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昨夜、薔薇職人がさきイカを食していた。 そのにおいに誘われて 俺様はついついテーブルに前足を乗せてしまった。 それを見ていた薔薇職人は さきイカを俺様の鼻先に突きつけた。 てっきり俺様に味見させるものだと思ったので、 食べようとしたところ 目の前からさきイカは忽然と消えた。 頭を巡らせてみると、薔薇職人が口をもごもご動かしている。 俺様に食べさせると見せかけて、 自分が食べたのだ。
「なんて、意地悪なの。そんな意地悪したんだから、陛下にアレを差し上げなさい」
MILETが薔薇職人にそう命じると、 ヤツは冷蔵庫から俺様用のおつまみを取り出してきた。
先日も MILETの実家で同じような目にあった。
俺様は海産物が大好きである。 勿論、テーブルに載っているものを勝手に食べるような はしたない真似はしない。 だが、目の前に差し出されたものに関しては、 食べても構わないと思うのだ。 それを鼻先から取り上げるのは どう考えても嫌がらせに思えるのである。
そういう行動をとった者に関して、 俺様は常に報復措置をとってきた。 当然、昨夜は薔薇職人を痛めつけてやった。
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