2003年05月07日(水)
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佐藤仁美が芯なら面白いのに・・・・ |
昨今のドラマとか映画とかを見て、ふと思うところがある。
皆様・・・・佐藤仁美という女優さんをご存知??
現行のドラマでは、「顔」で、仲間由紀恵の後輩似顔絵捜査官の役で、ゲスト(?)出演していました。 前クールでいくと、月9「いつもふたりで」にも出演。 もっと、ずっと昔に遡ると、「ビーチ・ボーイズ」で、広末涼子の同級生役をやったりしていました。
雰囲気でいうと、高橋由美子をもっと庶民的にした感じ。 あたくしは彼女のことが好きですね。<佐藤
ところが、彼女・・・・。 例えば、広末の友達役であったり、誰それの後輩役であったり、 誰それの同僚であったり、常にバイプレーヤー。 美味しい役どころではあるのだけど、今ひとつ、彼女の認知度が低いような気がするのは あたくしだけだろうか・・・・。 プロフィールを見ると、おやまぁ、名古屋出身だそうで(笑) デビュー作は「中学生日記」という、名古屋人が芸能人になっていく王道というか ありがち街道をやってきたわけだけど、(竹下景子とはまた別よ)(笑) その「ありがち街道」は割と脱線しやすくて、なかなかこう、あの番組から全国区に進出して サヴァイヴしていくのは難しいのである。 (別に「若プロ」非難をしているわけではない。) (彼女は今、ホリプロ所属だし♪)
名古屋人が初めて「芸能界」を身近に感じる番組というのがこの「中学生日記」。 うちら岐阜県民は、所詮、愛知県の付属都市みたいなとこがあるので、 この番組に出演している子達はあんまりいなかったけれど、 それこそ、名古屋の中学生にとって、ここから全国に行けるか否かの登竜門的番組である。 ぷよ2に聞いてみると、やっぱり同級生の中に1人は 「中学生日記」に出演したことがあるなんて子が普通にいたらしい。
で、だ。 件の佐藤仁美も、この番組を経て、全国へ飛び立った1人というわけ。 彼女にスポットを当てた回もあったんだそうだ。 そりゃ、原石状態でも、彼女は平均以上の魅力があったろうし、 あたくしはこの頃のこの番組をあんまり見ていなかったので、当時の彼女がどうだったかというのは 知るに至らないけれども、何となく、想像はつく。 きっと、目立っていたに違いない。
それが、いざ、全国に仕掛けるや否や、バイプレイヤーから上へ突き抜けていけない。 これが、「所詮、名古屋」の実情でもあるのだ。 初っ端から、全国で売り込みをかけた名古屋人(まぁ、瀬戸朝香だとか加藤晴彦だとか)は それなりに芯をはったり、看板番組があったりして、そこそこのサクセスを手に入れていたりしているが、 佐藤仁美は、そういう意味での華がない。
可愛いのだよ。 魅力的だとも思うし。 だけど、佐藤仁美という名前を出して、「あぁ、あの子ね」とすぐにわかる人が どれだけいるかというのが、やっぱりキーポイントになってくる。
売り時・・・・つまるところ、彼女が高校生とか大学生・・・・華やかな時代を演じる時に、 強敵がいたということになる。 広末であったり、まぁ、オスカーとかイエローキャブとかがイチオシでどかんとお金を積むような グラビア出身の女優がいたり、同じホリプロの中で彼女と同期もしくは一期違いにすごいのがいたか 何らかの理由で、彼女がバイプレイヤーになっていった経緯があるはずだ。
今、調べてみた。彼女がグランプリをとった回で、新山千春が特別賞を獲っている。 これが理由か・・・・。んで、特別賞の方がキャラ的に強かったから、 売れちゃったんだな(苦笑)・・・・バラエティとはいえ。
大体、ホリプロのスカウトキャラバンでグランプリをとっているにも拘らず、 こんなポジションにいるなんて、ある意味で面白い逸材だとあたくしなんかは思うわけ。 現場での振舞いも容易に想像もつく。 あたくしがもし、力ある演出家だとして、キャスティングに手を出せる立場だとしたら、 まず間違いなく、彼女は面白い抜擢起用をして使いたいと思う。
面白いことに、結構有名どころのドラマや映画、CMにも起用されているにも拘らず、 彼女の影は薄い。 プロダクションも、日本で1、2を争う、大手だ。 なのにどうして・・・・? というふうになる。 今は、舞台がかかっているらしく、あまりテレビには登場していないらしいのだけど、 舞台がかかるということは、それなりに実力派と見做してよろしいのではなかろうか? 実に面白いポジションにいる女優さんだと思う。
学園ドラマで芯をはれなくても、それ以後、他の分野でぐんぐんと名を売っている人たちは 沢山いる。 え・・・・?こんな人まで、学園ドラマに出てたの??みたいな感じで、 それをきっかけに、ドッカン現象を引き起こした俳優さんも沢山いるのだ。 例えば、小池栄子。 彼女は「ナオミ」に生徒役として出ていて、この頃はバイプレイヤーだったが、 生徒役で主役級だった女優さんを押しのけて、今やバラエティなどでガンガン活躍している。 逆に、小嶺麗奈なんかは、クラスの芯にいたはずなのに、いつの間にかバイプレイヤーになってしまった。
ず〜っと、バイプレイヤーでいる佐藤仁美に、面白い芯を与えてあげたい。 誰かの友達役とかじゃなく、ゲスト出演の犯人役とかじゃなく、 彼女が芯になって動く作品を是非見てみたいのだ。
それこそ、近頃めっきり老け込んでしまった感は、高橋由美子と同じ道程を歩んでいる気がして とっても気の毒なんだけど、彼女はもっと面白い、もっと輝く・・・・ あたくしはそう信じていて、今後の活躍を切に願うのだ。
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