ヒトリゴト partIII
 Moritty



アジアン・ホラー

2003年04月24日(木)

最近、アジアン・ホラーが注目を集めている。『リング』もそうだったけど、アジア発信ホラーのリメイク権を次々とハリウッドが買っているそうだ。今、盛んにテレビCMで予告編が流れている韓国の『ボイス』っていうのもかなり怖そう。あの子供の演技が真に迫っていて、スゴイ。

アジアン・ホラーとハリウッド・ホラーの違いは何か。ハリウッド・ホラーといえば、『13日の金曜日』とか『エルム街の悪夢』(ちと古い?)とか、ジェイソンみたいなサイコ・キラーが次々と斧などでだれかれかまわず殺害していく。いわゆるスプラッタ映画だ。 スプラッタ・ホラーの恐怖は、動物的・本能的に感じる恐怖だ。

一方、日本の怪談はもっと奥が深い。(ほかのアジアも多分そうだと思うけど)。人間の怨恨や怨念が幽霊や怪奇現象として現れる。いきなり斧を持った男が目の前に現れて「きゃぁあああ」、というのではなくて、ふと気付くと窓の向こうに白い服を着た女性が立っていて、恨めしそうに見つめていたりする。それは、身体が凍りついて声も出ないような恐怖だ。動物は感じることのない、人間だからこそ感じる恐怖なのだ。



無気力

2003年04月23日(水)

生きていることに何の意味があるのか。
なんてことを口にしたくなるくらい落ち込んだ。久しぶりに。

自らが信念を持って行ったことや言ったことを誤解され、根本から否定されると憤りや悔しさを感じるが、その非難を繰り返し受けつづけていると、怒りは消えて悲しさや敗北感を感じるようになる。始めは自分の正しさを証明しようと躍起になるが、それをすることすら辛くなり、そのうちあきらめてしまう。外国人からの非難の場合、こちらの言葉のハンデも大きい。ただでさえ口ベタなのに、英語となるといいたいことの5分の1くらいしか言えなくて、そのストレスを感じたくないから「もともとこの人に理解されようと思ってやっているのではないのよ。だから私は敢えていわないだけなのよ。」と自分を思い込ませて気にしない振りをする。でも、それは自分を騙しているだけなので、ストレスは確実に体内に蓄積されていき、どこかのポイントで壊れてしまうのだ。

こんなことで壊れそうになるなんて、私はとても弱いんだなぁと少し情けなくなる。例えば日記の内容について、否定的なことを言われるとやはり落ち込む。もちろん、それは覚悟で公開しているのだけど、やはりどこかで同調してもらうことを期待してしまっているのだろう。自分に自信がないからかもしれない。生き方に基準値とかベンチマークなどといった考え方を持ち込むほうが間違っているのかもしれないが、他人がどんなことを考えているか、こんな自分はもしかしてアブノーマルなんじゃないか、そんなことが気になってしまうのだ。人間として、ただ未熟なだけなのだけど、今はその悟りを開こうと思う気力すらない。



ストレス太り

2003年04月16日(水)

会議が終わったのに、何故か忙しい。いや、これはわかっていたこと。でも、やっぱり忙しすぎるんじゃないのかな。てかさー、仕事をやる人、他にいないんかい。今日も、相変わらず一人で残業をしていたら突然涙がでてきてしまった。誰もいないからいいやと思ってそのままにしていたら止まった。涙が出るなんて普通ではないし、多分かなり疲れているのだと思って、何かミスをするといけないから帰る事にしたのだけど、案の定、帰り道のコンビニで買ったパンと牛乳が家に帰ったらなかった。4次元の世界にでも紛れこんだのかしら。とても不思議なんだけど。

色々考えていたら、無性に腹が立ってきたので、勢いでボンクラ(盆暗)CEOにメールをうってしまった。

"Dear Bob,
I need to talk. May I call you sometime today?"

さて、返事は返ってくるのでしょうか。でも、このままじゃストレス太りしそうだから、やっぱり言わないとね。

ところで、もうひとつ事件(?)があった。元同僚のO常務から異動を知らせる電話があり、2年ちょっと前のことを謝られた。O常務が謝るなんて(彼が私に悪いと思っていたなんて)超意外だったけど、「あー、言えてスッキリした。これからもヨロシク」と言われ、ちょっとムッとした。罪の意識を抱えて生きることはとても辛いことだから、結局自分自身のために謝りたかったんだろう。キリスト教の懺悔や仏教の懺悔滅罪だって、みんな罪多き人間の救いだから。あー、私も救われたい。



兵どもの夢のあと・・・

2003年04月14日(月)

気が付くとソメイヨシノが散って八重桜が咲き始めている。時の経つのはなんて早いのだろう。時間の感覚というのは善悪の感覚同様主観的なもので、そのときの自分の状況次第で早く感じたり遅く感じたりする。桜を見て時の移ろいが早いと感じる一方で、この一週間はとても長くて、まるで何ヶ月間にも感られた。たくさんのことが起きたので、それが一週間のことだったなんてちょっと信じられない。(何が起きたかはまだ書けないのだけど。とても書きたいのだけど。)

ただ、嬉しいのは会議が終わって、プレッシャーだったスピーチもなんとか無事に終わったこと。人前で話すのは苦手だと思っていたが、意外と大丈夫だった。モデレーターが紹介しているとき、水を飲んで落ち着こうと思ったらコップを持つ手が震えてしまい、口元に運ぶことも出来ずにどうなることかと思ったけれど、話し出したらなんということはなかった。快感(?)とさえ思ってしまった。ていうか、歳をとってずうずうしくなっただけという話もあるが。やばいです。

話が変わるけど、戦争の理由(rationale behind the War)がコロコロ変わるのってどゆこと?なんだか、アメリカの組織で働いているのがちょっと嫌になった。(だって、言っちゃなんだけど、うちのCEOときたら△◎※▼なんだもん!ホント、人間不信になるのさ。)



last-minute

2003年04月07日(月)

とうとう会議直前。だんだんと「出たとこ勝負」モードになってきた。考えることがありすぎるせいか、頭が朦朧としているみたい。困ったものだわ。それにしても、何か抜け落ちていそうな気がする…。

先週の金曜日、近所のおじさんが亡くなった。近くの公園の、満開の桜の木の下のベンチで息を引き取っているところを公園で遊んでいた子供が見つけた。その話を聞いて、羨ましいと思った私は、やっぱり病んでいるかもしれない。

早く元気にならなくちゃ。





2003年04月03日(木)

先週末、叔母が泊りに来ていた。そして、涙の話になった。悲しいとき、辛いときは声を出して泣くのがいいと教えてくれた。思い切り涙を流すと、涙と一緒に哀しみも身体の中からぬけて行くから、と教えてくれた。

忙しくて忘れていたけれど(忘れようとしていた?)、そんな事を話していたら実はとても悲しいんだということを思い出した。ほんの小さなきっかけで、涙がこみ上げてくる。でも、泣くべきではないと思うから、我慢する。出口が見えない。思いっきり泣けたら、どんなに楽だろう。



久々の日記(2)

2003年04月02日(水)

安易なタイトルだけど、私の日記への気合がちょっと下火になっているせいかもしれない。というより、本当に忙しくて気持ちの余裕がないのだ…。会社ができて以来初めて東京で行われる、それも2年も前から計画していた国際会議が来週に迫っていて、責任感とぷれっしゃーにおしつぶされそう。その上、成功を阻む事件がちょっと起きすぎなのだ。

その事件というのは:
○戦争
○SARSのアウトブレイク
○社内セクハラ騒動

戦争とSARSのアウトブレイク(ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」みたいじゃない?)っていうのも、普通は起こらないけど、社内セクハラ騒動も尋常じゃないと思う。昨日も弁護士とミーティングがあって日中は本業ができず、夜に働くしかなかった。神様は私の忍耐力を試されているのだろうか?どうして私にプライベートな時間と睡眠時間を与えては下さらないのでしょうか?今日だって、ホワイトアスパラ食べに行くはずだったのに、夜10時からの電話会議で行けなかった。・・・さみしいよぅ。

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