2003年05月06日(火)
闘え!起動戦士アサミンジャー 「神の存在」の巻 
大体、医者と患者が一緒になって他力本願ってどうよ!?


毎度。
特に問題なく、GWをやり過ごし、微熱その他生理痛のすっげ〜の以外では、
極々健康体のアサミンジャーです。
夜12時前には必ず寝つき、そして、朝には必ず起きるという生活リズムを掴みかけているので、
なるべく、そんな生活が続いてくれればいいなぁと願いつつ、本日、実に3週間ぶりに
オーアエに会う。


彼に会う前、1時間ほど、サナエに会って、話をしていた。
彼女から結婚祝い用の色紙の注文も入っていたので、出来上がった作品を手渡すためでもあった。

彼女は意外とそれを気に入ってくれて、あたくしは何とか胸を撫で下ろした。

彼女の方が色彩的センスにおいても、ミザンス的美的感覚においても、
とかく、「美術系」のことに関しては長けているのだ。
その彼女を納得させる作品でなければならなかったので、気合と感性の両方が求められ、
なおかつ、自作の短歌も決して手を抜くことは許されないのだから、
彼女からお金をもらうというのは、ホントはとても凄いことなのだ。
・・・・たとえそれが、500円だとしても。


彼女は、身につけるものや自分の部屋に置くもの、その上、自分の手から誰かに何かを送る場合にも
かなりのこだわりを持っていて、それなりに高価なものだったりもするのだけれど、
金額は後からついてくるもので、彼女は自分の美意識やセンスに叶わないものは
それがいくら安くても、絶対に手を出さない。
彼女が身につけているものは、そこらにあるようなものに見えて、
実は一点モノだったりとか、それなりにお金がかかっていたりとか、
逆に、とんでもなくお買い得なものだったり、とにかく両極端なのだけど、
センスはかなり良い方だと思う。


それは、あたくしの目から見た限りの所謂「私見」だけれど、
絵を描く才能だとか、色彩的な配置のセンスだとか、
そういうものが日常生活にきちんと密着しているというのは、やっぱり素晴らしいと思うのだ。


まぁ、彼女のことを褒めちぎっても、あたくしの作品の付加価値が上がるというわけでもないし、
このへんでやめておくけれど(笑)、彼女はきっとあたくしがへなちょこな作品を持って現れたら、
その現場で、色紙をつき返すか、破り捨てたことだろう。
そういうヤツなのだ。
彼女は、きちんとあたくしに500円支払ってくれて、色紙を眺めて納得してくれた上で、

「お金はちゃんと取らなきゃダメよ。アーティストなんだから。」

と言った。
昔馴染みの友人に対しても、こういう態度なのだ。
だからこそ、信頼して自分の作品を評価してもらえる相手なのだけど・・・・。

「これ以上、価格を下げない方がいいわ。安売りは絶対にしちゃいかんよ。」

こうも言った。アーティスティックなことに関しては、やっぱりシヴィアな彼女なのである。
サナエは今、全く別の仕事をしているが、その仕事をしつつも
別の検定を取ろうかと思案中なのだという。


図らずとも、あたくしがアーティスティックなことを生活の一部に取り入れていて、
元々、センスも実力もあったはずの彼女が、全くそういうのに触れない仕事をしている。
あたくしがやっていることは、彼女にしてみれば「隣の芝生は・・・・」ということにもなるのだろう。
ちっとも稼げていない、「無職」状態のあたくしのことを、彼女は「それは当たり前の姿だ」と言う。
アートに近づけば近づくほど、そういうふうになるのだというのを、
彼女はきっと、体質的にわかっているのかもしれない。
あたくしはそれを、体質的にも本能的にも理解できなくて、苦しんでいるのだけど(苦笑)。


帰りがけ、あたくしの自転車を見て、彼女は「おぉ♪」と目を輝かせた。
5500円の新車なのだ( ̄^ ̄)と自慢してやると、更にはしゃいだ。
やっぱり彼女は、金額では動かない。
自分のセンスだけを信じて、常に動いている。
そこがすごい。そういうのが素晴らしい。






あたくしは、誉められた新車を連れて、すぐ近くのクリニックへ向かう。
30分待たされる(爆)。
オーアエには報告したいことがいっぱいあった。
いわば、この間の日記にも書いたような、セックスがらみの発作がなくなった経緯とか、
それをどうしてだかを色々考えていたんだだとか、色々・・・・。
そして今までのセックス観とかも話し始めると、オーアエはペンを放り投げて、こんなことを言いやがった。


「あなた、それはセックスの神を冒涜してるね。」

「何それ( ̄∇ ̄;)」

「まぁ・・・・そんな神様がいたならね(笑)。」

「頼むからそういう、いかにも信心深そうなフリだけはやめてよ( ̄∇ ̄;)」

「別に信心深いわけじゃないさ。バッカスの神もいるっていうんだから、
セックスの神なんていうのもいてもいいかなって・・・・(爆)。」


「( ̄∇ ̄;)・・・・あのねぇ。」

「とにもかくにも、あなたは頭で考えすぎなんだよ。
オルガズムを感じたことで、どうしてそんなふうに考察を始めちゃうんだよ?
普通に受け止めればいいじゃないか?」


「今までがそうじゃなかったから、こうして報告してるんじゃん。
それに、あたしが考察しているのは何も発作に関することだけじゃない。
女性に関する考察なんだよ。」


「何? どうしてそんなことが必要なんだよ?」

「だって、芝居をやっている時、最低限必要なものって、
オンナであることなのよ。演じるのは最低限女性だもの。
女性がわからなくなったら、女性を自分の中で作り出さなきゃ、いつまで経っても
演出からOKなんか出やしないわ。」


「ほぉ・・・・なるほどね。じゃあ、例えば・・・・
自分で誘っておいて、やっぱり気分が乗らないから、バイバ〜イ♪って
逃げてくることとかはしなかったの?」


「しなかった。こっちも必死だったからね。」

「バカだなぁ・・・・そういうのをして、悪女チックなのを芽生えさせれば
コトはもっと簡単なのに・・・・。」


「あのねぇ、先生。この場合、悪女っていうのは・・・・」

「わかった、わかった(笑)。・・・・しかし、あの暗黒ヤロウが出てくるチャンスが
そうやってなくなっていったというのは、これはちょっとまた考えねばならないな。」


「あたしは発作さえ出なければそれでいいんだけど。」

「根本的に治ったとは言い切れないからなぁ・・・・。
実に難しい状況になったとも言える。」


「・・・・やっぱりなぁ。先生はアイツのことに興味津々だったから
出てこなくなったり、消滅したりするとつまんないとか思ってたんでしょ。」


「あははははは♪ まあな( ̄^ ̄)」





あの時の日記には、これが治療への突破口になればいいと
自分に思い込ませるようにして書いたけれど、
オーアエに話せば、所詮はこんなふうに言われるんだろうな・・・・と確信はしていた。
ある意味で、本性や根底の部分での捌け口を封鎖してしまったのだから、
オーアエには、あんまりいい顔をされないだろうと心のどこかで思っていた。

でも、まぁ、あたくしとしては発作の回数が減るのは、単純にありがたいことだし
身体的にも精神的にも負担が減るのは、それだけで幸せだったりする。
周囲に迷惑をかけなくて済むし、自分も苦しまずに済む。


本当にセックスの神様なんていうのがいるのなら、膝をついて拝むから、
今までの冒涜を許していただきたいものだ。
医者と患者の2人は、どうやら同じコトを考えていたようだった(爆笑)。


あと、ミュージカルのオーディションのことも相談した。
ひょっとしたら、このまま芝居をやらないままの方が、精神的に健康でいられるんじゃないか・・・・
と、余計な心配をしていたのだ。
発作の回数も減っていることだし、余計な刺激はやっぱり避けたほうがいいのかな、とか。
そしたら、オーアエは無責任にも

「やれ!やれ! どんどんやってこい♪」

と言った。
この言葉を本当に信じていいものかどうかわからないけれど、とりあえず、
応募だけはしてみようと思った。
何が起こるのかはわからないけれど、オーアエは暗黒ヤロウを引きずり出すきっかけが欲しいのだ。
あたくしも、売られた喧嘩は買う方なので、乗ってみることにする。
ここまでくると、本格的な「勝負」だ。
あのオトコ・・・・オーアエにだけは、何でか絶対に負けたくない。屈したくない。






それから、ちょっと話は逸れて、前回ここを訪れた時にバッティングしてしまった
中学の時の同級生のことを少し話した。
実は同じ高校を受けて、彼の方だけ落ちてしまったこととか、
実は彼が進学していった私立高校から、あたくしと彼は同じ大学に行っていたことになるのだとか。
・・・・って、おいおい、オーアエよ。

↑やっぱり彼は「守秘義務」という言葉が一番似合わない(爆)

オマケに、今日の診察がいつもより2時間も繰り上がっていたのは、彼の粋な計らいでも何でもなくて、
たまたまだったそうだ( ̄∇ ̄;)

「次回から考えて、なるべくぶつからないようにしてあげるよ♪」

彼はそう言ったが、実際にそういう計らいを計算してできる人間にはどうしても見えないんですけど。

「今度会ったら、こっちから明るく挨拶してやれよ♪
きっと彼のトラウマになるかもしれんけど(爆)」


ヤです( ̄^ ̄)
彼はともかく、あたくしのトラウマになったらどうしてくれんだよ。
自分の患者のトラウマを「(爆)」で片付ける精神科医なんて、ホントどうなんだか・・・・。

セックスの神様の存在を信じている彼に、幸多からんことを祈る(爆笑)。
オーアエは、真の意味で、責任転嫁の天才だと思った。
・・・・見習いたいが、ああいう人間にはあんまりなりたくないかも(爆)。

あさみ


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