みゆきの日記
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2007年08月30日(木) |
その日は来るのだろうか |
柴田さんと会う話が具体化してきた。
9月●日、●日、●日と具体的な日付が提示され、 場所は決めてね(接待場所以外あまり知らないもので)と書かれたメールが届き、 私はしばらくそのメールをながめる。
場所は私が決めるのか・・どこにしようって思いながらも、 相手のテリトリーに行きたかったなんてことも考える。 行ったこともない店に行くのは嫌だし、かといって私が知っている気の利いた店は、 ほとんど夫と行った場所だから、柴田さんと行くわけにはいかないし。 私のテリトリーに柴田さんをいれることはできないってことに気づき、 そして、先方もやはりそう思っているのだと悟る。
そして、夜家を空ける算段のこと・・。 いろいろと考えながら、なんか現実的でない気がする。 すごく不自然な感じ。
昨日、元同僚の有香と会った。 彼女は結婚してヨーロッパに駐在中の夫と暮らしていて、一時帰国中。 柴田さんとも一緒に働いた仲だ。 有香と会うことはこれほど自然なのにな。男性でも、元上司の奥山さんや、 花山さんとは時々食事やゴルフに誘ってもらったりしていて、 それだって自然なのに、柴田さんに会うのはなぜこれほど難しいのだろう。
2007年08月06日(月) |
冷たい水でも浴びて目を覚ましなさい。 |
柴田さんからのメール。
今年に入ってたしか3通めくらい。 すべて私から送ったメールの返信で、毎回必ず食事の誘いが添えられている。
それも、必ず「落ち着かれたら連絡ください。」というもの。 つまり、その誘いは私から連絡しなければ成立しないようになっていて、 私はそういうメールが来るたびに、つい沈黙してしまう。 数ヶ月の間があいたのち、またご機嫌伺いのメールを送るのも私のほうで、 その返信にはいつも、柴田さんらしくついくすりと笑ってしまうような気の利いたことが書かれていて、 そして、最後には必ずさりげない誘いの言葉が付け加えられているわけ。
今回、私はその返信にどうでもいいことをさんざん書き連ねた挙句、 最後に覚悟の上の一言を添えた。 「ぜひ近いうちにご一緒させてください。」 柴田さんからはコンマ05秒くらいの速さで返事が来た。 「みゆ、ご連絡お待ちしてます。柴田」 前半のどうでもいいところにはまったく触れておらず、その一言のみ。 ながーい前置きは無視しているところに、必要以上にドキッとしてしまう。 柴田さんから「会いたい」って言われているようで。
それでも、会いたいなどということは決して言わないし、 決定権は私にゆだねているところが、柴田さんの大人なところでもあり、ずるいところでもあると思う。 ずるくは・・ないか。自分の意思ははっきりと表明しておきながら私に決めさせてくれようとしているのだから。 ずるいのは私のほうだ。 近いうちなどといいながら、決心はつかないまま。 会うべきでない相手なのはわかりきっているのに、なにを思い悩んでいるのだろう。 トモユキをかけがえのない家族として愛しいと思う気持ちは揺るぎないのに。
当然のことながら、いまさら柴田さんとどうこうってことは一切ありえないけど、 二人で食事をすることはおろか、顔を合わせてお茶を飲むことすら許されない相手なわけよね。 当然。当然だわ。
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