2005年05月12日(木)
あぁっ!! どうすればいいのっ!! 北島マヤ様


深夜に毎週木曜、「ガラスの仮面」が放送されている。うん・・・・アニメで( ̄¬ ̄*)♪


「ガラスの仮面」といえば、数年前、安達祐実主演、月影先生は野際陽子!!(爆笑)、
加えて、姫川亜弓は逃走前の松本恵(現・松本莉緒)という、この三大巨塔的キャスティングで、
一頃話題を呼び、第2弾が製作されると決定する直前だったかもう決定してしまってからかは忘れたけど、
松本恵、突然芸能界から疾走!!しばしの休息・・・・なんていうとてもセンセーショナルな出来事が
付随していただけに、今でも忘れられない(笑)。
パート2では、その頃、姫川亜弓役をやる年代としては伸び盛りであった中村愛美を起用。
したのはいいけれど、松本恵が、それこそ「エースをねらえ」の実写版で、
見事なお蝶夫人に化けた時と同じような衝撃が前作に蔓延っていたので、今ひとつ、新鮮味に欠け、
かつ、美貌が明らかに松本の方が勝っているという印象を受けたため、
どうも、中村の姫川というのは貧乏臭い感じがしてしまった。
今、日本で、年齢一切関係なく、金持ちお嬢様&お上品で才能アリ♪とかいう役をやらせるなら、
技量云々おいといて、松本です!! 松本にやらせるべきです!!(爆)


まぁ、この他にも、ラジオドラマ、OVA、製作会社が異なるアニメ(全23話くらいだったかな?)、
加えて、実写も実写、舞台公演だったか映画だったかも製作されるほどの、不朽の名作で、
未だ終結を迎えていない、とんでもない物語・・・・というのは、少女漫画ファンでなくとも、
知っている情報かもしれないけれど、あえて付記しておこう。
まぁ、如何せん、この物語の主人公である「北島マヤ」とそのライバルとされる「姫川亜弓」に関しては
実写版において、本当にキャスティングが難しいんだと思う。
イメージどおりの役者がそこにいたとしても、基礎や技量が伴っていないとどうしようもない、
「演劇」をモチーフにした物語だから、若くて才能あふれる、全く違うベクトルの2人の「才女」を
どっかから探してこなければならない。
その御眼鏡に叶ったのが、安達祐実であり、松本恵だったわけだけど、
作者である美内すずえ氏はどんな気持ちで、この物語を見ていたのだろう・・・・なぁんて思うと、
ちょっぴり胸も痛むわけ(笑)。
如何せん、2人の天才少女がぶつかりあう・・・・しかも、舞台の上で・・・・という、芸能界においても
技量と才覚を問われる役なだけに、ここにキャスティングされた後が問題なのである。
予想通りというかなんというか、中村はあれ以来、他のドラマや映画で影がすっかり薄くなってしまった。


勝ち残ったともいえる、安達と松本は、未だにちゃんとブッキングが回される。
松本にいたっては、一旦芸能界から遁走したにもかかわらず、見事な復帰を遂げているあたり、
ホント、すげぇな・・・・とか思っちゃうのである。


さて。アニメの話に戻りましょうか。
原作がどうであれ、新しく製作されたものとして見るのが基本ですので、
まぁ、それに逸れない程度に話していくと・・・・どうだろ、何て表現したらいいんだろう。
「ミスター味っ子」と同じくらいの強烈なインパクトはありますわな。
どうしてゴールデンでやんないの? つか、そんなに風当たりがきついわけ?
制作費が下りなかったとか?? と、様々な観点で勘ぐっちゃいますが、とにかく、深夜に流しておくのは
非常にもったいない気がするんです(爆)。


味王並の迫力を持った、月影千草の不敵な笑み! そして画面全部を埋め尽くす、あの独特な黒髪(爆)
北島マヤにいたっては、たったそれだけのことをどうしてそこまで入り込んで感動できるのっ!?
ってくらいに、いちいちリアクションがオーバーで、見ていて腹が捩れるほどに面白い。


ドラマを見ていた時も思ったんだけど、毎度毎度、月影大先生が出す課題は、突拍子がなくて
それがすんごく面白かったりするんだけど、この日放送されていた課題、

「はい、いいえ、ありがとう、すみません」 この4つのせりふのみで芝居を進行させよ

という指令の許、マヤが亜弓を相手に1時間以上も粘ったなんていうシーンは必見ですわ(爆)。


実は、あたくしも学生時代、養成所時代には似たような訓練を毎日のようにさせられていたわけ。
ジブリッシュ(ジバリッシュ)といって、自分だけの言語を確立させて、それで相手と会話をするとか
決まった言葉・・・・例えばず〜っと「みかん」としか言ってはいけないとか、
物凄い手枷足枷をつけられた状態で、エチュードをするという状況は毎日のようにあった。
それをやっていると、自分の口から発せられる言葉から記号性がどんどんなくなっていき、
最終的には、感情論の域まで達する。
そこに達した時、「音声」としてきちんと自分の感情を発して伝えられることができるか、
つまるところ、戯曲に書いてある、自分の意志とは全く無関係のせりふをその感情に乗せる事ができるか
という、一見無意味なように見えて、ちゃんとした効果がある訓練だったりする。


これがアニメの世界になってくると、もっとデフォルメされて面白くなっているものだから、
まだ今は、舞台の上の話ではなく、稽古場の中での話なんだけど、
あたくしにとっては、この物語の中で、稽古場でのやりとりが一番興味深い。
劇中劇「奇蹟の人」や「2人の王女」などで、北島&姫川は何度となくぶつかりあうわけなんだけど、
舞台上でのぶつかりあいなんて、ただの結果で、やっぱり芝居に関るならばプロセスを楽しめないと
全然面白くないなと思うわけで。


ここ数年、アニメや実写ドラマで、スポ根モノが再燃焼しているようで、代表的には上戸彩、大活躍・・・・
なんてご様子ですが、あだち充系のアニメ・漫画を実写にしようという試みも、
これらに該当するものと思われる。
物語のテンポに関してはともかく、よくまぁ実写に踏み切ったもんだと思える作品もいくつかあるが、
アニメの世界を超越したひとつの新しいジャンルが生まれそうなので、
それはそれとして視聴していこうか・・・・と思っている。
「ガラスの仮面」のように、まず原作ありき、そしてアニメ、そして実写みたいな流れで、
ファンがどこまでついてきているかというのを手探りで試すものもあったりするわけだけど、
また戻ってアニメを・・・・というこの試み、深夜枠で当たったら、テレ東は恐らく、19〜20時枠を
狙って、持ってくるかもしれませんね( ̄ー ̄)ニヤリッ


劇中、よく、とんでもない課題を言い渡され、

「あぁっ!! どうすればいいのっ!!」

と、その状態を芝居として見てもらえよ(爆)みたいなシーンがいくつも出てくる「ガラスの仮面」
ですが、アニメでも同じように、「あぁっ!! どうすればいいのっ!! わからないっ!!」 が
盛り沢山で(爆)、そんなことでめげてたら、おいおい、誰も紅天女なんてできねぇぞ(* ̄m ̄) ププッ
といった視点で見ているんですが、普通の研究所では確かにやらないことばっかなんですよね。
たまたま、あたくしが渡り歩いたところは、こういうことをしているところばっかりで、
アニメでも実写版でも、北島&姫川があれこれ悪戦苦闘する課題を、日常的にこなしてきたので
特別とは思えなくて・・・・。
ただ、どんな突破口を見つけてくるのか・・・・というのが非常に面白い観点だったりします。
原作が始まったのは、それこそ、あたくしが生まれる前かも・・・・いや後か??みたいなくらいに
すんごく前のことなんですが、その時代に、あれらトレーニングをきちんと盛り込んで、
作品を描いていた、美内すずえ氏には正直脱帽です。
恐らく、あの時代に、あんな内容のことをどっかで教えていたとすれば、あたくしが思い当たるだけで
およそ3ヶ所くらい。日本で3ヶ所でしか教えていない演劇技術を物語に織り込んでいたなら
それはそれですごい足を持っているなと思うし、もしあれが空想で描かれたものだったなら、
美内すずえは今すぐに演劇学校を開くべきだろう。


でも懐かしいよなぁ。

「あぁっ!! どうすればいいのっ!!」

的な状況に陥った時に、誰だったか、ガラスの仮面の該当話を読み返して
次の日の稽古に来てたりしてたこともあったっけか(爆)。
まぁ、出される課題の端から端まで、異端極まれりみたいな状況で、何にOKが出るのかもわからない
そんな状況で、ほぼ全員が

「あぁっ!! どうすればいいのっ!!」

と、当初はわけがわからなかった日常の稽古も、月日が経つごとに全員が全員慣れちゃって(爆)
数ヵ月後には、「どうすればいいのっ!!」 も 「どうにかしたるわいっ!!」
変わっていったりして、心身ともに鍛え上げられてしまい、そこでついた度胸は、
舞台の上のみならず、日常生活でも十分に応用が効くので、満更無駄な時間ではなかったということだ。

↑姫川派はごく少数だったので(爆)

あのアニメを見ていると、芝居がやりたい・・・・というよりも、本格的な稽古をしたいという気持ちを
駆り立てられるから不思議だ。
稽古なんて、スランプに陥ると物凄く苦痛で、そんな日の朝なんか、家から一歩も外に出たくない
そんなくらいに大変なのに、アニメでサラサラやられると、実写経験者は
もう1回くらいならば、何らかのエチュードができるんじゃないか・・・・と、
とんでもない錯覚を起こしてしまいがちで、コレはコレで困ったもんなのだ(苦笑)。

↑中央はいいよ・・・・(-。-) ぼそっ


かつての将来の夢を、アニメに触発されて再始動させるのもどうかと思うけれど、
小さなワークショップをもつのは、大学時代からの夢でもあったから、
どうにかして実現したいことでもあるんだけど、それこそ、アニメの北島マヤが

「あぁっ!! どうすればいいのっ!!」

となっている、正に同じ状況なだけに、このアニメも笑って見ていられない・・・・というのが
正直なところ(苦笑)。
う〜ん・・・・オノレにとっては、イヤなオチになってしまったが、ま、それも仕方なかろう。
どうにかしてやるさっ!!
(と・・・・そんな時に、雑の締め切り、今月末〜((((( ̄∀ ̄; あはは・・・・)

あさみ


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