2005年07月25日(月)
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モットーは「普通科から」・・・・ |
あうぅ・・・・わが母校、やっぱり古豪相手に見事な惨敗。 しかし、0点だったわけじゃなく、中盤まで相手のこともきっちり抑え、 加えて、2点入れたんですから、決して悪いゲーム展開ではなかったわけですよ。 ただ、古豪は容赦なく3ランホームランとか、3ベースヒットとかを絡めて、 7点も入れちゃっただけで(爆)。4対2の時に何とか挽回をしてグワッといってほしかったんですが、 叶いませんでした。・・・・彼らの熱い夏は今日で終わり。 ちょっぴり寂しいですが、でも、本当にお疲れ様でした。
今、準決勝を控えている県内の全ての高校は、実は県立です。 有力と目されていた私立は、全て、様々な番狂わせ、微妙な対戦相手、そもそもの実力から 16強に入るまでにほとんどが散っていってしまいました。 元々強いといわれている私立も、今年はよく奮わないまま夏を終えた・・・・そんな印象です。
この日の実況を聴いていて思ったのですが、今や、全国的に単位制、総合学科等が増える中、 学校そのものも公立が合併したり様々な変貌が見られる中、 うちの母校のような「県立普通科」というのは、だんだん存在が怪しくなってきつつあります。 同じ県立でも、「国際ナントカ科」とか「総合ナントカ科」に名前を変更したりして、 普通科がどんどん消えていっているのです。
そもそも。 うちの県では、野球が強いのは商業科かもしくは私立。そんな定説がありました。 実際、西宮に集う球児たちを見ていてもそうですが、商業科、工業科というのは多い気がします。 今その波を掻い潜るように、あちこちの私立がメキメキと力をつけているわけで、 古くは大阪、PL学園なんかがパッと思いつく代表例。 イチローを輩出した、愛工大名電もあぁ・・・・私立ですなぁ。
まぁ、このような環境下、「県立普通科」というのはレベルが上がれば上がるほど 学年が上がれば上がるほど、「大学受験」を意識せねばならず、バレーボールじゃあるまいし、 酷いとこだと、2年生主体のチームなんてのもあったりする。 学業と部の両立というのは、青春時代のほろ苦い思い出だったりするわけですが、 やってる方は、結構しんどいです(笑)。 我が家では、山賊が工業科、サヨコ&リョウヘイちゃんが商業科の高校に行っているので 実際問題として、普通科で何をやっているのかっていうのをあんまりわかってもらえなかった気がする。 加えて、ぷよ2も商業科出身だし(野球がめちゃ強いとこだった)、 確かママさんは私立大学の付属高校出身だと聞いた。 ますます「県立普通科」の中身を知っている人が周囲にいなくなっていきますよ・・・・(笑)。
そうそう。実況でこんなことを言っていたのでした。
「この高校のモットーは『普通科から甲子園』だそうです。」
・・・・確かに。 今更、「県立普通科」から甲子園に行けると本気で信じている人なんて、あんまりいないだろうな。 でもうちの高校は、平成に入ってから、特にカリキュラムをバカみたいに変更したとかいう理由でなく、 野球部が2回も、そのチャンスに足をひっかけて、そして敗退しているんす。 要は、この試合さえ勝てば、後は西宮〜!!!という状況に平成になってから2度遭遇しているのです。 1度目は、92年。まだあたくしがあの県立普通科に在籍していた頃のこと。 2度目は、99年。まさか世紀末にこんなことが起こるとはと、2度目の奇跡にビックリした。
そして、今年は2005年。初戦から波に乗ったいいゲームメイクをしてきたから、 きっと今年も、せめて4強くらいに食い込みたい・・・・そんな願いがあったんだろうなぁ。 「普通科から甲子園」・・・・頭のお堅い高●連の人たちが喜びそうな殺し文句だよ(笑)。
でもね・・・・昭和に生まれて、昭和が終わるまできちんと全うしたあたくしたちにとっても、 こういう感覚というのは、実現すればきっと清々しいのかもしれないなぁ・・・・なんて思うわけ。 ここら「県立普通科」の宿命といえば、まず中学よりも発展した高い学力を身につけて、 どこでどう倒錯したかは知らないけれど、国公立のいい大学には入れたらいいね・・・・みたいなもんで、 部活=趣味の延長で、なかなか身になるようなものがないのが現状。 帰宅部も大勢いたし、それを責められることもなかったし、 何よりも、通学時間に死ぬほど時間をかけてまで学校に来る輩もいて、 寮もそして学食さえない「全日制普通科」って、そんなに学業が大事なのかしら?と 一時期不安に思ったこともある・・・・3年間全うしたらしたで、すごく楽しい場所だったんだけど。
そんな「県立全日制普通科」が高校野球の全国大会への足がかりを作ったから、さぁ大変。 懐かしい母校を訪ねて、職員室でかつての恩師と閑談でも・・・・と思い、校舎を訪れたら、まず、
●野球部専用トレーニング施設が、うちら演劇部の溜まり場だった僅かな隙間に設立! ●野球部専用クラブハウスが「いつの間にか」ガッツリ完成!
と、立て続けに腰抜かすほどの野球部優遇振りに、開いた口が塞がらなかった(笑)。 昨日の時点での部員数を聞いたらば、そこらへんの小さな商業高校と同じくらいいるじゃんね!? 十分に、「脱・普通科」してる気がする、うちの野球部・・・・( ̄∇ ̄;)
でも、よく考えたら、定期考査や全国模試等々、普通科ならではの嫌な年中行事も 球児たちの頭上にも平等に降り注ぐわけで、スポーツ特進科とかを持っている学校では 免除されるであろうこれら行事も掻い潜っての、「夏の高校野球」なわけなんだなぁ。
ちなみにうちの高校は、学業以外のものにもきちんと力を入れ、学校内での評定平均がAクラス入りすると まぁ、他人様に言っても恥ずかしくない程度の大学に指定校推薦してもらえる。 今でもその制度がきちんと続いているかどうかはわからないけれど、結構な数の枠があった。 地元の大学が多かったけれど、関東や関西の大学にもその制度を使って、 上手に大学受験をクリアした世渡り上手な輩も、うちらの時からかなりいた。
はぁ・・・・あたくしはその評定平均が全然満たないために、あれこれ苦労したクチなんですけど(苦笑)。
まだ、叶ってはいないけれども、近い将来、「普通科から甲子園」というのも、 努力次第で何とかなる日が来るのかもしれない。 文・武・芸の3つを両立させてよしとする(ようになった)わが母校のモットーに 最も近いところにいるのが、この野球部かもしれないから。 ・・・・それにしても、欲張りなモットーを掲げてるよなぁ(笑)。<学校自体が
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