2005年08月26日(金)
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そうか、宿命か(笑) 女性の皆様へ/病気の解説 |
何度も何度も、絶対零度の世界へと突き落とされて、2週間かかってその断崖を登りきり、 また突き落とされる・・・・なぁんてのを3〜4ヶ月続けましたよ。 今日を以って、絶対零度の世界とはお別れです♪ やったーっっ(●⌒∇⌒●) まだ、患部のやけどの痕が完全に蘇生したわけではなく、少々腫れているのですが、 とても綺麗に治りました。
前回、前々回、鬼のような施術・処置をしやがったセンセーは、今月22日を以って退職・・・・。 オマイ、最後まで責任もって診てけよな(-。-) ぼそっ とかいうのもございましたが、もういいよ(トホホ)。外来の先生全員と仲良くなれそうな勢いじゃん。 担当医を決めてくれぇ・・・・(心の叫び)と、とうとう言えないまま、治療が終わっていきますけど、何か? しかし、前回、前々回の処置をしてくれたセンセーが、みっちりと氷の世界で苦しめてくれた結果、 通院回数が減ったといっても過言ではない。 まぁ如何せん、同じ病を発症した中でも、特にひどいとされたあたくしの症例は、 行く度に診る先生が変わったりして、本当に厄介なものでございました。 唯一の幸運でもあり不運でもあったのは、2回連続、同じセンセーの処置で、 泣きそうになりながらも(実際、泣いたけど(爆))乗り越えたら綺麗に治った!! ということくらい。 (だって、ここだけの話、外来行くまで、どの先生がやるのか見当もつかないんだよ??) (先生によって、言ってる事が真逆のこともあるしさぁ・・・・。)
そいで、よりにもよって、今日はあたくしの一番苦手なセンセー、フルイちゃん( ̄∇ ̄;) 彼はですね、やることなすこと、とにかく容赦がないんですよ(爆)。 外来一のイケメン(年の功は40くらいかその手前)には違いないし、仕事も早いんで、 人気があるとかないとか、そういうのも聞いたことがあるんですが、 あたくしは、如何せん、彼の施術は痛くて痛くて・・・・。 加えて、まぁこの歳になってこんなことを言うのもアレだけど、婦人科医に及第点以上の人がいるのは ちょっと精神衛生上よろしくない(笑)。
ぷよ2にこのように訴えたら、何でか同意してくれた(爆笑)。 彼もやっぱり、泌尿器科や肛門科に美人の女医さんがいて、サラッと 「ハイ、脱いで。」 と言われたり、容赦なく下半身を診察され、触診され・・・・というのに、一抹の抵抗があるらしい。
前回まで診ていてくれたセンセーの他にもう1人、似たようなキャラのセンセーがいて、 2人とも愛嬌のあるクマさんみたいな人で、2人とも明るくて、とても優しい術後説明が気に入っていた。 こういう人だと安心できるのだけど、フルイちゃんみたいな人には警戒してしまうぜ(爆)。
しかし、内診台の上に乗ってしまえば、あたくしも俎板の上の鯉(トホホ)。 有益であろうが無駄であろうが、抵抗はできない(苦笑)。 見るも無残だった患部が綺麗になりつつあることは、あたくしも自分で確認してきているので、 とにかく今日の診療にそれほどの痛みは伴わないと思っていたんだけれど・・・・。 思っていただけであって・・・・(爆)。
「あ・・・・痛い?」
「(苦笑)ハ・・・・ハイ。」
「窒素? それとも引っぱりすぎなのかな?」
「両方・・・・(-。-) ぼそっ」
容赦のない処置・・・・( ̄∇ ̄;) それもそうだ。 見た目、ほとんど綺麗に治っていて、この日に見落としがあると、元の木阿弥なわけだから、 そりゃ、センセーだって、見えないようなところを見ようとするから多少の無理は生じる。 今日に限っては納得できるよ、フルイちゃん(笑)。 結局、自分でも気になっていた「これは、そうなの?違うの?」という微妙な箇所を1〜2箇所、 軽く焼いただけで、そっちの処置は終わった。前々回のことを思うと、涙が出ているヒマもないくらい、 秒殺の施術師、フルイちゃん(爆)。
が、悪夢はここから始まった(苦笑)。 (シモの話には違いないけれど、下世話なので、読みたくない人は下げてください)
「あれ? おりもの、出てるね。」
「はい・・・・2〜3日前くらいから気になってたんですけど。」
「ついでだから調べとこうか。」
痛っっ!!!!! 何か刺さったんですけど・・・・しかも、今しがた焼いたばっかのところに容赦なく。 力を抜けって言ったって、アンタ、そんないきなり刺されて、一旦入った力がそうそう簡単に抜けるか? ぐわぁっ!! この人独特のやり方ですよ( ̄∇ ̄;) こっちは数ヶ月間、お休み状態だったことなどおかまいなしで、「入るもの」として何やら筒状のものを 入れられたんですが、冗談抜きで痛いってば!! か、かき回すな〜〜〜っっ!!!
やっと消毒のお水で流されて、処置室から診察室に通されたのですが。 奥でじっと顕微鏡を見ているフルイちゃん・・・・何やら嫌な予感が。
「カビ出てるわ。」
「またカンジダですか?」
「うん。もうね、コレは仕方ないね。女性の宿命みたいなもんだから。 カビ菌なんてさぁ、空気中、どこにでもあるじゃない? 誰でも持ってるものだから あんまり気にせずに、コイツもコツコツやっつけるしかないんだよね。 体の構造上、女性は感染したら発症しやすいけど、男性はそうでもないんだよ。 今はあんまり荒れてないみたいだけど、どう? 痒い?」
「それが全然。」
「じゃあ、話が早いや。薬出しとくから、今のうちに中からやっつけとこう。」
「は〜い。あ、先生・・・・そんなことより、コンジの方は??」
「あぁ。あっちはもう大丈夫だよ。」
「次回様子見とかは・・・・」
「あぁ・・・・もう治ったと思うけどねぇ。来なくてもいいよ?」
「へ?」
「最初に見た時には、かなりひどいなぁと思ったんだけど、意外と早く治ったね。 綺麗なってたから、もう心配ないと思うよ。こっちも再発したら早めにまた来て、 そしたら、またやったげるから♪」
(もう2度と世話にはなりたくないんですが・・・・)
「でもちょっと心配なんで、次回、まだ予約組んであるから来てもいいですか?」
「(予約表を見て)( ̄□ ̄;)!! 何これ!? こんなに組まれてたの?」
「私にもよくわかんないんですけど、相当ひどかったみたいで・・・・。」
「じゃあ、除去ナシで再診希望ってことにしとくね。『何しに来たの?』って言われないように(笑)」
「じゃあ、お願いします♪」
あたくしの処置メニューは9月末までギッシリ6回も組まれていて、 それを組んだのは、フルイちゃんではなく、この外来で一番偉いぶちょ〜さんなんだけど、 要するに、そのくらいの時間をかけないと完治しないであろうと目論まれていたというわけだ。 珍しく、フルイちゃんとの会話も普通に弾んで(笑)、この日は焼いたにもかかわらず そんなに痛みも伴うことなく、普通に歩いて病棟を後にした。嗚呼・・・・心が軽い(爆)。 いつもだと、普通に歩けないほどに痛い。廊下の手すりがどんなにか心強かったことか(苦笑)。
そんなわけで、えぇ。とうとう治りました♪ 察しのいい皆様はお気づきになっていらっしゃったかもしれませんが、 病名は「尖圭コンジローマ」というイボができる皮膚病です。 性感染症と分類されますが、ちょっとした裂傷から元々体内にあったウィルスが発症することもあるらしく、 性感染症というわりに、浴場での感染、免疫力・抵抗力の低下からいきなり感染・・・・なんてことも 珍しくないそうです。性行為をしたことのない中学生(女子)の感染発症報告もあります。 感染から発症まで臨床結果を見ると、早い人で2週間、長くなると8ヶ月以上の間をおいて発症するので 感染源を特定できないという難点もアリ。ちなみに、再発率も非常に高い病気です。 あたくしは神に誓ってここ5年以上、パートナーが変わっていないので、 発症当時、それでパニクったわけなんですが、色々と情報を集めているうちに、 どこからどう伝染されたかというのを特定するのがすごく難しいそうなので、 誰のせい・・・・というふうにズバリと明言するのをお医者も避けるんだそうです(超・納得)。
あたくしの症例は極端で、あまりにひどい状況になってしまったがために、 街医者にニッコリ笑顔で紹介状を書かれて、大病院へ行かされたわけなのですが、 イボが小さい場合や、少数の場合は、今、普通の婦人科、皮膚科、泌尿器科で対応してくれます。
主に、レーザー除去(ほくろとかとるヤツね)と液体窒素での凍結除去が、 周辺の皮膚への負担も少ないとされており、治ったあとも痕が残りにくく無難な方法として用いられます。 負担価格は、保険もきくので高くても3000〜5000円程度。 安いところだと、処置1回あたり800〜1000円程度でやってくれるところもあります。 1回、明細を見て、実費価格と負担価格を見比べ、負担のところに「210円」と書いてあったのを見て、 「あんだけ痛いのに、こんなに安いのか・・・・」 と、奇妙な感心をした覚えも( ̄∇ ̄;) (そう言っている間も股間は物凄く痛い!!)
電気メスでキャリアの細胞ごと焼ききるという方法も用いられていますが、 これは、麻酔科のある病院で相談してください。 これは、レーザーや液体窒素のように、表面のイボのみを取り除くのではなく、 感染した細胞を全て焼ききるという方法なので、再発率が少ないとされていますが、 それでも、ウィルスが体の中からいなくなるということはゼロに等しいことなので、 こういうリスクを背負っても、再発する人はします。
あたくしなぞ、麻酔ナシでこれをやろうか?と言われ、卒倒より先に怒りがこみあげてきましたんで。 あとは、外科的切除と軟膏塗布という方法があるのですが、どちらもリスクが非常に高いです。 女性の場合、外科的切除をしてしまうと、少なくとも3日くらいは動きを封じられるそうで、 トイレでとても不自由な思いをするそうです。 ちなみに軟膏塗布は、抗がん剤の一種を患部に丁寧に塗っていくわけなのですが、 副作用として、正常な皮膚がただれて「糜爛(びらん)」という別の病気を引き起こす可能性が高いので 注意されたい。オロナインの様に、指でぐりぐり塗っちゃえばいいかというものではないようです。
あたくしの場合は、患部の範囲が広く、1度に全部をとりきることが不可能な上、 術後2週間のうちに再発もしていたので、このような有様になりました。 取り残しがあって、再び処置をすることを「再燃」といい、 全部とりきったにもかかわらず、再び発症してしまうことを「再発」といいます。 この両方が同時に起こったので、長引いてしまったというわけです。 症状が軽い場合は、凡そ、1〜2度の処置で一旦は完治します。 3ヶ月は様子を見たほうがいいとされていますが、現場ではそこまで要求されません。 やけど症状の皮膚が元通りになれば、そこからは普通に生活しても構わないとのことです。
ちなみに、性感染症のほとんどがコンドームの使用で予防できると言われていますが、 この病気に限っては、必ずしもそうと言い切れないのが相当のリスクなのです。 発症したら即病院・・・・これしかないようです。 処置に麻酔はほとんどの場合使用されません。 外科的切除の場合のみ、局部麻酔が使用されるようですが、 外科的切除を必要とする症例でも、どうにかこうにか液体窒素で長期治療を勧める外来が 最近では増えている模様です。 女性の場合、デリケートな場所というのもあり、止血が難しいというリスクも伴うため、 よっぽどのことがない限り、外科的切除に踏み切ることはないんだそうです。
もう、ここまで来ると、カンジダくらいで驚いてなんかいられませんよ(笑)。 風邪ひいたくらいのレベルで「あぁ、またか」とサラッと流せちゃうくらいでしたから。 オマケにお医者は、カンジダを発見しても「女性の宿命」くらいにしか考えてないし、 こっちもそのくらいの気持ちでいないと、どうしようもないです(笑)。 もっと言うと、お医者側は「コンジできちゃったの? んじゃ取ったげるから。」くらいのノリで やられているこっちは、変な汗がダラダラ出るのですが、処置そのものは1回10分程度。 えぇ、紅蓮地獄の10分間なわけですが、「糜爛(びらん)」と同じくらいに手軽な処置みたいです。 症状が軽ければ、秒殺で終了します。
イボを放って置いても、日常生活にとんでもない支障を来すわけではないのですが、 女性に限っていうならば、感染したウィルスはほとんどが良性にもかかわらず、 ここ最近になって、中には悪性のものもあるらしいことが発覚しました。 コレを放置すると、子宮頸がんを併発する恐れがあるので、イボができたら、とりあえず除去! というのが、自分の体を守るためにも一番の良策でしょう。
最近の20代以上の女性は初潮も早く、昔に比べると、子宮や卵巣に物凄い負荷がかかっているのです。 初産の年齢も年々高年齢化している・・・・ということは、子宮や卵巣が休む暇がないのです。 なので、最近は若い年齢層に多い病気として警鐘も鳴らされています。 あたくしも、結婚前から年に1度は欠かさずやってきましたが、自治体の力を借りれば結構安く済むので 皆様も、何かの機会に是非、受診されることをお勧めします。
やっと完治と告知されたので、不安なく病気の解説に至りました。 最初にここに書いたのは、かれこれ3ヶ月くらい前になりますが、その時に交わした約束です。 いつか誰かの心の支えになればいい・・・・なんて、そんな大それたことは思っていないけれど、 同じ悩みを持った者同士「大丈夫だよ」という声をかけることくらいはあたくしにもできそうです。 公開するか否か迷いましたが、今後、あたくしも再発する可能性がゼロではないので、 その時に不安にならないように・・・・そんな気持ちの布石として書いておくことにしました。
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