あたくしは、自分の書いたものを読むのが苦手だ。 気恥ずかしいとか、感情移入しすぎるとか、そういう低次元な問題ではなくて、 実際使用するタームの配列は、目には優しいが、いざ音読する段になると、 まるで悪意が込められたような、早口言葉のようなのである(爆)。
実際、音読を前提として書いていないので、目で見た時の印象に重きを置いて、 使用する熟語をわざと選んだり、文中、登場人物たちの話し言葉でも カタカナ言葉と和語を、わざと混同させて使うことも非常に多い。 故、音読するとなると、非常に困難な文章になるのである。
「紫苑の間」にバックアップを取っていない昔の長編作品を、音読して HTMLファイルではなく、mp3ファイルか何かにしてアップロードしようかな・・・・ という計画もあったんだけど、役者としての鍛錬が最近、著しく乏しくなってきているあたくし・・・・ その計画を発動させるためにはまず、音読訓練の復習から始めなければならないことが判明した(爆)。 (↑昔取った杵柄・・・・どこへやら( ̄∇ ̄;))
小学生の頃から、音読、朗読は特に頗る得意で、放送委員を志願したし、 中学の頃には音楽コンクールや運動会のアナウンスにも抜擢された。 誰かが教科書の音読をするのを聞いていると「もう少しスラスラといかんもんかね・・・・」と苛々した口だし 高校時代には、夏目漱石の「こころ」を音読せよとの教師のお達しに、初見にもかかわらず、 スラスラと黙読と同じくらいの速さで読みきり、クラスがどよめいたという経験も持つ。 音読には、昔から、かなりの自信があったのだけど、ここにきて、自作品に苦しめられるとは 何たる醜態・・・・何たる怠慢!! ためしに、「名作」と呼ばれる文学作品も声に出して読んでみたけれど、さして不都合は感じられない。 どうしてこんなにも口の回りに差が出るのか、さっぱりわからない。 つっかえる側の作品は、自分で書いた作品だというのに( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)
う〜ん・・・・文豪と謳われた人々というのは、目にも優しいが、音としても優しい文章を書くのだな。 またひとつ勉強になったぜ♪ そんなわけで、この日は都合2時間ばかし・・・・そう、声帯が限界を迎えるまで、 必死に音読の練習をしていたのでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 言い訳っすね(苦笑)。 ひょっとして、表情筋はともかく、舌も老化するのか???? しかも、みそじをちょっとすぎただけで( ̄□ ̄;)!! ちきしょお・・・・今に見てろよ・・・・。 どんな文章でもスラスラと初見で一読できたあの才能を、もう一度取り戻してみせるぜっっ( ̄^ ̄)
あ、ちなみに「瞬きしない」記録は、某養成所内でもやっぱり最長記録を保持し、 次々と周囲が散っていく中、コレ以上やると眼球に負担のかかる恐れが・・・・ということで 3分ちょっとで止められた。 巧いことすると、5分弱いけるんだけど、芝居の小返しでそれを続けていたら、結膜炎になった(爆)。 身を削っていたあの頃が懐かしいぜ!!
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