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昨日からの工事が、どうやら終わった。 どうやら、というのは、例によって知らない間に 作業員がやってきて、また、知らない間に帰っていたのだ。 そして。 案の定、アーチは横倒しのままだった。 それを俺様に悟らせまいとするように、 作業員達はそそくさと帰っていったのである。 MILETも呆れたようだった。 「お茶ぐらい、出そうと思ってたのに」 と、戸惑いの昨日であったが、今日は 「またかよ」 と、怒りに代わっていた。 誰もいないと思っていたのだろうが、 呼び鈴を押す手間を省いているのはどうかと思う。 MILETをつついて、仕事の仕上がりを見てみた。 仕事自体は丁寧だった。 しかし… 動かしたものは原状に戻す、と言うのが 礼儀というものではなかろうか。 表に出しっぱなしにしていた工具箱などは、薔薇職人が悪いと思うが、 仮にも地面に設置してあったものを、 引き抜いたままというのは。 MILETが呆れるのも、無理はあるまい。
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