2004年01月03日(土)
平成16年の華やかさ


どうしてこう、お正月番組に出てくる人々(女性)って、昭和からず〜〜っと、振袖姿なのかしら??
・・・・うん、確かに華やかだとは思うけど、多分、テレビが始まった頃から・・・・要するに
ここ50年くらい、そういう風習が変わってないのかなぁ・・・・なんて思う。


春秋の大改編時期に振袖を着ている人たちは見ないけれど、どうして正月だけ・・・・?
と思う。
また、振袖の色目柄目が全然変わってない・・・・というのが面白くない。
和の雅とやらを、どう解釈しているのか、特にフジテレビのアナウンサーあたりに聞いてみたい(笑)。


確かに派手派手しいので華やかだとは思うけれど、もう少し、考えてもいいんじゃないかなぁ、と思う。
和装にも流行り廃りというのがちゃんとあって、それが色であったり柄であったりするのだけど、
桜散らし・・・・? 御所車・・・・? 手毬・・・・?
今更、そんな柄の振袖を着ているアナウンサーやアイドルを見ると、
それこそ、スタイリストの手腕が疑わしい。

洋服と違って、着こなし、着崩しが難しい上、色柄が限定されている中で、
あぁいった人たちが如何に個性を発揮するか・・・・という点で和の雅が庶民に伝播すると思ったが、
実は庶民の方が、和の雅に鋭かったりする。


タレントやガヤで集められた観客が着ている振袖はアテにはならない。
見るべき和装は、「女優」という仕事をしている人の和装である。
彼女たちは振袖に限らず、とても粋な柄や色を探してきて着ているので、
見ていて飽きない。真似しようかな・・・・とか思う。
ただ・・・・

↑ここが洋服と違う一番のネックだったりする(苦笑)

一度、あたくしが愛してやまない岩下志麻さんの、これはまた凄い着物を目にしたことがあった。
前身頃が右と左の袷の時点で色違い・・・・一体どんな発注をすれば、あんな仕立て上がりになるのか
物凄く不思議だったが、着物に対して金をかけられる人というのは、そもそもセンスがいいのだ。

ただ、高価だから・・・・という理由で、金糸や銀糸の刺繍の入ったものや、
総絞りの仕立てを選択する人がいるけれど、あれらは本当に似合うか似合わないかがハッキリするので
基本的に避けた方が良い。
例えば今年、成人式を迎えるにあたって、振袖を仕立てようとしている人に忠告しておこう。
(もう遅いか(笑))
和服の柄目は本当に着る人を選びます。
反物の状態で見ていて、美しかろうとも、必ず自分の顔と相談なさることをオススメします。
で、もう発注して手元に振袖が届いてしまった人でも、策はあります。
帯です。
多分、振袖ですから材質は正絹、その格に合った帯をご用意でしょうが、
今一度考えて、帯だけでも選びなおす余地あり!!ということを頭の片隅に置いといてください。

【着物一枚帯三本】という言葉がございましてね、同じ着物にでも併せる帯によって
雰囲気をがらりと変えることができる効果があるんです。
で、同じように帯揚、帯締、草履、バッグ等小物・・・・これら一つ一つは今からでも遅くありません。
呉服屋さんの言いなりになって買ってしまったけれど・・・・というものがありましたら、
今からでも遅くありません。同等のものと交換してもらうか、買い直しましょう。


あとは、髪とメイクですが、これも考えた方がいいです。
同じ美容院でやった子が全て同じ顔になる・・・・という恐ろしい顛末をあたくしも目撃したことがあるので、
できるだけ、化粧は自分でしましょう。
襟足が見えることが多いので、首にもワントーン明るめのファンデーションを乗せることをお忘れなく。
和化粧には、洋服の時とは違う華やかさが求められますので、口紅の色、肌の色を、
ご自分で用意なさった着物に併せて調節します。
髪は美容師さんに任せてもいいのですが、ロングヘアの人は特に、ありがちな結い上げにならぬよう、
ハンパなく伸ばしておくか、もしくは自分で更にエクステンション等を用意しましょう。
あと、一番信頼できる美容師さんを、早期発見しておくのが肝心ですが、
どうしても見つからない場合は、小物で勝負です。

「この髪飾りを絶対に使ってください!!」

と強気で出るように(笑)。
しかも、用意する髪飾りは、ハンパでなく洋物に近いものを選ぶといいでしょう。
もしくは、めちゃくちゃシンプルなものが良いかと思われます。
(すると美容師さんもめちゃくちゃ考えますので・・・・(笑))
あたくしのオススメは、「塗り箸」です。着物の色目に併せて5〜6本持っていって
それを全部使え!!( ̄^ ̄)と注文を出すと、他の誰もやっていないような
粋な形に仕上げてくれることでしょう♪

↑遊び心重視!!




あたくしの成人式の晴れ着姿は、あまりに酷く、門外不出・・・・( ̄∇ ̄;)
それこそ、今でこそ笑い話になるけれども、当時、記念に撮った写真を見ると
悲しい気持ちになる・・・・(トホホ)。
で、それから10年近く経った今でも、同じような柄目の着物を着ている子を見ると、
やっぱり悲しくなる・・・・。
お母様やお祖母様のものを継がれる方は別として、新調したと思われる着物のセンスが、
昭和からガッツリ止まってしまっている、その現象が、和を愛したいあたくしなんかにすると
凄く悲しいことだったりする。
普段から、洋服と同じような目で和服を見ていない証拠で、
そこから、「愛国心」ではないけれど、自国の文化を正しく理解する心に乏しいと
世界から見られているのが「恥」として、心に響いてしまう。

大学時代、韓国や中国などの留学生たちと多く交流を持ったが、彼ら、彼女らは、
自国の誇りと信念がしっかりしており、文化そのものも正しく理解した上で、
日本という文化に融合しようとしていた。
卒業式の時に、礼装としてあたくしは袴ではなく振袖姿で参加したのだが、
韓国の留学生の一人は、チマチョゴリを身にまとっていた。
化粧も普段と違って、礼装に相応しい化粧をしていた。
それに並んでも恥ずかしくない「誇り」は、あたくしの中にもあったが、彼ら以上ではないかもしれない。


最近は、こういう場面でも和装をする人が徐々に減ってきているが、
もし、和装をする気があるのならば、「自分」の体型や顔、そして心をもう一度見直して欲しい。
「痩せろ」とか「整形しろ」とか、そんなことを言っているのではない。
自分のその口で、故郷や祖国の文化をきちんと説明できるようになっている自分であるかどうか、
それを確かめてほしいのだ。
それがしっかりと言える人は、いい顔をしていて、きちんと和装ができる人だと思う。
もし、足らないな・・・・と自覚された方でも、諦めてほしくない。
今の自分を「自覚」できたことを胸に、晴れやかな和装に臨めばいい。
和装は礼装であり、また、お洒落着だ。
でも、日本の文化をきちんと理解しているのとそうでないのとでは、着飾った時、
格段の違いが出るということを、肝に銘じ、それが美しく見えるのだということを
知っていてほしいな・・・・あたくしはそんなことを思いました。

着せられる・・・・のではなく、自らの意志で着る、それが「衣服」の文化だと思うのだ。




あ〜ぁ。
明日から稽古だよ。
それでなくても、今年は正月っぽくないまま松が明けそう。
初詣にすら行っていない、罰当たりなアサミンジャーなのであった。
芸能の神様、きつね様に参るのがここはスジかと思うのだが、ぷよ2と一緒にいくのは避けたい。
なぜならば、きつね様は女の神様で、単身で乗り込むには問題ないが、異性を連れて行くと
よろしくないことが多いのだ。
それこそ、今や今後のことを考えねばならぬ時期だというのに、ここできつね様に祟られては
元も子もない(苦笑)。
が、しかし、あたくし個人的には、きつね様に詣でたい。
芸能の神に年に一度、参拝することを否む立場ではないからだ。
ひとりでこっそり出向こう(爆)。
うちの近くにあるきつね様(稲荷神社)は、全国共通商売の神であると同時に、芸能の神でもあり、
また特別に、全国的にも類を見ない、「泥棒の神」でもあるのだ。
あと、社の裏にご神木があって、それは丑の刻参り用の「呪いの神」・・・・( ̄∇ ̄;)
とにかく、ありとあらゆることを一手に引き受けているので、単純な願い事をしに行くにはいいんだけど
家内安全であるとか、縁結びとかには遠い存在だ(苦笑)。

早く、人手が落ち着かないかなぁ・・・・。
今年一年、仕事に恵まれるようにと手を合わせ、家内安全や恋愛成就はさておき、
何がなくとも、まず食っていける状態になりたいもんだと、あたくしなんかは願うわけで・・・・。
松が明けるかいなかの時に、サヨコでも誘ってみよっかな♪

↑源氏物語にも出てくるよ♪

ここは、縁結びの神社。
まぁ、多少のタイムラグはあったものの、無事に片付けばあとはよし・・・・って感じかなぁ(笑)。

よっしゃ、今年は絶対にきつね様に参るぞ〜!!

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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