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今日、俺様は半日家に取り残された。 朝は薔薇職人が懸命にアーチを立てているのを監視した。 MILETが俺様の「椅子代わり」になっていたので、 楽に仕事をこなすことが出来た。 アーチをつけ終わったMILETたちは、 どこかへ出掛けてしまった。 帰ってきたのは六時頃である。 慌てて洗濯物をMILETは取り入れた。 干しっぱなしで出掛けたのだ。 愚かなヤツめ。 さて。 今日の買い物の中に、奇妙な物が混じっていた。 大きさは食器の水切り位の物で、 形も似ていなくもない。 MILETはそれに湯を張ると、匂いのするオイルを数滴垂らした。 そして、桶状のものに足をつける。 真ん中ほどに着いたダイヤルを回すと、 耳障りな音が響いた。 「はぁぁぁ。気持ちいい〜」 MILETが間抜けな声を出す。 どうやら、この機械は足のためだけに存在する、湯船のようである。 俺様はこの珍妙な機械を仔細にあらためようとしたが、 MILETの次には薔薇職人が足を突っ込んだ。 人間どもには、そうとう気持ちの良い物らしい。 俺様には理解不能だ。
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