2003年12月15日(月)
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今年の漢字/とあるサイトにコメントが載った♪ |
文芸ジャンルに3年以上も居座っているので、たまにはそれっぽいことでもしようかと思います。 皆様もご存知の通り、毎年、京都の清水寺で「今年の一文字」として、 漢字一文字が大きな筆で以って選ばれます。
今年は「虎」でした。 阪神タイガースの優勝に伴い、国民に明るいニュースがもたらされたこと、 様々な分野で、「虎」の如く吼えた人が多かったこと、等々、 たかが「虎」一文字にも、タイガース、セリーグ優勝以外に色々と意味が込められているのを知る。 だから、ふ〜む・・・・なるほど・・・・と納得がいったのであった。 これが、阪神優勝のみの「虎」であったならば、首を傾げるところではあるが、 様々な分野で吼えた人たちが沢山いた年であった・・・・という解釈は、イカしている。
某番組の街頭インタビューでは、「乱」「戦」「変」といったものが多かった。 頷ける一文字ではある。 イラクで戦争が起こったこと、それに対する日本の対応、何かが変わる・・・・けれども実は 何も変わらないのではないか・・・・みたいな意見も多々あった。
同じ番組で、写真家の浅井慎平氏は「失」という文字を挙げ、
「物事、何でもそうだが、何かを得るには何かを失う可能性がある。」
と指摘。 「バカの壁」の著者である、養老孟司氏は「本」という文字を挙げていた。
「日本のリーダーが戦争を知らない世代になってきた。小泉さんだって、終戦を迎えた時 3歳だっていうじゃありませんか。だから日本は今、根本に立ち返り、 新しい時代を築くべきで、戦争などに対する解釈や日本古来の考え方を、今一度熟考すべき。」
として、この文字のことを語っていた。 ただのモノカキがこの文字を挙げても、「本は所詮、本じゃねぇか」で済まされてしまうが、 「本来」「もともと」という意味での、「本」であるならば、 めちゃくちゃ納得もいく。モノカキならではの指摘の仕方でもあると思う。
あたくしも、とあるサイトで行なわれている、今年の一文字のリサーチに参加した。 あたくしは「壊」という文字にした。 ランキングにも入らない文字ではあったが、少数意見として、あたくしのコメントが、 抜粋紹介されていたので、ちょこっと嬉しかった(笑)。
「壊。国内を見ても、海外に目をやっても、経済分野、内外の紛争、 ひいては家庭の問題(虐待から殺人など)まで、この文字が全てを物語っていると思う。 決していい文字ではないけれど、壊れたところからの再興を目指していきたいものだと思う。」(20代女性)
嗚呼。我ながらまともな意見(爆)。 テレビや新聞で、沢山の「壊」の場面を見た年だった。 サダム・フセイン、とうとう捕まったそうですが、彼の像が引き倒されるのを それこそ「壊」という文字が同時に脳裏を過ぎっていったし、 ここ何年も、「価格破壊」という言葉が続いている。 株価指数や、円の価値、全てが上がり調子なのか下がり調子なのか、 まるで壊れてしまったコンピュータが出すデータに、一喜一憂している人々、 そして、極めつけなのは、大した動機もなく、「少年」と呼称される人たちが、 考えられないような事件を次々と引き起こしている年でもあったからだ。 「家庭崩壊」「学級(学校)崩壊」等々、子供たちが帰属する「社会」が次々と壊れている。
だけど、壊れてしまったからには「修繕」「復興」という言葉で以って、 新しい何かを築くチャンスでもある。 日本は、そもそも老朽化していたのだ。 だからきっと壊れる(壊す)必然性が生まれていたのかもしれない。 海外での紛争等に関しても同じことが言える。
もし、大日本帝国のままであったならば、日本はどんな英断を下したというのだろう? 戦争を知らない小泉さんだからといって、他に誰が決断する勇気と権利、そしてその義務を 背負いきれるというのだろう? 色々な政党の党首が、あれこれと意見を述べているが、彼らが与党の総裁で、 いわゆる総理大臣だったなら、あんなふうにコメントを出せたかどうか、疑問である。
壊れてしまった国、忘れてしまった国、それが「日本」であるという事実を、 真正面から見るのは大変に恐ろしいことではあるが、 それをやらないと、何も変わっていかない、乱れたまま・・・・そうなるんじゃないかなぁ、と、 税金も満足に納めていない、一国民は、こういうところでしか自分の意見を言えないものだから、 こっそりと表明しておくことにする(苦笑)。
そんな中、こんな意見を寄せている人もいた。
「癒。今一番求められているから。」(20代女性)
嗚呼。そうだなぁ・・・・素直にそう感じた。 皆、「いやし」を求めていて、「癒しグッズ」や「癒し系」、「癒しキャラ」なんていう言葉が 横行するのも、皆が求めているからなんだ。 日本語として、正しいか否かはこの際ちょっとおいといて、 この「癒」がどんなに今、必要なのか・・・・ということを思い知らされた。 ただ、起こった事象を受けとめた時に感じる、哀しく恐ろしいことばかりを文字にするのではなく、 「和」であるとか、「安」であるとか、そういった希望や願いを込めたものも 少なからず、寄せられていたそうだ。 来年こそ、安らかに、平和に暮らしていけたらいいな・・・・そういったささやかな願いが、 この人たちにとっての、「今年の一文字」なんだ。
来年はどんな年になるんだろう。 今、自分の周りの環境が劇的に変化しつつあって、それにつれて、あたくしも加速を始めた。 そのうち、この加速も暴走になるであろうということは、既に某BBSでも表明済み(笑)。 今まで失速していた分、加速が可能ならば、ぐんと伸び上がっていきたいし、 休息がまだ必要ならば、それに応じてきちんと止まることの出来る暮らしでありたい。 加速し、暴走し続けていると、周囲の景色が見えにくくなる。 たまに助言をしてくださる方々の意見には、素直に耳を傾け、取り入れるものは取り入れ、 そして譲れないものはそうと決めて、冷静な年にしたいと思う。
もう誰も子供扱いなどしてくれないのだから、そういう意味でも背筋を伸ばし、新しい年に臨もうと思う。
したらば、まずは「同棲」を勧められた。 これ、5年前だったら、絶対にありえないな・・・・と思う貴重なご意見(爆)。 あたくしの体調を慮り、ぷよ2の経済状況についても思慮深く見た結果がコレだ。 まぁ、どこの父親もそうだけど、娘が家を出て行くときの気持ちって、 やっぱりちょっとはセンチになったりするのかな。 百歩どころか、2000〜3000歩くらい譲ってくれちゃっている、お茶目な山賊が 急に、「一般人」に見えた。 とはいえ、普通、「同棲」を推奨する父親はまずおらんだろう、という ちゃんとした「真実」がそこには無いということを、一瞬にして惑わされるところであった(笑)。 やっぱり彼は、山賊である・・・・。 (まぁ、娘が来年30というのを、視野に入れていてくれたのだろう・・・・) (ありがとな、父ちゃん・・・・(涙))
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