィスのみんなからScottとMannyへのプレゼントが驚くほど過激で(とても説明することはできないけれど)、性にオープンなアメリカに対して改めてカルチャーギャップを感じてしまった。アメリカは大統領のセクハラには厳しいけれども、やっぱり自由の国なのだ。



今日からNYC

2003年06月17日(火)

慌しい一週間だった。明日、というかもう今日の午前11時に出発するのだけど、ニューヨークへ出張することになり、その準備でバタバタしていた。

でも、仕事の話は別として海外に行くことは好きなのでウレシイ。今回はニューヨークだけだけれども、週末に自由時間がある(というか無理やり作ったんだけど)ので、ミュージカルやコンサートに行けたらいいなと思っている。あと、ちょうどヤンキース対メッツのインターリーグの試合がシェアースタジアムであるようなので、チケットがとれたら行きたい。それからジャズも聴きに行きたいし。困ったな、何しよう。・・・って、そんなことで困っている場合じゃなかった。その前につら〜いお仕事があるのだった…。ていうかその前にパッキングをしなくては。もう1時過ぎだって。やばい。

17日午前11時成田発のフライトで、17日午前10時半にJFKに着いた。日付変更線のおかげで成田を発った時間より前に着いたのでなんだか得した気分。12時にはホテルに到着した。今回泊まるホテルは、あのプラザ合意(為替ディーラーは忘れたくても忘れられないでしょう)がなされた「プラザ・ホテル」を百合子さんのコネで格安に泊まらせてもらうことになった。もちろん初めてなので、とても楽しみにしていたのだけれど、部屋がいまいちでちょっとがっかりした。プラザホテルにこの値段なんだから、贅沢言うなって怒られそうだけど、プラザってこんなに古いのだね。創業1907年っていうから、かれこれ100年だから古いわけだ。飛行機で眠れなかったのでちょっと休もうと思ったけれど、部屋の古げなシャンデリアがちょっと怖くて眠れずに、そろそろ10時になろうという今は、まるで徹夜したような気分だ。もう太陽を24時間くらいみつづけている気がする。機中ではシェードで太陽は見えなかったけれど、太陽が上にあったわけだから、やっぱり太陽のエネルギーを感じていたのだと思う。太陽は命の源だし、とても大切だけれども、隠れているときがあってこそ、大切と思えるのかもしれない。

そろそろ寝ないと。明日はお仕事だー。憂鬱。





2003年06月11日(水)

躁鬱病かもしれない。だって、ついさっきまで楽しかったのに突然気分が鬱になる。そうなると無気力になり、全てを否定的にしか考えられなくなる。梅雨に入ったせいだろうか。風邪を引いて鼻水が出るせいだろうか。友達に送ったメールの返事が返ってこないせいだろうか・・・。理由はよくわからないけれど、とにかく私の意志と反対のことばかりが起こる(ような気がする)。

今日、会社の桃子さんがゼロ学占星術という本を読んでいたので貸してもらった。ゼロ学占星術とは、中国の易学をベースとした占星術の一種で、生年月日から割り出された6個(水王星、木王星、月王星、火王星、金王星、土王星)の0星(ゼロスター)と、それぞれが陰陽の星に分かれた12の支配星(天王星、土星、小王星、金星、冥王星、火星、魚王星、月星、海王星、木星、氷王星、水星)を元に運勢を読む。ゼロ学占星術の考え方では、12年を一サイクルとして運勢は変化しているらしい。そのサイクルの一年一年に名前が付けられている。
本から引用してみると:
0地点 運命の最も低調な時期
精算期 過去を捨て将来を見つめる
開拓期 積極的な行動が運を呼ぶ
生長期 自信と活気にあふれる時期
決定期 大事なことはこの時期に決める
健康期 心身両面でトラブルが見舞う
人気期 人生最高の時期、クライマックス
浮気期 気分は浮つき、スキだらけの状態
再開期 第二の開拓期、過去がカギ
経済期 努力の結晶がお金になって戻ってくる
充実期 人生の完成、熟成
背信期 運勢の衰退、裏切りを味わう

自分のゼロスターと陰陽星は何で、運勢は今どこかしらん、と軽い気持ちで調べてみて愕然とした。2003年がまさしく0地点なのだ。つまり、「運命の最も低調な時期」。心当たりありまくり。そして、過去に遡ってみても、気のせいかあたっているじゃない。「大凶」を引いてしまったようで、一瞬気持ちが地面にめり込んで行くのが感じられた。この「鬱」には理由があったのね。だけど、今ゼロ地点ってことはこれからは良くなるばかりってことでしょう。(定番のお慰めを自分でしてみたりして。)はは・・・。



ハッピー・ウェディング

2003年06月07日(土)

今日は旧職場の後輩の結婚式があった。六本木ヒルズに新しくできたグランド・ハイアットでの挙式&披露宴で、六ヒル自体初めてだったのでちょっと楽しみだった。駅に着くと今までの六本木とは思えないような観光客然とした人たちがわさわさといて、まるで観光地のようだった。ていうか、観光地なんだっけ。しかし、既に一ヶ月以上経つのにスゴイ人ごみだった。

グランド・ハイアット・ホテルはモダンな作りで、華やかなフラワーアレンジメントを飾るというよりは低木草や孟宗竹といったグリーンが飾られているだけで、シンプルですっきりした感じがした。そのせいか、すこし物足りない気もしたけれど、新しいホテルはやっぱり気持ちが良い。場所柄か、少々狭いのがたまに傷といったところだろうか。

それにしても、結婚式なんて見世物みたいでやだな…と思う反面、いつも感動してしまう。最近は籍だけ入れて式や披露宴をしないカップルも増えているが、友人や上司、親族、そして神様の前で愛を誓うことにはやはり意味があるような気がする。どちらかというと籍を入れるということは二次的なもので、駆け落ちでも無い限り大勢の人に認知してもらうことは、これからの長い結婚生活にとって大切なように思う。二人の幸せそうで自信に満ちた笑顔を見ると周りも応援したくなるし、見ているほうも力を与えられる。最後に新郎が言った言葉がクサかった。「この歳にもなると、正直言って何人かの女性と付き合ってきましたが、生涯をかけて幸せにしたいと思ったのは彼女だけでした。」 当たり前なのかもしれないけれど、結婚って、生涯をかける覚悟が必要なんだな。



男難の相

2003年06月02日(月)

今日は男難の一日だった。

朝のラッシュ時に思いっきりぶつかってきた太ったおじさんがいた。全然か弱くない私だけれど、あまりに勢いが良かったのとおじさんが太っていたのでよろけた。振り返ると「あんたがそこを歩いているから悪いんだよ」という目つきでにらまれた。こんなとき、きっと気の荒い若者は殴りかかったりするんだろうな。蹴飛ばしてやればよかったよ。

帰りの夜道では痴漢がいた。道を歩いていたら、原付に乗った若い男が目の前で止まって何かつぶやいたので「は?」と言うといきなり触って走り去った。一瞬何がおきたのか飲み込めなかったけれど、痴漢だと気づいて無性に腹が立った。こいつも蹴飛ばしてやりたかった。

こんな世の中だから、みんなストレスをためて生きているのだろう。だからって許されることではないけれど、一歩間違えばもっと恐ろしいことになりかねないと、少し背筋がぞっとした。今日も一日五体満足でいられて良かった、と思うべきなのかもしれない。

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