あたくしは、自分では当たり前だと思っていたのであんまり気付かなかったんだけど、 お手本をとりあえずトレースして、吸収してしまう速度が、どうやら人より速いらしい。 上手にできないことも沢山あるけれど、「とりあえず」形になっていればいいのであれば、 適当なところまで達するのに、物凄い短時間でいいみたいだと指摘された。
指摘したのは、無論、相方のぷよ2なんだけど(爆)。
ここ最近、彼の独壇場でもある「鉄拳」にあたくしも家庭内では参戦。 あたくしは、教えられる技を次々にマスターしていって、勝手に自己流でアレンジまで加え、 彼の知らないようなワザまで連携で小出しにしつつ、1週間もしないうちに、称号が「拳聖」になった。
「そろそろ、ワザが足りなくなるよなぁ。どうよ?」
「ネタがつまってきたみたい。何かいいのないかなぁ。」
「こういうのは??」
「ふむ・・・・。」
「斜め前レバーと左パンチ同時押し。連携で使えるぜ♪」
「ふむ・・・・難しいな(―‘`―;)」
「レバーが早いみたいだな。」
「う〜む・・・・では、こんな感じか??」
技が出そうになる・・・・。
「お♪ 惜しい!!」
「・・・・・・・・。2分以内に覚える。黙ってろ( ̄^ ̄)」
ぷよ2、黙る(爆)。そして2分後。
「有言実行なりよ♪ 多分、確実に使える。」
「( ̄□ ̄;)!! 早っ!! 普通、分単位で使えるようになるもんじゃないのに。 つか、始めて数日で出すような技でもないのに( ̄∇ ̄;)」
「2分以内に覚えるって言ったことは、確実に覚えるもん( ̄^ ̄) (=出来ないことは言わないもん( ̄^ ̄)) なるべく少ない反復練習で、人並みに追いつくのが、物事の上達の基本なり( ̄^ ̄)」
「そりゃ、理論上そうだけどさぁ・・・・なかなか、そうはいっても実践できんもんだぜ? 俺だって、人に誇れるのは、このゲームと柔道とスキーだけど、かなり練習したし・・・・。」
「あ♪ あたしね、初日の伸びはハンパじゃないよ♪ 初日で普通にできるようになっちゃうの。 でも、すぐに他人に追いつかれちゃうよ(笑)。1ヵ月後とか。 で、そのまま、1年くらい頑張って、やっと抜きん出られるかどうかだもん、何でも。 1年やってダメなものは、適当に諦めるんだ。極めようとしないで、趣味の領域にしとくとかね。」
「それにしても、かなり素質アリと見たんだけど・・・・。」
「あぁ・・・・多分、ここらが限界だと思うよ。」
「いや・・・・まだまだいけるような気がするぞ、俺は。」
ぷよ2の誤解に満ちた期待が、世間でどのくらいのレベルにいるのか全くわかっていないあたくしには ウザいだけの話だけど、今日にもオフィシャルデビューしちゃうか?? なんて話が出たくらいに あたくしは、スポンジのように色々吸収した。
アサミンジャーの瞬発力は音速を超える・・・・と前に書いたけれど、今正に、その瞬発力を発揮中。
スポーツはそんなに得意な方ではないけれど、球技や道具を使うものに関しては、 この「スポンジ瞬発力」のおかげで、人並みに見られるくらいにまでは何とかなってきた。 お手本さえあれば、限界までトレースする努力はする。最終到達点は他人様と一緒でも、 初日に出す成果は、確かにハンパではなかったかもしれない。
あと、このトレース能力と瞬発力は、主に料理で発揮される。 どこかのお店で、自分の気に入った味の料理を食べたとする。おおよその材料の見当をつける。 料理の基本なんてとにかくどれもそんなに変わらないから、ベースの味をつかんだら、あとは早い。 飾り切りさえも、トレース観察眼で真似ようとするんだから世話がない。 上手くいくと、後日また、使いまわされていくのである(笑)。 料理は、愛情とセンス・・・・なんていうのをよく聞くけど、あたくしの場合は違う。 気合と瞬発力に、ギリギリの根性を加えてできるものである(爆)。
トレースの速度が早いのには多分、理由がある。 就学する前からモノを書いているあたくしは、とにかく大人の書いているような文章をトレースして、 物語の構築を覚えていった。 芝居を始めてからは、「盗んだ者勝ち」なので、トレースもやりまくる、やりまくる・・・・。 バレないようにコワザを盗んできては、あっという間に自分のオリジナルに加工して急場を凌いだり、 演出の要求に次々応えなければならないから、普段からストックを沢山用意しておかねばならない。 ・・・・と、このような生活環境で、「さぁやってみろ」と急に言われることが本当に多く、 いつでも、どこでも、何でも、何種類でも、とにかく立居振舞から口調の抑揚に至るまで、 様々な人間に化けることを常としてきたので、それでイコール、トレースが早い・・・・というふうに なっていったのかもしれない。 まさかそれが、たかだかPS2のゲームにまで適用されるとは、努々思っていなかったけど(苦笑)。
ぷよ2が言うには、あたくしはまだまだこれからも進化を遂げるんだそうだ。 でも、あたくしの感覚で言うと、恐らくここから革新的・急進的な伸びは、今までの経験上、 あんまり期待できないんだな(笑)。 物凄く期待していてくれるのは、多分、自分と同じ趣味をレベルの高いところで楽しめるのが 単純に嬉しいからなんだと思うんだけど、あたくしは、そうそう都合よく伸びない(笑)。
実は、ぷよ2の前のオンナがあたくしと真逆のタイプというか、恐ろしく覚えの悪かった子らしく コンボの入力は愚か、普通にパンチとキックを打てるようになるまで、 数週間だか数ヶ月だかかかったそうで、それに比べると、あたくしのこの秒殺的呑み込みの早さは 近年稀に見る「逸材」として映るらしい( ̄∇ ̄;) その彼女は、教えてくれているぷよ2に
「こんなん、できんわぁっ!!」
と、キレて、専用コントローラーを投げつけたんだそうだ。 驚くべきはその後である。
これを期待されているのだとしたら、土台無理な話。 だって、あたくし、長時間の努力って向いてなくて(爆)、 「最短時間にして最高の出来」というのを追究するのはすごく好きなんだけど、 高みに上るために、血の滲むような努力・・・・っていうのはそもそも、しないまま生きてきちゃったから♪ だーかーらー、自分の好きな分野でも中途半端なダメダメ人間なんだけどさぁ。 あぁ、でも、大学では出来る事を極めたつもり。形としてきちんと認めてももらった。
後日談だけど、この前のオンナが残していった遺物を、確か引越しの時に見つけたのだった。 それは、彼女なりに努力と研究をした証で、ノートに細々と、 このゲームの攻略のためのコンボがメモしてあったり、対戦相手のクセが書いてあったりと 結構マメであった。 あたくしも、舞台に上るためだったら、研究や攻略を大学ノート2冊分くらいの記録で残すだろうが、 アーケードゲーム如き、脳みそで分析・処理できないのであったらそれまでと諦めるだろう。 今、あたくしの脳みそには、30秒で覚えたお手軽なコワザと、 1分以内で使えるようになった有効な連携の一部、そして、2分以内で身につけた更に高度なワザ、 これら3つの階層にいくつか分類されて入っている。 そして4つ目の階層には、目から入った様々な情報がストックされている。
動体視力は、「スーパーマリオ」で培いました♪┐( ̄∇ ̄)┌オホホ よく、小学生の頃、目が悪くなるからあんまりゲームばっかりするな!!と親に怒られた人も多かろうが あたくしの場合は逆(爆)。 我が家に初代ファミコンがやってきて、熱中しているうちに、あたくしの動体視力はどんどん磨きぬかれ 学校ではドッジボールのヒロインになれたし、視力検査では、ファミコンが来る前まで両眼1.0だったのに 来てからは一気に、両眼1.5に上昇(爆)。ファミコンさまさまである。
今はまだ、スポンジが水を含むように、どんどん色々と吸収していっているが、 1個のスポンジが吸収できる限界量は最初から決まっている。 人間がたとえ、無限の可能性を秘めていても、排出しないと入っていかない。 ・・・・そうだ。 覚えた技は、次々に小説の一部に投影していってみよう♪ 文章で書くと、また面白いかもしれないな♪
|