2004年06月18日(金)
白いドレス


ウェディングドレスといえば「白」だ。誰もが信じて疑わない。
しかし、その材質、デザイン、価格、着心地、その他諸々の要素を併せ考えると、
幾万通りのドレスが存在することになる・・・・なぁんてことを思い知った。
恐ろしいですよ、ホント・・・・ブライダル産業の一端を担うドレス業界というのは、
価格があってないようなもの(苦笑)、加えて、今日出かけたような
某有名日本人ウェディングドレスデザイナーのショップともなると、明らかに
日本という国の結婚の風習をガッツリ意識していて、目移りもするが、その分疲れる( ̄∇ ̄;)


しかし思った。
この白いドレスは、自分のためじゃなくて、明らかに親のために着るんだなぁ・・・・ということ。
勿論、スポンサーは親なので、親の意向というのを重視しなければならないんだけど、
着たくもないデザイン、着たくもない絶妙な色合い、着たくもない趣向の施されたドレス・・・・というのは、
いくら、着るもので自分を演出する仕事をしてきたからといっても、若干の無理が生じる(笑)。


「白」以外なら、それこそ何色でもガッツリ着こなせる自信がある。
特に、このようなフォーマルな衣服になると、色目の主張が強い、柄やデザインの偏ったもの、
また、タイトであればあるほど何色にでも自分を調和させる絶対の自信があったのだ。
しかし・・・・「白」って・・・・本当に難しいんだなぁ。
それが今日、嫌ってほどわかった(苦笑)。


マーメイドスタイルのものを2着、ストレートラインのものを3着、そしてカクテルドレスを1着
計6着試着した。
試着の介添えをしてくださるスタッフの方々が、

「姿勢がいいですねぇ・・・・♪ ドレスがとっても映えますよ♪」

なんてことを言ってくれたが、コレは長年培われた職業病みたいなものなので、
フォーマルな衣服になればなるほど、上半身の誤魔化しがきかないということがわかっているので
自然と背筋が伸びてしまうのだ。
裏を返せば、そうしないと自分の粗が自分の目に付いてしまって、物凄い自己嫌悪に陥るので、
それだけは避けねばということで、こういった大掛かりなドレスや、ヒールの高さを要求されるような服、
あと、和服の着用の際は、その粗が絶対に目立たないように、多少着崩れるようなことがあっても
その着崩れが絶対に目立たないように、絶対の自信で以ってそこに存在し続ける「ハッタリ」が
あたくしの強みだったりしたんだけど・・・・。




































白は難し〜よ〜!!













































ホント、世の既婚女性たちは、このような洗礼を受けながら、挙式に挑むのかと思うと、
よっぽどドレスとの巡りあわせが良かったか、物凄い気に入ったものがあったか、
多少妥協をしたかのどれかだろう。
この歳になって、「白」のフォーマルがこんなに難しいなんて、思ってもみなかった。
不運か、現役バリバリ時代、ひょっとしたらウェディングドレスを着る役も・・・・なんて可能性も
ゼロではなかったが、あたくしが純白の衣裳を着たのはたった1回。。。。
しかも、あれはフォーマルのようでそうではなく、例えばアメリカの少女がダンスパーティに
デビューする・・・・なんていうシチュエイションだったから、膝下丈くらいのワンピースだったし
いくらなんでも、今はそんな少女の役ができる年頃でもなく・・・・( ̄∇ ̄;)
とにかくっっ!!
「白いドレス」の脅威に圧倒されて帰ってきたのです(爆)。

↑自尊心が保てた唯一の瞬間(爆)

全く同じ色を着て、3時間の舞台に挑んだ経験もあり、似合わないわけがない( ̄^ ̄)
という絶対の自信があったが、このドレスを着て出ていった瞬間、思惑通り、サヨコがハマった。


「うっわ〜♪ まるであの時のドレスみたいじゃないの!! よりゴージャス♪
彷彿とさせるわねぇ・・・・(しみじみ)」


「なぁんてことを言うんじゃないかと思ってたわ(笑)」

「あんた、やっぱりカクテルドレスも着たほうがいいわよっ!!
コレしか見てないけど、このハマり具合は・・・・(しみじみ)」


「でも、あたし、自前で似た色持ってるよ?」

「2次会でそっちを着ればいいじゃない♪」



余分に衣裳代をかけるほど、あたくしにはお金はありませんことよ( ̄^ ̄)
それはサヨコが一番良くわかってることと思いますけど(笑)。
それでもコレが親孝行になるのであれば、あたくしはこのドレスだけは堂々と着るだろう。


ただ・・・・。
「白」は自信ねぇ・・・・(-。-) ぼそっ(苦笑)。
マーメイドスタイルのものがどうしても着たくて、最初に着せてもらったものを
あたくしはそれなりに気に入って、価格も、見積もりを出してもらった時よりか
数万円安かったものだから、「おぉっ♪」と思って、半分そっちに気持ちが揺らいでいたのだけど、
待ったをかけたのはサヨコだった。


「この、ストレートラインのも見てみたいわぁ♪」


なんて言うもんだから、そっち方向にもってかれて、実はサヨコが一番気に入ったヤツは
あたくしが一番避けたいものであった(爆)。
逆に、あたくしが心惹かれたヤツは、サヨコはあんまりお気に召さないらしく、
初回の試着会は、見事に意見が決裂して、それでも両者2番手のものは同じだったので、
そっちを仮押さえして帰ってきた。
まぁ、とりあえず、チュール使用のAラインの「白」を無理矢理着せられなかっただけでも良かった(笑)。
多分、悲劇の度合いが強すぎて、2〜3日、立ち直れそうにない(爆笑)。


「そこそこ身長もおありですから、どんなデザインも大丈夫ですよ。
マーメイドやストレートは、着たいと思っても着られない人が多いですし、
それに7〜9号は一番種類も豊富ですから、ゆっくりじっくりお選びください♪」



店員さんにはそう言われたけれど、あたくしにはもう1つ不安の種があるのである。
それは、新郎・ぷよ2の仕上がりである(苦笑)。


「私のことはともかく・・・・主人がきちんとまとまるかどうか心配なんです(苦笑)。」

「ご主人様、身長はどのくらいなんですか?」

「172、3cmくらいかと・・・・」

「でしたら大丈夫ですよ♪ 花嫁さんがヒールを履かれても、
お相手にも同じくらいの高さの靴を御用意しますから♪」

「いえ、そうではなくて・・・・横幅の方が( ̄∇ ̄;)」

「大丈夫ですって( ̄^ ̄) 当店の品揃えで入らなかった人はおりません♪
あの『曙』さんにもきちんと対応しましたから♪」

「はぁ・・・・。」



確かに曙よりは数段サイズは小さいけれど、問題は、似合うか似合わないかで、
あたくしが目下、非常に心配しているのは、自分のドレスのことよりも、
実はぷよ2がそれなりの形に収まってくれるか・・・・?というところに集約される。
この日、あたくしは8cmヒールを履いていたけれど、同じように8cmの靴を履かされたぷよ2
すっ転びやしないかしら・・・・? そんな余計な心配も( ̄∇ ̄;)

↑挙式に辿りつくまでが物悲しい( ̄∇ ̄;)

あさみ


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