2005年02月17日(木)
苦手なものをあえて教えてみる


あたくしは、こう見えて(どう見えて??)実は、読書感想文等を書くのが苦手・・・・を通り越して大っ嫌い。
特に、学校から選抜されて、角●書店や当時の文部省なんかが関っているようなところへの
出品作を書かされるのが、本当に苦痛で、原稿用紙たった5枚を埋め尽くすのに、相当の苦労をした。
どのくらい苦痛かというと、PMS中に原稿用紙30枚の創作小説を書いていた方が、数十倍ラク♪
ってくらい、そりゃもう、苦痛で苦痛で仕方がなかったのである。


というのも。
学校から推薦されている図書というのは、ホント、あたくしに言わせればつまんないものが多くて、
言うなら、「感想文の雛形」が既に用意されている感も否めないような、つまんない文学作品が多く、
高校時代なんかは、当時、山田詠美氏が「放課後の音符」という
短編オムニバスを発表した頃でもあるので、そういうのばっかり読んでいたから、余計に苦痛だった。
中学時代は、突飛な思想をあんまり露呈させたくなかったので、
当たり障りのないことばかりを選んで書いていた。
すると、ますますつまんなくなってきて、結局、好きだった作品が嫌いになるという最悪の状態に陥るのだ。


高校1年の時に、もう、最後の一念を振り絞って、何とか形にした「火垂るの墓」の感想文が、
学校選抜の中に残った。もうギリギリ。あたくしにとっては、ここらが限界(苦笑)。
高校3年の時、1個下の優等生の女の子が「アルジャーノンに花束を」で、相当いい賞をもらったらしく
その感想文を全校集会で朗読していた。
で、思った。
大した感想じゃないよなぁ・・・・つか、この作品、そんなに面白いか??と(笑)。
加えて、彼女が何を語っていたのか、全く覚えていない。そのくらい印象の薄い感想文だった。
で、大学に入ってから、リョウヘイちゃんのために、1枚500円という破格で、
やっぱり角●に出品するとかいうくくりの中、「広島に原爆を落とす日」で感想文を書いた。
そしたら、コレが学校代表作品に選ばれてしまった(爆)。
あたくしの隠れた輝かしき歴史の一部である(爆笑)。
が、この輝かしき歴史も、リョウヘイちゃんの停学処分と共に埋没したのだけれど(おいおい)、
ま、2500円出させただけの仕事はしたぜ( ̄^ ̄)という、裏づけにはなってくれた。


高校を卒業するまで、コレこの通り、あたくしは本当に読書感想文が大嫌いだったわけだけど、
卒業してからは、思想に「自由」が伴ったので、書評も別段、苦ではなくなった。
ホント、課題図書って、どうしてあんなにつまんないんだろうって、小さい頃からずっと思っていた。
それを読んだからって、否定的なことを書けば、再提出は避けられないので、
思ってもいないようなことを書かなければならない。これがキツイのだ。
「火垂るの墓」なんかの時は、本当に苦し紛れだったなぁ・・・・。
わざとらしく「兄妹愛に感動した」って書いても、書いた途端に感動が薄れていくようなもので、
あたくしとしては、同じ文庫に収録されていた「アメリカひじき」のほうが
よっぽど描写として面白いから、感想の対象としてそっちを選択したかったのだけど、
実際、性描写が含まれていたため、自粛した(爆)。


「広島に原爆を落とす日」は、本当に自由奔放に書いた。
今、同じ文章を書いて出したら、国会からどやされそうな内容で、でも、それが学校側が「よし」として
推薦してくれるんならそれでいいし、呼び出されるのはリョウヘイちゃんだから、多少の文責は
彼がかぶってくれることだろうと、かなり過激なことも書いた気がする。
要は、「原爆を落とす」という行為を「否」としてではなく「是」として書いたのだ(笑)。
「是」にしてしまうにはそれなりの理由付けが必要で、高校の国語教師を唸らせるだけの理屈が必要だ。
で、既に高校を卒業し、大学で学んでいるあたくしには、そんなものを用意するくらいは容易く、
加えて、自分には手枷も足枷もないものだから、2000字では足りないくらいだったくらいだ(笑)。
リョウヘイちゃんは商業高校だったから、進学への影響も考えなくてもよかったし、
まぁ、高校生くらいでもこのくらいのことは読み取ってもウソではない・・・・という程度で。


さて。ここからが本題なのだけど。
某大手掲示板で、あらすじを全く含まない「読書感想文」の書き方がわからないという
中学生の悩みにぶつかった。
うわぁ・・・・こりゃ大変だ、と、彼の質問文と、実際に提出をして教師から再提出を言い渡されたという
400字の原稿全文に目を通して、失礼だとは思ったのだけど、思わず笑ってしまった。
「あらすじを含まない」という大前提があるにもかかわらず、彼の書いていた文章の凡そは
あらすじだらけで、言うなら、その本を読んでいなくても、大体の話の流れがきちんと理解できるくらいに
よく書けていた(笑)。
文章を書く才能は、異様なほどにあると思う。そのくらい良く書けている400字で、
ボツにするのはもったいないと思うくらいだった。
ただ、課題の趣旨からは逸れているので、再提出・・・・という運びになったらしい。

大人は無責任だ。
自分が学生の頃は、どう転んでも苦痛で仕方がなかった読書感想文を「こう書いたらどうか?」
「こんなふうに表現するのはどうか?」と、若き才能に便乗して、助言することが出来るのだから(爆)。
ただ、この質問者の文才は相当なもので、書き直しの原稿もその後同じスレッドに寄せていたのだけど、
ビックリするくらいによく書けていた。13歳。中学1年とは思えない分析力には脱帽する。


あたくしはそんな彼に助言をしながら自分でも思った。
自分でももっと自由奔放な書き方をしていれば、こんなにも苦痛ではなかっただろうな・・・・と。
「学校」という枠に縛られて、表現にどうしても制限がかかっていた気がする。
誰も制限など設けていないのだけど、そこが「学校」というだけで、
人の目を意識せずにはいられなかった。
成績の評定にもひびくし、そうでなくても国語で成績を持たせていたあたくしにとって、
現代文で冒険をすることは、何もかもを擲つのにも値していた( ̄∇ ̄;)

↑喜ばしい♪


今になって、書評をするなどという面倒なことはやりたくもないが、かなり読書量が減っている現実、
そして、読書傾向に相当の偏りがあるという事実から目を逸らしていてはいけないなぁ。
ほとんど小説を読まなくなったし、読んだとしても、昔一度読んだものだったりするので。

↑コメントのしようがない(爆)

そういや、昨年の12月冒頭辺りで、書評みたいなこともやったっけか。
ま、程度の低い読書感想文だわな。
あんな程度でも、自由に書ければいいか・・・・と思ったりもする。
自由に自分の意見が書けないことほど、苦痛なことはない。
境界のない世界にやってきた大人だから、言える事でもあるんだけど・・・・(苦笑)。

あさみ


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