2003年11月25日(火)
闘え!起動戦士アサミンジャー 「発狂ノススメ」の巻
〜オーアエよ、やっぱり大学病院には馴染めないだろう?〜


毎度。
PMSの症状だけがズルズルズルズル・・・・と引き摺ったままで、もうどうしようもなくなって、
本当はもっと眠っていたかったのに、猫様たちにエサをやらねばならぬ、とかいう
どうでもいい理由でベッドから出なくてはならなかったアサミンジャーです。


連休、疲れたわぁ・・・・(-。-) ぼそっ
休んでねぇし。
うち、2日間はミュージカルの稽古で、それは全然納得のいく範疇なのだけど、
大体、休みの日に外出するという習慣が全くないあたくしにとって、
アゴラフォビアの症状もかなり改善されてきてはいるものの、家に帰ってきたらきたで、
どど〜っと疲れてしまう・・・・なんていうのは、症状が完治していない確たる証拠だったりも( ̄∇ ̄;)


オーアエのところに行かねば・・・・というのさえ忘れかかっていたあたくし。
前回、大して時間を割いてくれなかったので、今回は・・・・という約束もしていたのに、
それすらもどうでもよくなっていて、日永一日、眠っていたいという衝動がプライオリティを制した。
が、行かないことには薬が手に入らないので、何とかして出向く。


しばらく待たされて、憔悴中のあたくしの診察が始まる。


「元気? 元気?」

「あんまし・・・・」

「んじゃ、程々に元気?」

「あぁ、程々にはね。」



先方は「程々」以上に元気なようだ。参ったな。


昨日、TATテストやソンディテストみたいな面白い心理テストをやってみたんだよ、というのとか
最近の稽古の進捗状況であるとか、筆の進み具合、主な体調を話していて、
話題がまた、「演劇論」・・・・っつうか、「芸術論」みたいなところに飛躍した。


「あなたはね、自分で自分のことを見すぎなんだよ。抑制力の塊! ダメだよ、そんなじゃ。
いつまで経っても、面白いものなんか創れないよ。」


「自分で自分の事を見なかったら、役者なんてできなくなるわ。
制御能力がない役者なんて、ただのキ●ガイじゃない。」


「いいじゃないか、発狂するまで昇華してみろよ。」

「また無責任なことを言うし・・・・(-。-) ぼそっ」

「無責任じゃないさ。私はあなたの主治医なわけだから、
適当なところできちんと責任もって、治療にあたってやるぞ♪」


「( ̄∇ ̄;) 結局『適当』なんじゃん。」

「でも、あなたは絶対に発狂なんかしないと思うぞ(笑)」

「できないとわかってて呷るの、そろそろ辞めてくんない??」

「唐十郎とか見てみろよ。金粉なんか体中に塗ったくってさぁ・・・・狂気の塊って感じしないか?」

「しないよ。」

「どうしてさ?」

「じゃあ、逆に聞くけど、どうしてセンセーは唐十郎とか状況劇場のこととかを
そこまで讃美できるわけ?? あぁいうのが好きなの??」


「そこまで好きってわけじゃないけど、すごくないか?」

「あ〜ぁ。やっぱりセンセーも一大衆だよ。いい?考えてもみてよ。
あたしにしてみれば、彼がやってることなんてまるで電卓で計算されつくした完璧な形じゃない?
究極の人間計算機よ! こうすれば大衆に振り向いてもらえる、こうすれば誰もやっていないことだから、
絶対にウケる・・・・計算しなくてどうやって出来るっていうの?」


「・・・・。そうか、言われてみればそうだな。」

「彼が発狂しているんだとしたら、あんな程度じゃすまないわ。
計算が存在しなかったら、そもそも演劇なんて成り立っていないのよ!!」



疲れているわりには、結構やり込めてきたと思う(笑)。
そして、誰もが思うのだ。認めてもらいたい、褒められたい、自分を見て欲しい・・・・
そういう欲求が誰しもの中にあるというのに、オーアエはあえてそれを論って、
あたくしを攻撃する。


「結局、あなたもまだ人に褒めてもらいたいのね。」

「そうよ( ̄^ ̄)」

「そんなことを言っているうちはまだまだだと思うけどなぁ・・・・。」

「そういうセンセーこそ、今正に、大学病院で生き難い思いしてるんじゃないの?」

「よくわかるなぁ(笑)」

「手に取るようにわかるわよ。組織とか派閥とかの中に自分がいることすら
認めようとしてないじゃん。どうせ『どうせ・・・・』とか言って、自分のことを正当化して、
他人の揚足とって、巧いことすり抜けてんでしょ??」


「あはは♪まぁね♪ 教授になっていったメンツを見てるとさぁ、
受験戦争の続きを見ているような気になってさぁ、全然面白くない『いい子ちゃん』ばっかで
つまんないんだよ。だから私はそういうものに固執しない( ̄^ ̄)
しかし、よくそんなのわかるなぁ・・・・。」


「『白い巨塔』見てれば何となく想像くらいつく。」

「ヽ。◇°ノ ドテッ」

「いかにもセンセーの肌に合わなさそうな場所じゃん?
そこに枠持ってること自体、あたしは不思議だわよ。」



嗚呼・・・・振り返ると本日、絶好調ではなかろうか?(爆)


「あとさぁ・・・・来年当たりに入籍しようと思ってんだよね。」

「ほほぉ〜♪ いいじゃないか。」

「ズルズルしてるのもいかんと思ってさ。一応、目処というか目標時期を定めて、
それで話を進めていこうかと・・・・」


「そんなもの、思いついたときにバァ〜っとやっちゃえばいいじゃないか!!」

「そんなこと言ったって、こっちの都合ばかりじゃ話は進まないでしょうが。
相手の仕事の都合とかもあるわけだし・・・・。」


「そんなもの、男ってものはなぁ、結婚となったら仕事もそれにあわせて調整していくもんなんだ( ̄^ ̄)」

「へぇ〜・・・・男ってそういうものなの??」

「結婚だろ?? 当たり前だ!! 披露宴とかそういうのも含めて・・・・云々」

「ちょっと待った!! 誰が『結婚式』って言った? あたしはあくまで、『入籍』の話をしてるのよ!?」

「( ̄□ ̄;)!! そ、そうか」

「籍を入れるとなったら、住む所も決めなきゃいけないし、相手の収入も考えなくちゃいけないし、
ライフスタイルそのものを考え直さなきゃいけないんだから。
それと・・・・あたしがそこらでやるような普通の披露宴なんかをやると思ってんの!?
冗談じゃないわよ!! そういうパーティは徹底的に演出して、ある意味ド派手に決めてやるわ( ̄^ ̄)」


「とはいうものの、あなたのお母さんのモラリストぶりだと、そういうのも無理なんじゃないか?」

「そのへんはもう計算に入れてあるわよ。親族のお披露目会とパーティは
全く別でやると、もう決めてるの( ̄^ ̄)
そのくらいのことを計算できなくて、どうして役者やモノカキが務まるっていうのさ。」


「(苦笑)なるほどね。けだし、世渡り的観点では正解だ、そのプランは。
ただ、役者やモノカキの観点でいくと、つまんないと思うぞぉ。」


「センセー。あたしはね、ただ食うに困らないだけのお金が欲しいだけなのよ。」

「こりゃまた、現実的でいいな♪」

「バカな大衆を騙せればそれでいいんでしょ? だったら、そういう作品創ってやるわよ。
つまらなくても、金になるなら書いてやるわよ。演じてやるわよ。
そこに辿りつくために、ここでの内緒話だって暴露するつもりで原稿を作ってるんだから。」


「(ため息)・・・・あなたさぁ、もう何年もこの症状とつき合ってきてるじゃない?
ひょっとして、病気、好き?」


「(・・・・かっち〜ん)できるものなら、すぐにでも楽になりたいわよ!!
なのに、熱は下がらないし、わけのわからない発作は出るし、いい迷惑だわよ!!」



アッタマきた・・・・b( ̄´_` ̄)
全く、人の神経を逆撫でするの「だけ」は、霊長類最高の能力を持ってんじゃなかろうか、コイツ。
だからきっと、大学病院でもそれ相当の苦労を強いられているかもしれない(笑)。
いい気味だよ。それは素直にそう思う。
しかし、オーアエのことだから、そんな環境にもめげず、いつもどおりに
のらりくらりと攻撃をかわしながら、相応の暮らしをしてんじゃないかとも思う。
そうじゃなきゃ、精神科医なんて務まるわけがない。
あたくしは、ある意味では彼を信頼しているけれど、ある意味では全く敵視している。

先生の言われた分量を超過して薬を飲むこともしないし、バカバカしい自傷行為もしない代わりに、
診察室で上記のように呷られた時には、喰ってかかるだけの信念は持つようにしようと心に決めている。


でも、オーアエは前回の約束をきちんと守ってくれた。
本人は「忘れてた」・・・・なんて言っていたけれど、1時間近くあたくしの話を聞いてくれていた。
きっと・・・・今のあたくしには、それだけの時間が必要だったのだろう。

↑年末年始ってこれだから・・・・

オーアエはあたくしのことを、自己制御しすぎだと言っていたけれど、
本当は違うんだよ。
だって、今日だって一神教の神様について、2人で冒涜したりしてたし(何をしてるんだ!?)
天皇誕生日だからって、どうして祝うんだ? だとか、
ここに書いたら、宗教道徳的にヤヴァそうなことをいっぱい話したのだから。


それに、あたくしは、キリストやムハンマドは信じないけれど、神は信じているかもしれない。
オーアエは「もっと、世間の流れや神の導きみたいなものに身を任せてみろ。」と言ったけど、
今の自分はかなりそれに近い。
飛び込んできたチャンスは、神様がくれたものだと思っているし、
世間に需要のありそうなものならば、つまらなくても書いてみるくらいの心づもりもある。
だから、かなりの妥協や人任せ的な委ねも生じてきている。

そんなことよりも、いい歳して、教授にもならずに、世間をなめきっているあの医者のことの方が心配だ。
ちゃんとした信念がそこにあるならいいけれど、何だかそれらしい主張というよりも、
組織や派閥に吸収されまいとしているだけのような気もして・・・・。
それでも、患者に近いところにいる彼みたいな医者は、やっぱり必要なのかもしれないな・・・・
と思いなおす。
「適材適所」ということばは、全く以って彼にもピッタリ当てはまる気がするのは、
あたくしだけではないはずだ(笑)。

↑諦めてないもんね( ̄^ ̄)

楽しみにしてるがよい、オーアエよ・・・・。

あさみ


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