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俺様は置き去りにされて、 MILETと薔薇職人は、好き勝手に出掛けていった。 せっかく庭の薔薇がきれいに咲き始めたというのに 愛でてやることもしないのか。 花は愛でられてこそ、花。 俺様がヤツらの分まで、存分に愛でておいた。 丸い形が愛らしい「ボウ・ベルズ」や、 ちょっと変わったピンクと花の形の「桜貝」も なかなかの風情。 そろそろ、真っ白い「ドルシュキ」が花弁を開く頃だ。 そういえば、「ドルシュキ」に寄生した形で生き残った 「ピエール・ド・ロンサール」も そろそろ開花するだろうか。 五月の貴重な晴れ間、俺様だけがゆっくりと過ごした。 薔薇との語らいは時を忘れてしまう。
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