ブルーにこんがらかって...月人

 

 

伝えたいことがあるんだ #1 - 2000年10月29日(日)

例えば何かひとつのことを言ったとする。
それについて「もうちょっと説明したほうがいいかな」と思って説明を加える。
今度はその説明が「わかりづらいかも」と説明の説明を始める。
そんなことをしているうちに話はどんどん膨らんで、「ところで何の話でしたっけ?」となってしまう。

あるいは。
例えば何かひとつのことを言ったとする。
それに関連したことをふと思い出す。思い出したことからまた違うことを考える。
周りではまだ前の話が続いている。
頭の中では連想ゲームが続いていて、最初の話題からはすっかり離れてしまっている。
そのうち連想の中からどうしても言いたい事柄が出てきて、それをぽろっと口に出す。
周りはそんな連想をしていたことなど当然知らないから、「いきなり何の話?」と首をかしげる。
その逆もあって、とっくに通り過ぎた話題を延々頭の中で考えていて、それを口に出すと「まだその話かよ」と言われてしまう。

そんなことが時々ある。
だからたまに、似たような話し方の人を見るとわけもなく嬉しくなってしまう。
確かにわかりにくい。話し上手な人はこんなふうに思い付きで話し出したりしないだろう。
それでも言いたいことが後から後から出てきて、ついつい脱線してしまう。
とにかく言いたくてしょーがない。伝えたくてしょーがない。

エレカシの宮本浩次の喋りが好きなのは、その喋っている気持ちがなんとなくわかる(ような気がする)からかもしれない。




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