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仙台に大きな地震があった。 新幹線の橋脚が一部崩れたり、 国宝に指定されている建物の壁に亀裂が入ったり、 間一髪で岩の下敷きになるところを逃れた 中学生がいたりしたらしい。
仙台の方には 以前MILETたちと行ったことがある。 拙宅からはとても遠く感じた。 それなのに あの地震の揺れがこちらの方にまで 感じられるほどだった。 現地ではさぞや大きな揺れであっただろう。
その地震のまっただ中に 薔薇職人の知り合いはいたそうだ。 彼は出張先での仕事を終えて、ホテルに帰り そのまま夕寝と洒落込んだ。 ベッドで眠っていると、夢の中に彼の愛(?)犬が現れて
「○○〜、○○〜」
と名前を呼びながら、体を揺すったそうだ。 それでも起きないと知ると、愛犬(日本テリアだそうである)は およそ人間並みの大きさになって 更に
「○○ー、○○ー」
と体を揺すったという。 やっと目が覚めた彼は、眠る前にテーブルの上に置いたコップが 床に落ちているのを発見した。 それを見た彼は
「あ。××(犬の名)が来たんだな」
とぼんやり思ったそうだ。 翌日ホテルのロビーに行ってみると、なにやら騒々しい。 ホテルマンが
「昨日お部屋にいらっしゃったら、震度6を体験できたのに」
と冗談交じりで言ったという。 そこで初めて、彼は地震があったことを知ったのである。
彼の感想は
「オレは長生きするわ」
だった。 平和な後日談だ。
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