2004年01月19日(月)
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人生の分岐点/すれちがい |
昨日。 まぁ、色んな人の血管がぶちぶち切れていそうな日記になっておりましたが(苦笑) そればかりではなく、休憩時間には結構、有意義な・・・・というかいい話もできたわけで。
今回のミュージカルの主役「ナイチンゲール」をつとめるユキちゃんが、 「うげげ!! オナチュウ??(あの洗脳教育推進校・・・・)」というのは、 随分前の日記にも書いたことがあるのだけど、それが判明して以来、そのことについては 現場でもあんまり話さないまま、この時期になってしまった。
日曜の午後のみ稽古・・・・という当初の確約が破棄され、土曜の午後や日曜の午前中も稽古という 体制がとられるようになってから、あたくしたちは昼食を持参することになって、 家から弁当を持ってくるか、どっかで買ってくるか、もしくは建物1階にあるレストランでランチか というような選択肢になるのだけど、如何せん、あたくしはお金がないので、 いつもサヨコが作ってくれるおにぎりやお弁当を、高校生たちと一緒に食べていた。 講師陣や大人チームで経済的に豊かな人々は、1階レストランでお昼を食べていて、 いつもユキちゃんもそこに同伴していたのだけど、 昨日は午後から衣裳付けがあるので、昼食を控えめにしたかったのか、レストランへは行かず、 うちらの和の中に彼女も一緒にいた。
時代は違えど、斉藤ちゃんもオナチュウなので、自然と話題はそっちの方向へ。 お昼ご飯を食べているのもあり、あの時の給食はもう、死ぬほど嫌いだったとか、 あのメニューは今でも好き♪とか、そういう話題から始まって、 ●●先生のせいで、こんな目に遭わされた・・・・えぇ〜??それってヒドすぎ!! 等々、うら若き乙女らの会話は、たとえ10代であろうと、みそじに片足を突っ込んでいようと そうそう次元が違うものではない(笑)。
(そういうものなんだとご理解していただくだけで結構) (異論・反論は今回に限り、受け付けません( ̄^ ̄) 却下♪却下♪)
あ、ちなみにユキちゃんはあたくしよりも1つ年下なだけなので、 知っている先生もほぼ一緒・・・・どんな人が学校にいたかとか、当時の校則だとか、 そういうのも、ほぼ同じ感覚なのだ。
担任の先生が誰だったか? みたいなことから波及して、ユキちゃんがこんなことを言った。
「私ねぇ・・・・中学からの転入だったから、本当は美術部とかラクな部活に入って まったりと過ごすつもりだったのよぉ。 それがね、担任の先生が合唱部の顧問だったもんだから、『これも運命と思って諦めろ』って ほぼ無理矢理合唱部に入部させられてさぁ・・・・。」
「(笑)●●先生だったんだ?」
「そう〜!! でさぁ、あの学校って思いっきしそういうのに力を入れてるでしょ? オマケに合唱部なんて、文化部の中でも超厳しいじゃない? 冗談じゃないっ!!!って思ってたんだけどさぁ・・・・」
「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん 確かに合唱部だけ文化部の中では厳しかった・・・・」
「でもね・・・・思うんだぁ。あの中学のあの合唱部に入っていなかったら、 私、今頃、こんなことしてなかったんじゃないかなぁって・・・・。 歌とか、踊りとか・・・・そういうのとは全然無縁の生活をしてたんじゃないかなぁって。」
確かに・・・・。 あの時代に刷り込まれた「何か」って、あたくしたちのその後に大きく影響しているような気がする。 斉藤ちゃんもこんなことを言っている。
「あの白い人!!(=声楽講師)ホンットに何とかならないんですかねっっ!!(怒)」
「どうした・・・・?」
「だって、明らかに流れている音楽と違うテンポで指揮を振って、それを見ろだなんて どっかおかしくありませんか????」
「( ̄∇ ̄;)・・・・ま、まぁな。あたしはCDの方をなるべく聞くようにして踊ってた(苦笑)」
「もうっっ!!! あれで声楽の先生だなんて納得いきませんよっっ!!」
「あ、斉藤ちゃん、アレじゃない? 例えばさぁ、カラオケとかに行って 伴奏が流れているにも拘らず、超・マイペースで半音ずらして歌っている人がいると 殴りたくなる衝動に駆られへん??」
「それです〜〜っっ!!! もう正にそんな感じ!!!」
すっげ〜、よくわかる( ̄∇ ̄;) その感覚。 今ひとつ、よくわからなさそうな顔をしている朱乃ちゃんにわかりやすく説明してやる。
「ま、要するに、コレがM中卒業生たちに刷り込まれた、教育の結果というわけだ(笑)」
コレが一番、凝縮された説明とわかってか、ユキちゃんも斉藤ちゃんも大爆笑してくれた上、 朱乃ちゃんにはいたく納得していただけたようで(爆)。
本当に、あの場所で叩き込まれた、殊「合唱」に関しては、我々の反射神経みたいなものを 非常に鋭く刺激する。 ピアノで音を拾ったりする作業等々、大概、初見の楽譜でも2〜3度もやれば何となく歌えてしまうのも、 全て、あの学校の教育方針の結果がそうさせている。 歌というのは、リズム、テンポ、そしてハーモニーという三大要素が含まれているが、 それぞれがバラバラなことをやりだすと、うちらなんかは途端、頭のどっかがおかしくなりそうな そんな気分になるのである。 斉藤ちゃんは、声楽の講師と名乗っておきながら、そんな基本中の基本をハチャメチャに侵す「白い人」を どうしても許せなかったらしい。
ユキちゃんに至っては、学校の教育方針を更に上塗りするかの如く、合唱部にまで所属していたので そういう感覚に関しては我々よりも更に敏感で、感覚以上にスキルも伴っているものだから ひょっとしたら、レベル的には「プロ」と呼称してもいいかもしれない。
あの学校で、タクトを振っていた頃の自分を思い出す。 確かに、斉藤ちゃんの言う通り、素直に学校という場所に居続ければ嫌でも沁みつく、リズム感と音感。 クラスだけに留まらず、学年合唱(まぁ200人程度)の指揮も振ったことがあるあたくしにも、 ある程度のリズム感や音楽表現があの時点で習得できていたのかもしれない。 どおりで、カラオケに行った時に、個々の音域を探り当てるとかいう妙な芸当が身についたわけだ。 奇妙な納得をしてしまう( ̄∇ ̄;)
さて。先のユキちゃんが言っていた話題に戻ろう。
我々は同じ教育方針の下、あの学校を卒業し、各々、別の高校に進学していったわけだが、 多感な時期に刷り込まれたこれら「感覚」は結構尾を引いて残るものなんだということを知る。
あたくしにも、ユキちゃんと同じようなことがいえるかもしれない。 歌・・・・ではないが、あの中学で芝居の面白さをガッツリ知ってしまったあたくしは、 高校へ進学するや否や、迷わず演劇部に入部した。 よせばいいのに、大学までその進路の上に沿って、「演技」を専攻することとなった。 あの中学に行っていなかったら、あたくしも、それこそ、こんな生活をしていなかったかもしれない。 大垣を離れることなく、ひょっとしたら既に結婚や出産を果たしていたかもしれない。 奇妙な「きっかけ」を与えられて、それに敏感に呼応してしまった我々は、 何の因果か、再び、同じ場所に集まってきてしまったわけだが、 それぞれ、「合唱」が自分の人生を大きく左右していることに、気付いたのである。
15の春。人生の分岐点に立った時、我々はもうある程度、同じ道を選ぶという運命にあったのだ。
高校時代の演劇部の地区大会や合同公演で、あたくしは何度となく別の高校に進学していった 同じ母校の人間を目撃している。 「え? この子が??」というような子が、舞台に立っていたり、 搬出入口で大道具の出し入れをしていたり、実行委員の広報に回ってきていたりと、 驚くべき光景を、何度も何度も見ている。 そんな驚愕体験を、卒業後、母校の先生に話してみたら、こんな答えが返ってきた。
「何故だかわからないが、うちの中学を卒業していったヤツらは、歌や音楽、演劇に興味を示すようだ。 何も、日野の学年に限った話ではなく、そういうヤツらは本当に沢山いるぞ。」
いや・・・・「何故だかわからないが」は、ちと納得いかない(苦笑)。 そりゃ、先生たちだって、県から何処そこへ行けと配属命令が出されているわけだから あんたたちの意向ではないということは百も承知だけど、実際にその教育を施してきたのは あんたたちなんだから、「何故だかわからないが」というのは撤回して頂きたいものだな・・・・ と、先の言葉に対してそんなことを思ったりした。 だって、我々の人生を少なくとも左右しちゃった側の人間だし・・・・。
別に恨んでいるわけではない(笑)。 お陰で、芝居や音楽の楽しさに気付けたわけだし、寧ろありがたい。 元々の毛色がそういうふうだったんだって納得もいくし。 ユキちゃんなんかは、本当にあの場所でのきっかけがなかったら、 今頃何をしていたのか、さっぱり謎だと、自分でもそう言っているし・・・・。
しかし、些細なきっかけ・・・・そう、例えば今回のような「同じ学び舎」という共通項でもって、 自分の人生の岐路が何であったかというのを知るのは、今後の自分の指針のためにも 結構有効だったりするんだなぁ・・・・そんなことを思った。
そんな中で、悩んだり、ほんのささやかな「いいこと」に纏わる笑みが、全部繋がって、 そうして今があるんだな・・・・と思うのだ。
上記のような話をしながら、笑ったり絶叫したりしているところへ、デジカメを持った増田さんが・・・・。 不意を突かれて、爆笑しているところを激写される( ̄□ ̄;)!!
あたくしとユキちゃんは、更に切実!! 何故ならば、ユキちゃんは本気メイクでないし、あたくしときたら、ノーメイク( ̄∇ ̄;) うっわ〜・・・・冗談じゃねぇよ。 あんな写真をばら撒かれたら、それこそ人生終わるよ、マジで(トホホ)。 ユキちゃんは名言を残した。
「今回の舞台ってさぁ・・・・お金を取ってお客様に見せるわけでしょう? だったら!! 役者は全員、自分の顔を自分でメイクして、美しくあらねばならないと思うわけよ!!」
あまりの気迫とその真実に、あたくしはそうでなくても普段だらしがないのだが、 舞台に上がるとなったら話は全く別なので、激しく同意した(爆)。
別件。 某ききあ嬢(全然何某になってない( ̄∇ ̄;))がお探しになっている本を、 実は我々は数ヶ月前に手に入れておりまして・・・・嗚呼、こんなことであればお貸ししたのに と、悔やまれる。 簡易的な心理テストの本なのだが、誰かと一緒にやると、分析や解析をする際、 占いみたいな感じで楽しめるので、是非是非、オススメの一冊だったのだが・・・・。 もう注文されたみたいだし、今更申し出ても遅いんだけど、
ごめんな〜!! ききあ嬢!! うちら、持っとったわ〜〜〜!!!
・・・・・・・・。 山の向こうにこの声は届いただろうか? 文庫サイズの「サイコドクター」、現行発売されているものも手に入れてあるので、 お近くにない場合は、ぷよ2まで。 コレに限らず書籍や雑誌は、繁華街に住む彼を縦横無尽に使って、手に入れましょう♪ 何せ、あのでっかい駅ビルまで、自宅から徒歩10分とかからないんだから、 頼みごとをしても罰は当たんないでしょう(*^^*)
今年こそ、あなたに会えるといいな・・・・そんなことをアサミンジャーは密かに企んでいます♪
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