かなり不評をかっている「高校教師」。不評と思わずにはいられないのには、理由があった(笑)。あれは、藤木直人と上戸彩が主演だと思うから、全然面白くないのであってソニンと京本政樹が主演だと思えば、なかなかどうして、面白い作品で。多分、テーマは「依存」「実験」「復讐(復習)」なのでしょう。コレを論点にして、京本を追っていくと、なかなか面白い筋書きにはなっています。昔、犯した過ちを今更ながら公表するその意味は、やっぱり叙情詩みたいで理解困難。見せてあげればいいのに、持田真樹の顔は一切ぼかされて、遠い過去の記憶として抹殺されていた。嗚呼、可哀想な持田。「かわいそうに、かわいそうに・・・・」とキャストの誰もが連呼する中、一番可哀想なのは、持田であったというのが判明して、あたくしは苦笑する。あの子の役名すら思い出せない・・・・( ̄∇ ̄;)本当に可哀想(苦笑)。要するにこのドラマは、京本がずっと背負ってきた「何か」を整理整頓するための続編であって、新しい何かが生まれる、センセーショナルなものではなかったということ。期待させておいて、小ずるい真似をしやがって・・・・<TBSスタッフ曰くの「ヴァイオレンスシーン」というのは一体どのあたりを指しているのか不明なまま、このドラマは、何となく最終回を迎えて、上戸彩が可愛くなくなっていく軌跡しか見えない。意外と頑張っていたのは、ソニンの方で、あんな「ダーティ」な教師を最後まで信じ続けたその根性と純粋さは、上戸を遥かに凌駕する。女優初挑戦にしては、花マルだったと思いますわ♪ところで。同じTBSの「年下の男」ですが。あたくしが前に書いた、「雫の行方」での予想通りの結末で、主人公・千華子はとりあえずの形で「納得」を手に入れたようだ。ただ、あのラストシーンは、ちょいとやりすぎかと思う。梓のぶっ壊れ加減は妥当♪ なかなかよろしいかと思われ・・・・。若さとキャリアの座標の中で、全く違う象限にそのポイントを置いていた4人の女性がそれぞれに「納得」とか「諦め」とかを手に入れてしまったのには、些か首を傾げたくなるが、後30分、枠があったらもっと面白い演出などができて良かったんじゃないかと思う。早速、ノベライズが出ているが買う気はない。シナリオ集が出たら、面白そうなので読んでみたい。内館牧子という作家(脚本家)の力量はホントに凄いとあたくしは思っている。失速した野島伸司よりは、最近は女性のシナリオの方が現実的且つ極端で、そういった観点からも、面白い。CXでやっていた「お義母さんと一緒」も、最初の何話かは2人掛りくらいで書いていたようだが、最終的には、金子ありさ1人が書いていたようだ。<この人、多分あたくしと同い年。(大学が一緒だった。学部は違ったけど。当時の中では筆頭の出世頭。)そろそろ春の大改編時期で、新しいドラマなんかの制作発表がどんどん為されているが、もっと、長続きするような・・・・それこそ、大映テレビのような6ヶ月1クールみたいな時代が戻ってきてほしい。今、それを恐れなくやってのけているのは、NHKの朝の連ドラ、大河、TBSの「渡る世間〜」(橋田須賀子)あとは「金八」(小山内美江子)くらいしかない。不可能ではないのだ。でも、次々に目新しいものが求められて、次々にそれを輩出していたらいつかネタは尽きる。つまらないドラマに、多額のお金を投じることにもなる。あたくしたち視聴者も、もっと面白いものを追求しようと思ったら、それを見極めるだけの目を養わなければならない。今、CS放送で再放送されている、大映テレビ制作のドラマにかなりハマっている。連続視聴しているのは「乳姉妹」と「ヤヌスの鏡」である。どちらも、「お前ら、それはやりすぎだよ!!」とツッコみたくなるポイント満載だけど、サラサラと通り過ぎるように何の訴えもなく流れていく、11週1クールのドラマなんかよりはよっぽど刺激的で面白い。当時だって、多分、そこそこの数字は取れていたはずだ。あの会社が潰れたのは、「ナチュラルな演技をよしとする」風潮がそうさせたとあたくしは睨んでいる。う〜ん・・・・所謂、キムタクとかがやっているようなサラッとした演技。トレンディドラマという言葉が流行った頃から、次第に大映テレビは廃れていった。大映テレビの良いところは、それこそ今、CXでやっている「HR」よろしく、舞台演劇チックな要素が沢山盛り込まれていたところかもしれない。その「HR」も、そろそろ終わるのか、もう終わってしまったのか、あたくしは連続視聴をしていなかったので、その沙汰は知れないけれど、とにかく、今現在「目新しい」といわれるものは、「大映テレビ」みたいな大袈裟で有り得ないようなもう、いかにも「作りましたっ!!」みたいなドラマがウケるとあたくしは思うのだ。さすが、三谷先輩♪ よく実現させてくれました♪<「HR」更に更に、ところで・・・・なんだけど(笑)。今、あたくしが釘付けなのは、金八シリーズ第1弾の再放送である(笑)。東海地方でしかやっていないのだけど、まぁ、この秋から次のシリーズが始まるそうなのでいずれ、どの地方でもいずれかのシリーズが再放送はされるでしょう。先日、杉田かおる演じる浅井雪乃が、子供を産みました!!今でこそ、酒癖が悪い酒豪の行き遅れチックなイメージがガッツリついて、毒を吐かせれば、加賀まり子の次くらいに来る女優さんになった彼女ですが、まぁ、当時の彼女の可愛らしくて清純で、舌っ足らずな純粋さのある演技の新鮮なこと(爆)。ツガイの、鶴見慎吾演じる宮沢保も、ビックリするくらい子供っぽくて、よく、こんな2人に子供を産ませてやろうと、教育委員会が決定を下したなと本当に不思議さ満載のドラマだったことを今更ながらに知る。だって、あたくしが5歳の頃のドラマだよ??たのきんトリオが中学生役なんだよ!?三原じゅん子も「ボディ、ボディ」とか言ってる時代だよ。コアラの嫁はんになるなんて、誰も予想しなかった奇妙な時代なんだよな・・・・。ここから丁度15年経った時のシリーズ(反田孝之、小嶺麗奈、藤田瞳子ら出演)で、あの時生まれた子を、金八先生が受け持つことになるのだけど、その時はオンタイムで見ていて、そうかぁ・・・・杉田かおると鶴見慎吾の子供がこんなに大きくなったのか・・・・とまるっきり感化された印象を持った(爆)。別に、彼が本当に杉田かおるの息子ではないというのに(爆笑)。でも、そのくらいに視聴者に密着したドラマを作れるというのは凄い。23年という長きに渡って、6シリーズもの15歳群像を描き、そのシリーズには漏れるものの、桜中学ではなく、別の中学での出来事もスペシャルとして作られているのだから、実際はもっと沢山の15歳たちを描いていることになる。凄いよなぁ・・・・。そりゃ、「アレはドラマの中での話だ」と一蹴してしまうことは容易いが、23年間、変わらずに流れ続けている時間をきちんと埋めることは、キャストはもとより、スタッフの皆様には敬服してしまう。それは、やっぱり長く続いている「渡る世間〜」のスタッフに対してもそうで、よくも、あんなチビえなりをあそこまで成長させて、今や「オッサン」と呼ばせるまでに至ったな・・・・と、こっちも感服なのである。視聴者目線も勿論大事だけど、現場目線というのも視野に入れてドラマを視聴すると色々と勉強になる。今日、面白いCMを見た。確かグロンサンか何か、そういう栄養剤のCMだったと思うのだけど・・・・↑カンカン万歳♪いやぁ・・・・別のドラマや番組であまり見ないものだから、ちょっと感激♪あの人は武田鉄也以上に老けずに、この23年間を過ごしてきたのかと思うと、それこそ、感服以外に言葉が見つからず、ただただ「すげぇな・・・・」と思うばかりなのである。それこそ、山本安英のように、いつまでも同じ役を続けていけるくらいに常に現役で、同じ役をしっかりとこなせる俳優さんであって頂きたいうちの1人である。「渡る世間〜」ですっかりイヤな姑役が板についてしまった赤木春恵女史だが、↑再放送が始まって、このギャップにしばらくついていけず( ̄∇ ̄;)役者とは、そうあるべきなんだな・・・・痛感させられる。次の金八ワールドで、再登場することを切に願いたい(笑)。「渡る世間〜」もあぁも長く続くと、イメージの固定化がされて、登場人物たちが可哀想なのである。