2005年03月31日(木)
つれづれに


あれは確か何年ぶりかに白い木蓮の
香りを感じて はしゃいぎ歩いた春の夜道
踏切を渡ろうとしたその瞬間に
初めて キミの右手が逞しいと思った

8年くらい経ったこの春の夜道には
踏切も そして白い木蓮の花もなく
逞しいと思ったキミの右手すら もう遠い思い出
ただ 8年という中途半端な時間

あれも確か8年くらい前じゃなかったかな
嫌がるあたしをさらって 夏の海岸線
日焼けしたくないからという簡易的な言い訳
キミは 聞き入れて 夜 さらいに来た

8年してやっぱりあたしは海が嫌い
潮の香りがむせてむせてしかたがない
悲しい思い出とか失恋の名残とかもなくて
ただ いつも空虚でそれが嫌なんだ


わがままというかもしれないけれど これが精一杯だったんだ
どうしようもないと言われるかもだけど 
あの時は あれはあれで 必死だったんだよ


何年経っても忘れられない 秋は金木犀
そして銀杏並木と田園風景
恋心はあっさり風に煽られて
初めて キミがすごいと思った

何年経ってもこればかりは同じように
毎年 実を結ばず咲く金木犀
香りにむせび泣き 顔を上げると
庭にもそういえば この木があるんだった

例えば冬に出会ってキミを抱きしめて
温めあいながら春や夏を待っていられたなら
ストーブもコーヒーもストールも手袋もなしで
ふっと風が春になったのかな

あたしは今 沢山の冬を振り切って
また真新しい春を迎えようとしてる
どこでどうしているかもわからないキミ
ちゃんと幸せになってるのか わからないキミ


情けないというかもしれないけれど これが精一杯だったんだ
バカだなと言われるかもだけど
今は今でもっともっと キミを思ってるよ



↑押してくれてありがとう♪


本当は歌でも詠もうと思っていたのだけど、定型詩、無理(爆)。
なら散文詩なら大丈夫かしらと、タカを括っていたのが、裏目に出て、
情けないひとコマに( ̄∇ ̄;)
そう、いつもいつも、思い通りにことばが並ばないあたくしは、きっとアマチュアなんだろうけれど
鍛えてないから、仕方ないかもな・・・・。
自己満足でいいのなら、そりゃ、物凄い量を書けるかもしれないけれど、
あたくしが目指しているのはそういうのじゃないんで、習作も晒し、
そして自ら斬って、きちんと反省もする。
やっぱ、書きっぱなしは良くないよね。

↑小心者なんだよね(笑)

寄稿を開始したのは86号からだったから、猶に5〜6年の歳月が流れているわけだけど、
いつまで経っても慣れないなぁ。今回108号だ。どうか誤植がありませんように(なむなむ)。
連載が完結したら、また「紫苑の間」にでもアップしてみよう。
WWWってつくづくすごいよなぁ・・・・と思う。
最近、ブログ人口がグワッと増えてるそうだけど、皆、見てほしいんだね。
あたくしは、元々そういう性分だから、今更何と言われようが
それこそ、アナログの時代から書いては発表し、書いては発表しの人生。
31年のうち、27年は書いていたと思う。
おかげさまで原稿用紙に換算すれば、柳行李いっぱいになるほどの量になったけれど、
そのうち一体どれだけが、人様の目に触れたことか・・・・。
それを思うと、最近は簡単になっていいなぁ、と、つくづく思う。

↑利害は裏表だなぁ。

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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