2005年08月09日(火)
ゴーストバスターズにかけめぐる青春


20年くらい前のヒット映画+30年以上前のプロレスアイドルの歌謡曲のようなタイトル( ̄∇ ̄;)

いやぁ・・・・惰性とはいえ、高校野球を見ていると、今年は本当に波乱だらけの試合ばかり。
三重代表菰野高校、初出場なだけにか残念ながら初戦敗退。
一方、愛知代表の名門、愛工大名電は相手校が初出場だし、ここがふんばり時。
延長に縺れ込んでも多分勝つだろうと、9回後も決着がつかないのでウトウトと昼寝をしていたところ、
ハッと気がついたら、勝ち越しの2点を入れられていて、延長13回、とうとうこちらも敗退。
地元東海勢3校のうち、既に2校が初戦敗退。残るは28年ぶり2度目の出場、岐阜代表の土岐商。
28年ぶりって・・・・実質初出場みたいなもんなんだけど、相手校も2度目の出場ということで、
この試合にも魔物が潜んでいそうな、そんな予感がする。


あの天理を下した国士舘(初出場)といい、智弁和歌山を下した青森山田といい(こちらは実力拮抗?)
今年も順当にベスト8まで勝ちあがってくるかもしれないと思われていた代表校が、
悉く敗退していく様を見ていると、明日の松商学園(長野)対沖縄尚学(沖縄)なんてのは、
どっちが勝ってもおかしくない伯仲の試合になるのかなぁ・・・・なんて思ってみたりも。
同様に、物凄いハプニングに見舞われた高知対日大三高(西東京)も注目している。
全国に散らばっている日大付属の中で、今年唯一全国まで出てきたのが三高のみ。
毎年、何校かが初戦敗退してしまっても、全国大会に顔を出してくるのに、今年はたった1校。
日大出身(大学だけどね)としては、三高に是非頑張ってもらいたいところなんだけど、
突然のハプニングに見舞われつつも、気合を入れてやってきた高知高校にどこまで立ち向かえるか・・・・
いい意味で、微妙な試合になりそうな予感です。


各地方大会の頃から、甲子園から随時「魔物」が派遣されていたかのような今大会。
球児たちは宛ら、「魔物」退治のゴーストバスターズである。


そいでもって、本選出場が叶った各校を、大御所の「魔物」がじっくりと狙っている。
この日、静清工高に負けた江の川だって、突然の雨で確実バッター有利、
内外野手三つ巴の間に落ちたラッキーヒットのおかげで、一打同点のチャンスを作ったにもかかわらず、
何がいけなかったというのか、二者残塁のままゲームセット。
「魔物」が仕組んだ運命の悪戯に翻弄されたまま、散らねばならなかった。


別にこれらは、昭和の遺物・人類の化石「高●連」が仕組んで

「あのぉ、今日はちょっと強めに六甲おろしを♪」

「そうですなぁ・・・・9回あたりに夕立を降らせていただけると、より一層ありがたい♪」

「1試合くらいは延長に縺れ込ませた方が、ドラマがありますからなぁ♪」


などと操作できる次元の問題ではなく、「魔物」のご機嫌ひとつでチャンスにもピンチにもなる
恐ろしい自然現象ばかりが相手だ。(ホント、「高●連」全然関係ないし(笑))


そういった意味で、「もう勝てる!」と確信できるような試合でも、「魔物」の悪戯でひっくり返され、
ベンチより、見ているこっちが「何ですとぉ〜〜〜〜っ!?」となる試合が多すぎて、
泣きながら甲子園の土を掻き集めている球児が、リアルすぎて、妙な気持ちになってくる。
いや、テレビを通して見ていても、決して士気が下がっているわけではなく、
寧ろそういう観点では互角同士がぶつかり合っていて、実力でもそう大差のない、要するに
「勝てる可能性」が十分にある中、去らねばならない彼らの背中が本当に寂しそうでね・・・・。
多分、いけるかどうか、当人たちも不安なんだろう。
勝者が校歌を高らかに歌っている時の顔が、いつもの年に比べて、メチャクチャ嬉しそうなのだ。
そして、土を掻き集める敗者たちは、やりきれなさがハンパでない。
今まではこういうのも「作られたドラマ」みたいに見えていた。
時代によって、常勝チームがあったりすると、「負けて当たり前」みたいな空気があって、
今年のような悲壮感には決して繋がらないものなんだけど・・・・。今年は何かいいな♪
勝った方は本当に嬉しそう。負けた方は本当に悔しそう。素直な顔が見られて。




ちょっと話は逸れるのだけど。
甲子園で敗退すると、皆揃いも揃って、土(砂だろうけど)を掻き集めて、持って帰りますよね。
物凄い間近に、テレビカメラのクルーとかも寄ったりして、敗者の悔しさが画面に映ったりもしますが。
まだ、今年は1回戦が全て終わっていないので、早めにこの疑問を解消しようと、
幼馴染に甲子園出場経験者を持つぷよ2に積年の疑問を投げかけてみた(笑)。


「ねぇねぇ、甲子園で負けるとさぁ、あぁやって土掻き集めて持って帰るよね。
あれって、やっぱり『出場した記念』ってことなんかなぁ?」


「そうなんじゃない? 土を持って帰るなんて発想、誰が考えついたのか知らんけど
まぁ、いい記念にはなるわな。」


「じゃぁさぁ、決勝戦で勝った方は優勝じゃん♪ 優勝旗とメダルがもらえるよね。」

「あぁ、そうやな。」

「負けた方もさぁ・・・・一応、表彰されるじゃん。準優勝だし。メダル首から提げてもらったりして。
あの人たちも、記念が残るのに、やっぱり負けると土持って帰るのかなぁ?」


「ぬっ!!( ̄□ ̄;)!!」

「加えて、優勝した方、掻き集めてるところを見たことがないんだけど、
あの人たちも、やっぱり持って帰ってるのかなぁ?」


「ぬぬっ!!( ̄□ ̄;)!! ど・・・・どうなんやろ・・・・?」

「何かさぁ、あの土を持って帰ると『記念』っていうよりも『負けた証』みたいな感じしない?
縁起を担ぐわけじゃないけど、勝者は持って帰らん方がいいとかいう、暗黙の不文律があったりして(爆)」


「華々しいとこだけ放送して、後でこっそり皆が見てないとこで持って帰っとるんやない?
それに・・・・明確に言うと、あんだけ毎年掻き集めてるんだから、『甲子園の土』ではないわけだし(笑)」


「ま、そうなんだけどね(笑)。優勝したチームが持って帰っちゃうと、
連覇達成ならず・・・・とか、そういう因縁があったら面白いかなぁとか思って(爆)。」


「それはそれでイヤやな( ̄∇ ̄;)」

「絶対に持って帰らんぞ!! くらいの意気込みでいってほしいもんじゃん♪」



敗者にとって、コレって「屈辱の儀式」みたいなもんじゃないのかなぁ・・・・と思いながら
毎年毎年見てたんですよ。
途中敗退した人たちは、必ずといっていいほど皆やるから。
最初にやり始めた人って一体誰なのかしら? ホント、どうでもいい疑問なんですが、
今更ながらめっちゃ気になります。初めてやった人、挙手の上、一歩前へ(笑)。
春夏連覇を目指していた名電の選手の中に、春に優勝した時に、
ここの土をこっそり持って帰ってた人がいて、その因縁で・・・・とかいう物語があると、
それはそれで面白いかも♪ と、いつもの妄想癖も爆走中なわけなんですが(爆)。



またちょっと話が逸れるのだけど。
名電攻撃中のブラスバンドの演奏に耳を傾けていた。
もう十数年前にも同じ現象を体験しているんだけれど、ブラスバンド(野球応援用)でアレンジされると、
知っている曲でも、ふっと思い出せなくなることがあるのである。
「魔物」だよ・・・・「魔物」の仕業だよ(爆笑)。
十数年前に聴いた時に、「うぉっ! この曲、絶対に知ってるのに思い出せないっ!!」となったのは
どこの高校の演奏だったかは忘れたけれど、「徹子の部屋のテーマ」だった(爆)。
もう、野球とか応援とか、そういうのから逸脱しすぎてて、すっかり翻弄されたわよ(笑)。
だって、まさかそんな曲がバックで流れている中、打者の士気が上がるとはとても思えなくてさぁ。
確かに、トランペットをベースにしたアレンジになると、甲子園で流れてても
そんなに不自然な感じはしないけれど、「徹子の部屋」はないと思った(爆)。

んで、今年の名電のブラバンが演奏していた曲で、思い出せない・・・・でも聞いたことがある・・・・
うわぁ・・・・何だっけ!? というのが1曲だけあった。
おおよそ、打者によって曲目を変えているところが多いので、待ってればそのうちまた演奏されるけど、
その打者が3打席目を終わっても思い出せないので、いよいよイライラし始めて、5打席目。
やっと思い出せた(爆)。

↑初めて聴いたかも。



最近の子たちは、試合に負けたくらいでは泣かないのかな・・・・と思ってたんだけど、
実際には違うみたい。悔し涙に暮れている子が何人もいた。
で、その試合の終わり方が、勝てるチャンスを小さなミスで取りこぼしたり、
もうどうしようもない、運命の悪戯で、ボールの飛んでいった方向が悪運まみれだったりで、
プロの実力があったとしても、どうしようもないことであっさりと幕切れ・・・・なんてことも
多々あるだけに、余計にやりきれないんだろうなぁ。
誰のせいでもなく、今年は「魔物」のせいにでもしとかないとやりきれないだろうに。


そういや、ぷよ2とこんな会話もしていたのだった。


「年々、高校野球を見ていると自分が年をとったと思う(苦笑)。」

「あ、それ、何かわかるかも(笑)。」

「昔はさぁ、高校野球の選手でも自分の目線では『お兄ちゃん』だったのに・・・・。
今や、あのピッチャーの『子』、ライトの『子』だもんなぁ( ̄∇ ̄;)
うぅ・・・・いつからこういう目線になったんやろ?」


「順当に考えりゃ、高校卒業したその年からでしょ?
・・・・あたしゃ、グランド内だけでなく、チアの『お姉さん』までが『あの子』『この子』になった瞬間、
もうダメだと思ったし( ̄∇ ̄;)」



今年のゴーストバスターズたちの活躍に擬えて、みそじカップルは自分らの青春懐古もするんだけど、
野球部の選手を「●●先輩♪」と呼んでいた時代があったその事実と、
そこからもうかれこれ15年くらい経とうとしてて、その先輩すらもみそじ真っ只中・・・・という事実が
上手に交錯しなくて(爆)、永遠の青春、高校野球の「魔物」は、
まるで無関係のうちらまでも翻弄するのね・・・・と、そんなことを思い知らされたのでした( ̄∇ ̄;)

↑なむなむ・・・・

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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