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陋屋には普段見慣れない、 黒光りした「奴」がどこからか 侵入してきた。 その素早い動きと 長い触角が動く様を見ると 俺様の狩猟本能が刺激される。 幸い、MILETが留守にしていたので、 奴を存分にもてあそぶことが出来た。 あまりにも夢中で遊んでいたので、 頭やら顔やらが埃まみれになってしまった程だ。 しかし、強力な生命力を誇る奴をもってしても 俺様の遊び相手には充分ではなかった。 しばらくすると、ちっとも動かなくなってしまったのである。 帰宅したMILETが、洗面所で奴の亡骸を見つけて 一瞬顔色が青くなっていた。 MILETは、奴が大嫌いなのだ。 俺様が遊びまくって動かなくなった奴のことを MILETがさっさと片づけてしまった。 今度、奴と相まみえるのはいつのことだろうか。 MILETが嫌っているので、簡単には家に入れないだろうし。 それにしても、いったい、どこから侵入したのだろう。 普段は、どこにもその姿を見ることが出来ないのだ。
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