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MILETは俺様のことを 「可愛い」 と、一日百万回は言っているだろう。 不思議なもので そう言われ続けて五年経つと、自分でもそうなのかと 思い始めてしまう。
しかし、我に返ると 「可愛い」という言葉は、俺様に対する侮蔑の言葉であると ふと気がつくのである。
大体小さなものや、己よりも力の弱いものに対して 「可愛い」という言葉は在るはずである。 その証拠に、 いい年をした男が、ふと見せる気弱さを差して 「可愛い」 と女性から言葉をかけられることがある。 容姿に対しての誉め言葉としても 俺様に対してはふさわしいとは思えない。 俺様には「凛々しい」とか「逞しい」とか そう言った言葉こそが誉め言葉であると 思うのである。
そう言った誉め言葉が出ないと言うことは MILETの語彙がないからか あるいは 俺様がその言葉にふさわしくないと言うことなのだろう。
俺様もまだまだ修行が足りないようだ。
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