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薔薇職人が旨そうな匂いのする鍋を ストーブにかけていた。 立ち上がる湯気から、トリの香りがしている。 俺様の胃袋が堪えきれないと悲鳴を上げた。 ストーブの周りをぐるぐると回ってみたが、 勿論俺様の口に、そのスープが入るわけではない。 MILETが俺様の様子を見て 何を勘違いしたのかぬいぐるみを取り出した。 気を紛らわせるために、そのぬいぐるみめがけて 仮のまねごとに興じる。 しかし、俺様が狂おしい気分になるのは 香りに対してだけであり 実際に食してみるとなると話は別だ。 想像は常に実物に勝るのである。
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