やっとやっつけましたよ、「大奥 第一章 スペシャル」。金曜に放送されたヤツなんですけどね。この改変期、スペシャル、スペシャル、スペシャル・・・・ドラマの大枠はそのほとんどが「スペシャル」と銘打っておきながら、何のことはない、ただの継ぎ接ぎダイジェスト( ̄∇ ̄;)というのばかりでガッカリしてきました・・・・(CX・救命病棟、アンタのことだ)。なので、嫌な予感がしてたんですよ。番組のほとんどがダイジェストで、新しい切り口で・・・・という看板を出しておきながら、2時間のうち、1時間半はダイジェストって何じゃそらっ!? って感じになりますからね。「大奥 第一章」はホント賛否両論でしたが、まぁ、フィクションとしては上出来だとあたくしは思っております。ノベライズを買ってまで・・・・という気持ちにはなりませんが、ただお金をかけたというのではなくて、隅々にまでそれが行き届いている感じがこちらの充足感に繋がる・・・・みたいな番組でした。ココリコミラクルで弾けきった松下由樹が、アラ実はもう随分と実力ある女優さんになっていたんだ♪と気付かされた前シリーズ。実は今まで、彼女のことは全然好きじゃなかったのですが、受け入れ可能なところまで降りてきました(笑)。総取締役はやっぱり「瀧山」に限ります(爆)。ビバ♪浅野ゆう子♪( ̄¬ ̄*)さて、この度、春日局亡き後の大奥、家光の今際あたりをやるということで、前のシリーズではちょっとつかみ損ねたところや、各女優の伸び率・・・・なんかを凝視しておりました。うぅ・・・・やっぱり多江が好きっ♪劇中では、家光の正室・御台所孝子の役です。まぁ、よくもあんなに、はんなりとした役がハマりますこと。あたくし、彼女のあの日本古来というか古風な顔立ちが大好きなんです。加えて、演技の方向も物凄く好きで、何がいいかって、台詞回しと声がたまらなく好きなんです。要するに、全部好きなんですけどね(笑)。(スタイルもいいし)今、あぁいうタイプの女優さんって、日本にとても少ないと思うの。舞台女優には結構な確率で存在するのだけど、阿婆擦れから皇女までできる人というのは、メディアを見渡しても、やっぱり小さな劇団出身の人たちばかりで、実力がとても堅い。彼女もやっぱりそんな中の1人で、最近になってモデルとかもこなすようになったらしい。この彼女、総取締役「瀧山」時代の大奥にも出演していたので、このシリーズに御台所としての抜擢は当初、とっても驚きました。前の大奥では、瀧山の直下、「初島」という役で、瀧山が不在の折には代理として総取締役をこなし、挙句、年に一度の寺社参りの帰りの芝居見物で、役者に岡惚れ。男子禁制の大奥に男を招き入れ、禁断の褥に・・・・と、史実の「瀧山」がしでかした汚点や事件を、フィクションでは完璧にするため、「初島」が被っちゃうという設定で、最後の最後は物凄いことになって城を追放されていた(笑)。そんな、多江さん、今度は皇女・・・・しかも御台所ですよ!! さすが( ̄¬ ̄*)♪文句なしに、彼女はすごいので(笑)、あんまり掘り下げずにここらへんにしておきます。さて、問題は、春日亡き後、実は大奥きっての暴君(爆)になったとかいう「お万の方」。瀬戸朝香です。この人も、尼君時代は物凄く綺麗だったのですが、喋るとどうしようもなくなってしまい、まぁ、ヒールを求められているわけではないから、そっとしとくかと思ってたんですがね・・・・。やっぱり手堅く、彼女をヒールにすることを諦めたのか? 浅野妙子(爆)。あたくしも思う・・・・まだ彼女にヒールは無理。ただ、前のシリーズでは佇まいが非常に怪しかったところ、今回のスペシャルではハッキリとしたインテンションが読み取ることができて、結構面白かったです。興味深いシーンもいくつかありますし、せりふは・・・・まぁおいといて(爆)、とにかく、ググッと成長したその痕跡が見られる1人です。テレビなんで、発声がどうの、発音がどうのといったところですぐに直るものでもなく、これは、演出家がOKを出すか否かに懸かってきていて、それが女優の格にもなっていくんだろうけれど今回、彼女は、佇まいとインテンションが非常によろしかったので、安心して見てられました。しかし、本当の歴史を紐解くと、この「お万の方」というのは、春日局を凌ぐほどの脅威的な女だったらしく、それを知っていると物足りなく感じるのは事実です。ただ、今の松下由樹の幅をまだ瀬戸朝香は越えられません。最後までいい人のままでした(爆)。まぁ、フィクションはそういうところで調節がきくからいいよなぁ・・・・なんて思って見てました。そんな中、前回は健気で初々しい部屋子を演じていた、星野真理が女の戦いに本格参戦です(爆)。物語の流れはひとまず置いといて、女優としての格の話をしましょう。完全に、星野真理の方が瀬戸朝香より上だということが証明されてしまいました(* ̄m ̄) ププッ彼女の方が芸歴が長いので、当たり前っちゃぁ当たり前なんですが、星野真理のインテンションの鋭さは、恐らく「金八」で培われたものと思われます(笑)。槍や刀のように鋭いオーラを、画面を通してガンガン飛ばすことのできる彼女は、時に、嫌味ったらしい、わっるぅ〜〜〜〜い女を演じあげます。声は平坦なんですが、あの下から見上げる三白眼の睨み顔は、当初正統派で売り出すはずだった彼女を異様に器用にさせてしまったひとつの要因でしょう(爆)。前に、飯島愛の自叙伝「プラトニック・セックス」で主演した時にも思ったのですが、華はないけど味がありすぎる( ̄∇ ̄;) まだ若いのに、正確なインテンションは多江さん並です。劇中、一応側室になってますが、一番人間臭くて、女のいやらしさがガンガン出ていたのは彼女です。この作品は、脇役がガッチリ固められたことが功を奏して、華やかでおぞましい「大奥」という世界に幅を持たせています。「瀧山」時代に創られた「枠」が今回のスペシャルまできちんと続いてきているというのは、ある意味で、今後、第二章、三章と続いていくのが難くないことを思わせます。様々なタイプの女優をどんどん起用することができますし、この作品でクンと飛び出す人も今後大勢出てくることでしょう。代表的なのは、「浦尾」を演じた久保田磨希かもしれない。平成教育予備校というバラエティの枠に、早速進出をかましました。「美味でございますぅ〜」と説明すれば、あの人か・・・・とわかる人も増えてきた。と、いうことは、「大奥」をきっかけにガツンとメディアに進出してくる女優が、今後もどんどん出てくるかもしれない・・・・そういうことです。あたくし個人としては、どのシリーズにも、多江さんを起用し、様々な役処の「女」を見せてほしいものです。脇でも何でも全然かまわないので。そういう経緯で次作品を期待♪ 次々書け( ̄^ ̄)浅野妙子(爆)。「大奥」にはまだまだ興味深いネタが満載だ。死ぬ気で書け( ̄^ ̄) 創ってでも書け( ̄^ ̄)・・・・とはいうものの、史実とかけ離れることで、バッシングの嵐も相当だ。しかし、バッシングされるということは、それを見ている人が多いということになり、駄作と言う人が多くなるというのは、分母もそれだけ多くなっているということになる。モノカキは、先ず見てもらって何ぼなので、彼女はそういった意味できちんと成功している。悪評だろうがなんだろうが、とりあえず「批評」されるに値する作品を輩出しているので。ターゲット層が広い作品でもあるので、ホントに続編を期待してます。時代劇は品質を下げるとすぐにバレるので、あの品質を保持したまま、新しい世界を・・・・と思ってます。↑可愛いし、きちんとしてるしどうでもいいけど、アギト(爆)。←賀集俊樹オマエ、ぜんぜん成長しとらんな!!(* ̄m ̄) ププッ多江さんと並んで、皇族の会話・・・・無理アリすぎだってば(腹捩れる)。もっかい、はぐれ刑事に仕込み直してもらえ( ̄^ ̄)つか、同じ特撮出身の金子昇は、第一章本編を見ている時もスンナリと入ってきたのに、何か、賀集俊樹は受け容れ難かったわ( ̄∇ ̄;)朝廷人っつう設定に無理があったのかなぁ・・・・いや、多分違うと思うぞ(笑)。彼を持ってくるなら、いくらか関西弁がいける松田悟志を持ってくるべきだったと考えるのはあたくしだけだろうか??まぁ、年齢的な問題もあるかもしれないけどさぁ・・・・昼ドラを掻い潜ってきた面子は結構強いよ。松田悟志もそうだけど、半田ちゃんとか、白川くんとか(爆)。↑我ながらいいところに気付いた( ̄ー ̄)ニヤリッそんなわけで、ダイジェストではなく、全くの新しい物語で、かなり満足しました。何気に、男性のキャスティングも手を抜いていないところが好きだったりも。(アギトは論外)老中あたりに、「あっ♪」と思う役者さんが出ているのを見ると、ホント、金かかってるよなぁ・・・・と感心する。