毎度。
春の陽気に誘われて、本日より新しいクリニックに通うことになったアサミンジャー。
・・・・とはいえ、主治医・オーアエは続投で、ただ場所が変わるというだけなんだけど(笑)。
もうねぇ、本日は診察内容というよりも、この新しいクリニックやら、
クリニックの隣に併設された薬局やらの対応その他が、何だかあたくしのツボにハマり、
そっちの方が面白かったので、そっち中心に書きたいと思います(爆)<主旨離れもいいとこ。
オーアエは診察室にあたくしを通すなり、こんなことを言った。
「ねぇねぇ、ここ、どう思う?」
「( ̄∇ ̄;)どうって、いいと思うよ♪」
「ヘンじゃない?なんか・・・・」
「そうかなぁ。あ、でも、あれおかしいね♪ 待合室に普通、大辞林なんか置く??
あれって、自由に読んでいいって事なの? あたしの愛読書でもあるんだけどさ。」
「アレは、(棚の)重石らしいよ(爆)。」
「ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!」
「この部屋も、どうもね・・・・。」
「いいんじゃない? 前よりうんと広くて。」
「心療内科っぽくないような気がする。」
「う〜ん・・・・それはそうかも。
あ!それはそうと、ここのクリニックの新聞広告入ってたよ。」
「そういや、入れたって言ってたっけ・・・・。」
「結構笑えた。」
「アレ見てきた人いるのかな? あんまり効果なんかないような・・・・( ̄∇ ̄;)」
「今日、1日目でしょ? これからじゃん?
だって、新装開店だからって、じゃあ行ってみるかって精神科に行く人も
あんまりいないんじゃない? ・・・・歯医者ならともかく(爆)」
と、ここで新しい場所に関しては一時話を中断し、あたくしは、前回の診察で約束をした通り、
色々な時代の写真をオーアエに見せた。
弟やアヤちゃんと実際に比べてみて、
あたくしが見劣りなんか絶対にしないことを証明してやると豪語していたのだ。
事前に家でアルバムをめくり、時代ごとに何枚か抜き取った。
で、件のアヤちゃんと一緒に写っている写真を探していたのだが、
スナップ写真となると、彼女と一緒に写っているものがほとんどないということに気がついた。
高校時代に撮った写真は沢山あって、学校にもカメラを持っていったりしていたから、
教室の中で撮った、何気ないスナップ写真もそれこそ沢山あるんだけど、
アヤちゃんとは一緒に行動をしていなかったというのも重なって、
彼女と一緒に写っているものは、たった2枚だけしかなくて、仕方がないのでその2枚を持参した。
弟と一緒に写っているのは何枚かあったので、それはセレクトの余地があったけれど
アヤちゃんに至っては選択の余地も残されていないくらいに
希薄な関係のクラスメイトだったことになる(苦笑)。
高校の卒業式の時に撮ったスナップ写真を探したのだけど、
普段、アヤちゃんチームの子達とも記念だからときちんと撮影しているにも拘らず
その枠に、アヤちゃんはいなかった。
本当に徹底的だったんだな・・・・と当時のことを振り返った(笑)。
オーアエはそれを手に取ると、一枚ずつ丁寧に見ていき、
やっぱり聞いてきた。
「なぁ、どれだ? アヤちゃん。」
「んっとね・・・・これ。」
「コレかよぉ〜!! なぁんだ、誰が見たってあなたの方が美人じゃん。」
「それは先生が大人の男の意見として言ってるんじゃん。」
「性格悪いの? アヤちゃん。」
「悪かないと思うよ。あたしが嫌いなだけ。」
「ふぅん・・・・どんな感じ?」
「オトコ好きする感じ。」
「なるほどねぇ。だから、あなたと反発するんだよ。
見た目は全然だからな。
お!? こっちの方が可愛らしい感じがするな(アヤちゃん)。
まぁ、わからんではないが、この集合写真を見る限り、男目として
あなたの方に分があるのは確かだよ♪ 安心しなさい。」
「・・・・安心って( ̄∇ ̄;)」
「(写真をめくって)お!! 確かに可愛いな、小さい頃の弟。」
「でしょ? 身内のあたしが言うのもあれだけど、
確かに、可愛かったんだよ。親とかが贔屓するくらい。」
「あぁ、何となくわかる。なるほどなぁ。コレと比べられていたのか。
(写真をめくって)ん??これは誰だ!?」
「弟だよ。あたしが高校1年か2年の時だから、
弟は中学2年か3年。」
「こりゃまた、すっかり可愛いのは卒業したな(爆笑)」
「同一人物とは思えないでしょ?」
「納得。この頃は比べようがないもんな。」
一通りの感想を述べたのはいいが、アヤちゃんのことはどうとでも言えるとして、
弟のことに関しては、あたくしの方が可愛かったと、結局彼にも証明することができなかった(爆)。
で、この後色んな話をして、処方箋を書いてもらい、あたくしは一旦、待合室に出された。
受付に処方箋などを預けて会計を待つ。
するとそこへ、オーアエが出てきて、あたくしの近くのソファに腰掛けた。
「やっぱ、ヘンじゃないか? ここ。」
「そうかな?」
「不自然とか感じない?」
「あたしは特に。あ、でも、アレって必要?・・・・ピアノ(爆)」
「そうだろう?」
「ご自由にお弾きくださいってことなの?」
「弾きたきゃ、弾いてもいいんじゃないのかな。」
「でも、そんなことしたら、ピリピリしてる人なんか発狂しそうになっちゃうよ。」
「冷静に考えて、ここでピアノをいきなり弾きだしちゃったりする人は、
相当ハイだよな(笑)。」
「そうだよぉ。」
オーアエは新しい場所がよっぽど気になるのか、
挙動不審なほどに部屋を見回してはあちこち触れて回っていた(爆)。
動物園のクマだって、そこまでマーキングしないって(爆笑)。
「そういえば、あっちの病院の外来って、テレビなかったよね。
ここ、あるからいいよね♪」
「そう?? 音、大丈夫かなぁ?」
「このくらいだったらいいと思うよ、あたしは。
東京の時に通ってたクリニックなんて、物音1つしなくて不気味だったんだ。」
「でも、その方がメンタルクリニックっぽくっていいじゃん♪」
「本当に静か過ぎて、怖かったんだってば。
神経質な人が来ると、その人が爪を噛む音が延々としてるだけで、
喋る人もいないし、受付の人もめちゃくちゃに物静かな人で、
切迫した感じがしたし。行くだけでめちゃくちゃ疲れた。」
「そうなのかぁ。じゃあテレビのBGMとかもこの程度でいいんだな。」
「ほら、あたし、向こうの病院の待合で、暇つぶしグッズ持ってないと、
よく発作出してぶっ倒れてたじゃん? ここはその心配なさそうでいい。」
「そういえば、あっちの病院の放射線科からも待合にテレビ置いてくれって
要請が出てたらしいんだ。あとCTの待合も。
精神神経科にはないぞって言って、跳ねたらしいけど、
あっちの病院もほとんどの外来にテレビはあるもんな。」
「テーブルまであるもんなぁ♪ これ、すごく気に入ったよ♪」
「テーブル、必要か??」
「あたしにとってはね。
あたし、もの書くとき、向こうではずっと膝にノート広げてたから
このテーブルは便利♪ ソファも座り心地いいし♪」
「昼寝とかできそうかな、このソファ。」
「それはどうかな( ̄∇ ̄;)
人それぞれに居心地のいい場所みたいなものがあるみたいでさ、
隅っこの方にいる人もいれば、
さっきまでそのソファから動かなかった人もいたし・・・・
人それぞれなんじゃないかな。」
「あぁ、なるほどね。(と、奥まった椅子の方に行ってみたり)」
「(小声で)ところでさ、先生。
当面、ここって何人の先生で回すの?」
「(声を潜めて)1人。」
「え?じゃあ、阿比留先生だけなの??」
「そのうち、動きやすそうな先生を入れるとは言っていたけどね。」
「大丈夫なの?」
「さぁ(爆) 大丈夫なんじゃないの?
それにしても、このクリニック、名前からしてなぁ・・・・
本当にここが『森』みたいなところだったら良かったのになぁ。
もっと何かいい名前なかったんだろうか。」
「あれ? 先生、知らなかったの?
ここね、あたしのおかんとかが小さい頃は本当に『森』だったんだよ。
そうだなぁ・・・・それこそね、『トトロ』とかが出てきそうな(笑)」
「へぇ〜!! それは知らなかったな。」
大辞林が重石代わりに置いてあるその棚の1段上には、
何の因果か「トトロ」のぬいぐるみが置いてあるのだった(笑)。
と、世間話も程々のところで、受付からあたくしの名前が呼ばれて、
会計内容と処方箋の説明を受けた。
「今回、本来ですと初診なんですけれど
オーアエ先生のはからいで、そちらの料金は引かせていただきました。」
「はい。ありがとうございます。」
と、あたくしは領収書に提示された金額を見て目を見張った。
が、そこではとりあえず何も言わずに、提示された金額を払った。
で、その後に受付の人にオーアエと話がしたいからとわざわざ呼んでもらう。
「どうした?」
「先生、公費の申請ってもう1回やり直さないといけないの?」
「( ̄□ ̄;)!!あなた、公費だったっけ??」
「( ̄∇ ̄;)・・・・そうだよ。」
「お〜〜〜い!!!! 日野さんのカルテ、大至急!!!」
「何か・・・・?」
「日野さん、公費なんだよ。32条。」
「( ̄□ ̄;)!!え゛・・・・?」
「公費番号、わかる?」
「あ・・・・ありません。」
「あっちの病院の医事科に問い合わせてくれ。」
「それが・・・・もう5時過ぎてるんで、医事科もしまっちゃってて。」
「あぁ、書類はあるなぁ・・・・で、何で番号が記載されてないんだ??」
「それは先生が杜撰だったからじゃないの・・・・?(-。-) ぼそっ」
「違うわっっ!! 私が書くべきとこじゃねぇもん。」
「じゃあ、次回でもいいよ。領収書持ってくればいいんでしょ?」
「悪いけど、そういうことになるな。
ちょっと、説明の方頼むわ。」
「・・・・でしたら、えっと、ご説明しますね。
こちらでも明日中にお調べしますけれど、
ひょっとしたら番号を控えられない場合もあるかもしれないんです。
そういった場合、お客様・・・・あ、じゃなかった・・・・患者さんに
身分証明書持参で、医事科のほうに行って頂かなくてはならなくなるんです。
次のご予約時間、1時間前にご来院いただけますでしょうか?」
「は、はい。かまいませんけど。」
もう、この時点で、あたくしは腹の底では大爆笑をかましていたのである。
多分、病院勤務は初めてだと思われる女性の応対が、もうサービス業化してしまっていて、
患者のことを「お客様」呼ばわりする時点で、気持ちはわからなくはないが
可笑しくて、可笑しくて、仕方がなくなってしまったのである。
向こうはもう完璧に取り乱してしまっているし(爆)。
要するに、番号さえ取れれば、お金は返してもらえるじゃん?
あたくしは逆に落ち着き払っていて、多分、ハタから見たら、そのギャップは
相当面白かったんじゃないかと、今、思い出してみても、笑いがこみ上げてくる。
「薬局の方にも公費申請しないといけないんですよね?」
「あ!! そうですね。でしたら、今からご一緒します!!」
懇切丁寧に薬局までついてきてくれて、次回返金の旨までちゃんと伝えてくれた。
まぁ、当然のことなんだけど、先方はかなりテンパりまくっていたので、
もう、何もかもが可笑しくて可笑しくてたまらない。
で、だ。
薬局でも、薬が出来上がって、その説明を懇切丁寧にされたのだけど、
毎回毎回、処方される薬は一緒で、数年前からずっと飲みつけている薬の説明を
逐一聞かなければならないのが、面白すぎて仕方がなかった。
しかも、その説明をしてくれた薬剤師が、CX系のアナウンサー(関西系かな)の
桑原征平さんにそっくりで、それが、あたくしのツボを更に刺激(爆)。
爆笑を何とか微笑にすり替えて、笑顔で応対して、この春から大垣市内でも配布されるようになった
「お薬手帳」まで受け取って、帰ってきたのであった。
それにしても、公費を宛てにして今まで病院に通ってきたけれど、
そんなあたくしを「お客様」と呼んだ、あの受付嬢・・・・
今思い出しても面白い。
これからは院外処方になるので、割高になるけれど、公費もバカにできないな。
1回であの代金は痛いよ。しかもオーアエの計らいで、初診料は抜いてあるっていうのに。
次回、ちゃんとお金が戻ってくることを切に願おう。
笑って済ますには、ちょっと痛いので(笑)。
あたくしはあくまで「患者」で、「お客」ではないんで(爆)<ひっぱるなぁ・・・・(笑)