[ 月刊・夢の図書館 ] * 読書特集 & ブックトーク *
■今年の1冊はなんですか?
今年の1冊はなんですか? 投稿者:Shannon 投稿日:2001/12/28(Fri) 19:55:34
年の瀬もせまってきましたね。 みなさんの今年の1番よかった本はなんですか?私は前半は恩田陸にはまり、後半は小野不由美にやられました(笑)すっかり十二国記ドリームはいってます。なので強いてあげれば十二国記を別とすればメリングの「夏の王」でしょうか。新刊はでないと思っていたので喜びもひとしおでした。そういえばここのサイトで夏の王がでるのを知ったのでした。おくればせながらありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
----------------------------------------------------------------------
マーズ > Shannonさん、ありがとうございます。私にとって今年の一番は、夏に読んだゲド戦記シリーズ(アーシュラ・ル・グウィン/岩波書店)のシリーズです。ぜいたくきわまりない言葉の世界を堪能しました。魔法使いのゲドにしてやられたくらい、参りました。シリーズ4冊と番外編がありますが、甲乙つけがたい内容ですね。大人になってから読んでよかったのかもしれない、とも思います。図書館で手にしたお宝です。 (2001/12/28(Fri) 23:26:33)
シィアル > Shannonさん、こんばんは。私もShannonさんと傾向が似ているかもしれません。「十二国記」を今年初めて知ったので、一挙に読むのはなかなか爽快でした。思いも寄らなかったメリングの新刊「夏の王」にも感激したし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「クレストマンシー」シリーズも今年初めて読み、毒気と茶目っ気のファンタジーを楽しみました。(私の方こそ、Shannonさんのおかげでダイアナ・ウィン・ジョーンズを読みたいと思ったのでした。)でも、一冊というと、すごく地味だけどシンシア・ライアント「ヴァン・ゴッホ・カフェ」。シンシア・ライアントも偶然目にとまり、初めて読んだのでした。短いお話だけれど、あたたかな空気に心動かされ、自分が何をしたいのか、いろいろなことを考えるきっかけにもなりました。 (2001/12/31(Mon) 01:27:58)
桔梗 > みなさん、こんばんわ。すべりこみで今年に間に合いました。1冊にはなかなか決められないのですが、あえて選ぶなら「リセット」(北村薫)でしょうか。仕事で色々あって落ち込んでいた時に読んでじわーっときました。先日流星群を見ながらまたじわーっと(笑)他にも「停電の夜に」(ジュンパ・ラヒリ)は地味ですが、捨てがたい1冊でした。来年もよい本にたくさん出会えますように。 (2001/12/31(Mon) 22:23:06)
マーズ > あ、「停電の夜に」読みたかったんですよぅ。新潮クレスト・ブックスですね。よしっ、今年こそ図書館でゲット! (2002/01/01(Tue) 10:36:46)
by お天気猫や
2001年12月28日(金)
☆11月の特集 : 吸血鬼、、、
■「吸血鬼もの、いろいろ」
11月は、「吸血鬼で行こう!」
割と早くから、そう決めていた。
そう決めていたのだが、猫やには、吸血鬼に強いものはいなかった。
ホラーの女王ナルシア(猫やの中では、唯一のホラー読みである)が、
頼みの綱であった。
「吸血鬼頼んだよ。」
「いやあ。ごめん。耽美ものは苦手で。」
・・・吸血鬼ものは、耽美系だったのか!
かつて、マーズはブラム・ストーカー「ドラキュラ」や
レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」を読んでいた。
「吸血鬼もの、読んでたよね。」
「でも、高校生の頃だからね。」
そして、私自身は、
ホラーも、耽美系も、実は苦手である。
かくて、テーマを決めたのは早かっのたが。
泥縄式にマーズが「呪われた町」を
私が「フィーバー・ドリーム」を読み始めたが、
いま少し、時間が必要である。
それでも、「屍鬼」と「ダークエンジェル」を読み、
映画「ブレイド」、Xファイル「吸血」など
吸血鬼関係に挑戦し、
さらには、毎週「バフィー」や「エンジェル」を見ている。
映画や書物を調べてそれなりに、詳しくはなった。
(1) 吸血鬼もののジャンルは?
私はあまり、吸血鬼ものは好きではない。
正直言うと、とても苦手だ。
子供の頃見たクリストファー・リーの「ドラキュラ」が
あまりにも恐ろしくて、その頃、半ば本気で、
ニンニクを窓につるそうかとか、
銀の十字架を買わなくてはとか、思い詰めたこともあった(笑)。
吸血鬼もののジャンル分けについて、少し考えてみた。
大きく分けると、「ホラー系」と「耽美系」だろうか?
キングの吸血鬼ものは、ホラーだと思うし(「ホラー系」)、
アン・ライスのは耽美色が強い(「耽美系」)。
→ about アン・ライス (1) (2) (3)
それらからのヴァリエーションになるかもしれないが、
「(ダーク)ファンタジー系」。
「ダークエンジェル」は、
ヴァンパイアと闘う、少女の勇気が描かれている。
物言う動物が出てくるあたりや、
乾いた読後感が「妖女サイベル」を思い出させる。
→ about 「妖女サイベル」
さらには、最近、吸血鬼にはロックが似合うということにも気がついた。
たとえば、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のレスタトや
「ヴァンパイア・ジャンクション」のティミーである。
映画を観た時、なぜにロック歌手、と思ったのだが、
現代に生きる吸血鬼には、ロックのビートがつきものなのだ。
そう、新しいジャンルとして「ロック系」というのはどうだろう。
上記のジャンルと重なり合う部分も多いだろうが、
「ロック系」ヴァンパイアの探求(それほど大層なものではない。。。)
というのも、面白いかもしれない。
「バフィー」や「エンジェル」もどれかといえば、
「ロック系」であろう。(苦しい。。。)
(2) 「ハンニバル」に見る「ドラキュラ」のアレゴリー? ( 強引ですが。。。 (^^; マーズ )
→ こちらをどうぞ。
「ハンニバル」 (1) (2) (3)
(3) 吸血鬼の本というと?
「ダレン・シャン ― 奇怪なサーカス」(ダレン
シャン / 小学館)
「ヴァンパイア・ジャンクション」(S・P・ソムトウ
/ 創元推理文庫)
「屍鬼」(小野不由美 / 新潮社)
「ダークエンジェル」(メレディス・アン・ピアス/ハヤカワ文庫) ※ オススメの1冊だが、絶版。
「ヴァンパイア・スレイヤー 聖少女バフィー」(リッチー・タンカスレイ・クジック
/ ハヤカワ文庫)
「ドラキュラ」 (ブラム・ストーカー /
創元推理文庫)
「夜明けのヴァンパイア」(アン・ライス
/ ハヤカワ文庫)
「呪われた町」(スティーブン・キング
/ 集英社文庫)
「フィーヴァードリーム」(ジョージ・R・R・マーティン
/ 創元推理文庫)
「吸血鬼カーミラ」(レ・ファニュ / 創元推理文庫)
※すっかり忘れていたが、
小泉喜美子の「血の季節」 (文春文庫 ) は、名作だと思う。(でも、忘れていた・・・)
絶版なのが、残念である。
もし、小泉喜美子の本が手に入るチャンスがあれば、 この本以外でも、是非、読んでみて欲しい。
古いんだけれど、古さが気にならない魅力があるから。
→ about 小泉喜美子 「血の季節」 「弁護側の証人」
(シィアル)
by お天気猫や
2001年12月13日(木)
■クリスマスも近いので・・・(クリスマスの猫本!)
クリスマスも近いので・・・ 投稿者:こたつ猫 投稿日:2001/12/04(Tue) 01:53:47
こんばんは。ご無沙汰です。 クリスマスも近いことですので、 クリスマスの「猫」本の追加です。
「しあわせみつけた」 (レネ・マイヤー・スクマンツ:文 イワン・ガンチェフ:絵 三木 卓:訳)講談社 クリスマスの日、元飼い猫の「シッポ」は、新しい飼い主を探します。
「こねことサンタクロース」 (ユッタ・コアシリューター:文 アナトリ・ブーリキネ:絵 木本 栄:訳)ひくまの出版 雪の日、捨てられた子猫がサンタクロースに拾われて、やさしい飼い主をみつけます。
「113びきのねこのてがみ」 (113びきのねこ&ビル・アドラー:文 ポール・ベイコン:絵 掛川 恭子:訳)偕成社 113びきの猫がサンタクロースに宛てて書いた手紙。
「ミルトンのクリスマス」(ハイデ・アルダラン:作 おおさわ あきら:訳)朔北社 クリスマスの日、猫のミルトンはどう過ごしたか・・・。
「ノンタン!サンタクロースだよ」(キヨノ サチコ)偕成社 ノンタンが猫のサンタクロースを探しにでかけて・・・。
----------------------------------------------------------------------
マーズ > こたつ猫さん、ことしも猫本ありがとうございます!「こねことサンタクロース」を先日立ち読みしてしまいました。サンタさんって、なぜかいつも猫と一緒なんですよね。 (2001/12/04(Tue) 10:26:53)
ナルシア > そういえばサンタさんと猫の話は多いのにサンタさんと犬の話ってあんまりありませんね。袋に入らないから?(詰めるな) (2001/12/06(Thu) 22:35:06)
by お天気猫や
2001年12月04日(火)
|