2009年01月08日(木)
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またひとつ 「はじめて物語」 |
覚書。
午後。夕方遅くに。
「あのねー、ちょっとねー、トイレ行ってみたい。」
「あのねー」と「ちょっとねー」の意味はよくわからないけれど、ここは深く追及しないでおく(笑)。 それはさておき、今、何と????
「ホントっっ?? 今行ってみる??」
「う〜ん。。。。行ってみるっっ♪」
「わかったっ!! んじゃ、パンツ脱いで、トイレでやってみような♪」
「あいっっ♪」
うわぁ・・・・。このやる気満々のお返事(笑)。 どうしちゃったんだろ、ホントに。 そろそろかなぁ・・・・と思って、補助便座を購入したのが昨年5月頃。 すぐにできるようになるわけないか、と、過ぎるほど安穏と構えて、やっと2歳になった頃に座るところまではできた。 しかもそれは、パンツ(オムツのやつ)もズボンも脱がずに、ただ座っただけ。 それだけでも怖がって座ろうとしなかったことを思えば快挙に違いなかった。 あたくしも、そうとうのんびりやっているので、 「まぁ、幼稚園に入るまでにオムツは取れればそれでいいや♪」というノリだった。 冬場は寒いから、親子ともども寒いトイレで頑張ることに違和感みたいなのもあったから、 トイレトレーニングも始めるとするなら春になってからだな・・・・勝手にそう決めていた。
なのに、だ。 年始早々、このやる気(笑)。 本人がやる気を出しているんだから、その勢いをへし折るようなことはしてはいけない。 もし出ても出なくても(失礼)、とにかくパンツを脱いで座ると言っているんだから、そこまではやらせてみよう。 はりきってトイレに向かう(笑)。
「し〜〜〜〜って出るといいね^^ じゃ、やってみようか。」
「あのねー、今ねー、しーっとしたいよ!」
「そっかー。ん、でも出なくってもいいよ。また今度やってみればいいからね。でも、出るといいよねぇ。出るかなぁ・・・・。」
「う〜ん。。。。くぅちゃんねぇ、トイレでできたいよ。」
「そうよねぇ^^ トイレでできるようになるといいよねぇ。」
なんて会話をトイレのドアを開けっ放して、あたくしはその前に蹲るようにして座り込み、しばし対面でやりあっていた。 と、その時。 何か音がするではないか。
「あーーーーーーっっ!! くぅちゃん!! 今、出たねぇっっ!!」
「でたぁーーーーーーーーっ!!!」
「やった、やった!! よかったねぇ♪」
「うふふぅ〜〜〜〜♪ できたよぉ。」
「んじゃ、降りしよっか。」
「まだっ!( ̄^ ̄)」
まだ出るのかと思いきや、彼女はご丁寧に、トイレットペーパーをカラカラやり始めるではないか(爆)。 普段、人のトイレに突撃してきていたのは、単なる好奇心ではなく決して無駄ではなかったようだ。 きちんと拭けているかどうかはさておき、「トイレットペーパーの儀」も滞りなくやり過ごし、 得意満面、極上の笑顔でトイレを後にした。
あたくしは、彼女の「はじめて物語」の際にはいつもそうするように、 誰かが見ていたら恥ずかしいくらいに、派手に褒め称えて抱きしめた。 クロワさんも実に満足そうであった。
断(卒)乳も人に比べたら遅い方だった。(2歳の誕生日) そしてトイレトレーニングもまだ始めていなかった。(現在2歳5か月)。 きっとこういうのって、あたくし一人が焦ったところで何も始まらないし、お互いにイライラするのはよくないし、 ストレスが事の進みを遅くすることになってもいけないし、まぁいずれにせよできるようになるもんだと思っているから、 周囲の同じ年頃の子たちができるようになったとしても、あんまり「うちも!うちも!」とならないように、努めてのんびりしていた。
そののんびりが功を奏してか、断(卒)乳もびっくりするほどあっさりで、こっちが拍子抜けするほどだったし、 今日のコレだって、こっちがまだ先のことと思っているのに、向こうから申し出てくる有様( ̄▽ ̄;) 本当にこういうのって、「その子だけのタイミング」ってのがあるんだなぁ・・・・と思い知らされてしまった。
今日できたからといって、いきなりオムツをはずすようなことはしないつもりだ。 この冬の間は、まだつけておくつもり。 その間に、彼女の気の向いたときだけでもいいから、トイレに行けるようになって、あったかくなったら本格的に外す算段をしようと思う。 (まだのんびりを通すつもりだし(笑))
ここ数ヶ月。
お散歩がてら走らせる自転車で、保育園の近くを通ると、
「ほいくえん、はいりたいー。」
「ほいくえん、いってみたいー。」
と、しきりに「ほいくえん、ほいくえん」と繰り返している。 そのたびに、あたくしたちは
「保育園には、父ちゃんも母ちゃんもばあちゃんも入れないんだよ。クロワひとりでいくんだよ。」
「保育園に行きたい子は、ご飯も上手に食べれるようにならないといけないよ。 オムツじゃなくて、おしっこはトイレでできるようになるといいしね。 あと、お昼寝も父ちゃんや母ちゃんはいないから、ひとりでねんねするんだよ。」
と、半ば脅しみたいなことを言ったりしていた(笑)。 そうはいっても、彼女はどんどん大きくなるし、 保育園はともかくとして、本気で幼稚園の支度は考えてやらないといけないなと思ったりしていた。 (彼女に、保育園と幼稚園の違いを説明するに及ばないことだし)
思うにきっと、彼女は彼女なりに、色々考えていたに違いない。 ここ最近、やたらとお手伝いをしたがるようになったし、お友達と一緒のことをして遊ぶことも覚えた。 ローチェアではなく、同じ食卓で食事をしたがるようになったし、 ふと気がつくと、人形相手に色々と世話を焼いてやったりもしている。 彼女は自分のタイミングで「トイレに行きたい」と言った。 それは、彼女が集団生活デビューをするための準備なのかもしれない。 ほとんど、家の中ばかりにいるこの冬場、彼女は着々と進化を遂げて、きちんと社会デビューできるようになろうとしている。 同じ月齢で、もうすでに保育園に行っている子たちもいて、その子たちは集団生活の中でとても逞しく成長していることと思う。 ずっと母親と一緒にいるこの子も、実は同じように自分のペースを守りながら成長している、その現実を見せつけられて、 あたくしは素直に感心してしまった。 がんばってんだな、この子・・・・って(笑)。
あたくしもがんばろっと(苦笑)。 あぁ、いや・・・・今まで通り、のんびりとやるの。 あたくしがキリキリイライラすると、きっと良くないことばっかりだろうし、 彼女の紡ぎだす「はじめて物語」にこんなに感激できないと思う。 せっかくのリアルストーリーを楽しめないのはもったいないもんね^^
今度はどんな「はじめて」が拝めるのか、今から楽しみ。 春になるまでに、また新たな進化を遂げるんだろうな・・・・。
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