2005年02月03日(木)
水ぬるみ今年の恵方は西南西


節分ですよ、センセー。
明日には春が立つというわけで、本日豆まき、鰯の頭、ひーらぎひーらぎ(笑)、
鬼とお福のお面を・・・・と、節分の定番たるやを思い起こしていて、ふとスーパーのチラシに
目が留まり・・・・う〜ん、恵方のまるかぶり??????って、やっぱ節分なのね。


ご丁寧にもそのチラシには、「恵方のまるかぶり」の起源みたいなのが書いてあったので、読んでみた。
諸説紛々、色々あるらしいが、どうも大阪の花街からの発祥の説が強いらしい。
関西文化だったのか。全然知らんかった。


あたくしの住むこの土地は、気候もそうだが、文化的にも東西分け目の土地柄であり、
その最たる例が、隣町:関ヶ原町の「正月の餅」事情である。
一般的には、関西では丸餅、関東では伸し餅を切った角餅を用意するものだけど、
天下分け目の戦いが繰り広げられた関ヶ原町ではどうなのか・・・・!?という疑問を
うちの大学の人類学の先生が持っちゃって(爆)、実際に関ヶ原まで行ってリサーチしたらしい。

すると面白い結果が得られたと言う。
ランダムに、民家50件に「あなたのお家のお正月用のお餅を見せてください。」と頼み、
一ヶ所に持ち寄ってもらったところ、見事に丸25:角25という結果で、
正に「天下分け目の町:関ヶ原町」(ばば〜ん!!)となってしまったというわけ。
この関ヶ原町よりも東に位置する大垣市では、わりと当たり前のように角餅、
名古屋の文化が強くて、でも言葉の訛りは岡山や広島に似たイントネーションを持つ
独特の地方文化が育っていった。
ほんの数キロ、東・・・・というだけで文化が全然違う。
ちなみに、関ヶ原町に限らず、うどん屋は関西風と関東風の両方が混在する上、
何と味噌煮込みまで食べられる、ひょっとしたら讃岐よりも贅沢な土地柄かも(笑)。
うどんそのものの味は、讃岐のほうが格段に上。それは絶対!!
知人に送ってもらったこともあり、ちゃんと知ってて、メチャクチャ美味しくて、
でもそれを味噌煮込みにも使っちゃったことは、彼には内緒にしておこう(爆)。
(なんつぅ贅沢な食い方だろう・・・・と、当時も思ったんだけど(笑))


話題がうどんになっちゃった( ̄∇ ̄;)
そうですよ、恵方のまるかぶり・・・・「のり巻」のお話がしたいんでした。


あたくしがこの習慣を知ったのは、大学に入ってから。
家の最寄のコンビニで、こんな張り紙を1月下旬くらいに見かけたのが始まりだった。

「節分用 太巻き予約受付中」

節分に食べるのは、豆だけだと思ってました。歳の数だけ、大豆を喰らう。
小さい頃は、何十粒も食べられるおばあちゃんのことが羨ましくて、
自分の年齢の何倍もの豆を食べちゃって、サヨコに「こら!」と言われたりもしたんだけど
節分と言えば、厄を払うのに豆を撒き、鬼のお面をつけた誰かを追っかけまわす・・・・
これが定番で、他には何もしないものだと小さい頃から思いこんでいたフシもある。
それが。。。。「太巻き」

しかも、その慣わしについて聞いてみると、
(1)恵方と呼ばれる方角を向いて
(2)大口を開けて
(3)まるかじりしながら
(4)心の中で願い事を唱える
(5)以上、全て、黙って行なうこと
というのが、非常に印象的で面白く、加えて、今まで一度もそんなことをしたことがないし、
している人を見たこともないので、まずは、正しい「まるかぶり」の方法たるやを
知らなければならない・・・・そう思ったものの、在京中、そういう慣わしを遂行している人には出会わず
加えて、郷里にも慣わしそのものが存在しなかったものだから、
知っているものの、未知の世界なのである(笑)。


それが昨今、この地方のスーパーでも、節分となると太巻きを大々的に販促し始めて、
今や全国区になろうとしている「まるかぶり」・・・・実際にちゃんとやり方を知っている人って
この街にいるのかな・・・・?


チラシをおぼろげに眺めながら、とりあえず生まれ育った街が違う手近な存在、ぷよ2に聞いてみる。


「ねぇ、ぷよ2先生さぁ。節分の時に豆まき以外、何かした?」

「豆まき以外に何すんのっ!?( ̄□ ̄;)!!」

「いや、恵方のまるかぶりってやってたんかなぁって思ってさぁ。」

「何それ? あぁ・・・・のり巻のアレかぁ!! いや、俺も小さい頃はそんなのなかったぞ。」

「やっぱ節分といえば・・・・」

「豆まき、鬼のお面・・・・」

「あと、やったかやらないかは別として、学校で、
厄除けのしるしとして柊に鰯を刺しとくってのは教えてもらった程度だよね。」


「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん」

「ほら・・・・これ見て。どこのチラシも太巻きだらけ( ̄∇ ̄;)」

「ホントや。」

「やっぱりこのへんでは、うちらが小さい頃、こんなのやってなかったよね?」

「色んな行事に参加したけど、コレはないなぁ。」



あはっ♪
やっぱりね。あたくしが無知なんじゃなくて、そもそもこの地方にこれが存在しなかったんだもん♪
きっと、バレンタインデーがお菓子屋さんの陰謀ってのと一緒で、
この慣わしも、大手チェーン寿司店やコンビニやスーパーの陰謀なんだなって思った。
発祥が江戸時代の大阪ってことで、多分関西圏内ではきっと普通に行なわれていたことと思うけど
全国区になったのは、絶対に平成以降!!!(是非とも、そうあってくれ(笑))


そんな本日。
雪融けされた街をひた走り、自噴水を汲みに行く。
夏冷たくて、冬は暖かい水の変わらない温度に、ちょいと春の訪れを感じてみたり・・・・。
そして夕飯に太巻きを・・・・と思ってみたりもしたんだけど。

↑美味しく頂きました♪

今年の恵方は西南西だそうです。
コロコロと祈る向きが変わる日本人・・・・イスラムの人が見たらビックリするんだろうな(笑)。
ちなみに昨年の立春の新聞に、この街の保育園や幼稚園の給食に節分用献立として、
太巻きが出されたという記事を読み、嗚呼・・・・だんだん節分に関する教育も変わってんだなぁ
と思わずにはいられないのでした。。。(豆まきハッスル世代、バンザイだ(爆))

あさみ


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