2003年01月01日(水)
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めでたさたも「下の下の下」くらいのおらが春 |
一茶みたいに慎ましくもありません。 かといって、「下の下の下」だったのは、めでたさだけで、 その他は上々。 「束になってかかってきやがれっ!」てなもんです。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
皆様、明けましておめでとうございます。 ネット仲間の皆様で、住所のわかる方には極力、あの嫌がらせ年賀状を 発送いたしましたが、届きましたでしょうか? 年末押し迫る中、必死に書いたので、到着が明くる3日になる方も大勢いるかと存じます。
先だちまして、新年の挨拶を勝手ながらここでいたしたいと思います。 年賀状には、本名を記載しましたが、ここではあえて、 それを隠し通すのが主義みたいなものですので(爆) 予めご了承を。
下のロゴをクリックしていただければ、発送した年賀状と ほぼ同じデザインのものが見えると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・えぇ。いかがでしたでしょうか。 個人的には、このカッコというよりも、Hiroさんが入れてくれた タトゥのような文字がイカしてて、それで、年賀状にしちゃうんだもんね♪ という発想からきています。 注目は、顔とか何とかよりも、「脚」です!!( ̄^ ̄)
そんなわけで、今年もどうかひとつ、よろしくお願い申し上げます。
話は全然変わりまして・・・・。 ここ何日か、ずっとA(♂)の夢を見ます。 通称、あっちゃん。 あたくしが20歳の頃、心底惚れちゃった、1つ年下の、ませた少年。 同じ田舎モノのクセに、あたくしよりも色んなことを知っていて、 色んなことを教えてくれて、 嗚呼、突き放されてるのかなぁ・・・・と思いきや、実はすごく守ってもらっていた なぁんて・・・・とろけるような甘い話に転げていくのも、 あたくしが当時20歳だったから。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
そのオトコが、最近、あたくしの無法地帯である睡眠中に突如現れては すごい格言を残しては帰って行く・・・・というのを繰り返しているのである。 格言の内容は、あたくしが精神的に「格言」として受け止めたものなので そう大したものではないし、実際、メモを取っているわけではないので、 何を言われたか、事の全てを覚えているわけでもなく・・・・ ただ、あまりに彼の出現は、いくら夢の中であろうとも、 あたくしにとっては、至極衝撃的で、その度に薬効がまだ途切れていないにもかかわらず、 脂汗なんかたらしながら、目が覚めてしまうのである。 年始早々、縁起がいいのか悪いのか、さっぱりわからない(爆)。
あっちゃんには体よくフラれた。 そんな過去がある。 それを払拭するために、あたくしは、死ぬほど芝居を頑張った。 あっちゃんが後々、思い出してくれるような作品を作っちゃうんだと 意気込んで、卒業制作にだって打ち込んだ。 その演技と論文が認められて、あたくしは卒業する頃に 制作演技部門でちゃんと学部長賞まで貰ったけれど、 あっちゃんは、あたくしのその芝居をちゃんと見てはいなかった。 スタッフの要員(舞台監督補佐)として、舞台に張り付いていたからである。 でも、あっちゃんはゲネプロで板付きスタンバイのあたくしを見て、 嘆声とも取れるため息をついていたのを、あたくしは見逃さなかった。 あっちゃんの前で、美しく綺麗な女性でいたかったあたくしの悲願は これで達成され、あたくしは、何の未練もなくあの学び舎を後にした。
フラれて以後、2年間(まだ在学中だった)あたくしはずっとあっちゃんばかりを見ていた。 フラれても、彼の家に通うようなこともした。 彼もそれを受け止めて、あたくしを出来るだけは愛してくれた。 今だったら、ストーカー紛いなちょっと危ない感じのことも平気でやっていた。 あっちゃんが、別の女を作った・・・・しかも、同じ専攻内の女優に手をつけたというのを聞いても それでも堪えなかった。 あたくしは、彼のことを愛していて、彼が別の女性や芝居のことを愛していても、 あたくしは全て納得了解済みで、それでも「会いたくなったら来い・・・・」 という彼の言葉に甘んじて、何かあると、すぐに彼のところに行っていた。 スランプで身動きが取れなくなった時、彼はあたくしの話を聞くと、 その後決まって、あたくしを優しく抱いてくれた。 彼の憎めないところは、あたくしが誕生日やクリスマスにプレゼントした 食器だとかウィスキーボトルだとか、パジャマだとかを、 もう、女が変わっているのに、後生大事に使っていてくれている事だった。
あたくしは知っていた。 キャンパスの中で、あたくしに対して悲しげな突き刺さるような目線で あたくしのことを見つめる、一人の女の子がいたことを。 彼女の名前は、ミサコ(仮名・・・・っつうか本名忘れた( ̄∇ ̄;))。
(多分、この子だったような・・・・というのを芝居のパンフで確認して、 その名前をもじらせていただきました。 「ミサコ」という人間はとりあえず実在しません(爆笑)。)
それが新しい、あっちゃんのステディのようだった。 彼女は、恨み言一つ言わず、あたくしをただ憧憬と怨恨の入り混じったような 大きな瞳で、あたくしの事を見ていた。 彼女は知っていたのだろう。 あのウィスキーボトルや、パジャマが、あたくしから贈られていたということを。 そして、あたくしも知っていた。 あっちゃんがそれを、極々自然に彼女にも使えるような「自由さ」を与えていたことも。
ある年の彼の誕生日。丁度、土曜か日曜だったはずである。 あたくしはその夜、あっちゃんのアパートを訪れた。 そして、別れても尚、あたくしは彼を求めていたので、彼もそれに応じてくれた。 さかのぼって、その日の昼。 ミサコが、彼の部屋に来ていたようだ。 あたくしは、そういうところに特に敏感な方ではないが、 後日、あっちゃんにこの彼女を寝取られたオトコキンキンに 事の全貌を明らかにされたのである。 キンキンは、何の因果かあたくしと同郷で、合宿なんかを通して、 それで仲良くなった。彼も1個年下。現役で入学しているから、ホントの年下。 あっちゃんも現役で入学してきていたので、年齢も学年も、モロに1個下だったわけだ。
キンキンは、あたくしに全貌を話すと、悲しげにため息をついた。 どうすればいいんだろうって。 確か、新三年生&新四年生の合宿中の出来事だったと思う。 あたくしら2人は、話の内容がヘヴィで、あんまり外に漏れては困ると思い、 あたくしは、「コップ一杯だけだったらいいじゃん( ̄^ ̄)」と、 誰かが持ち込んだウィスキー(ホワイトホースだったか、フォアローゼス)を 1つのグラスになみなみ注いで、それを別の部屋に持ち込んで、 キンキンと自分の分の水割りを別々のグラスに作って、それで乾杯して 彼の愚痴と、本当の現実を目の当たりにした。
あたくしがあの夜抱かれたシーツの上では、 もう既に昼間、彼女があっちゃんに抱かれていたこと、 あたくしがあげた、ウィスキーボトルの横においてあったシェイカーは、 自分で買ったと言っていたのに、実はミサコから誕生日プレゼントとして 貰ったものだったこと、 ミサコはその日、何の悪びれもせず、 夜にはキンキンとデートをするために出かけていったこと・・・・等々。
もう、今にも泣きそうなほどにヘコんでいるキンキンを見ていると気の毒で、 そのわりには、あたくし自身があっけらかんとしているのに気づく。
「女々しい」という言葉は、男のためにあるのだということも知った。 それこそ、今この目の前にいるキンキンのように、 瞳に涙をいっぱいに溜めながら、あたくしのことをじっと見ていたあの彼女。 あの女は、結構ヤるもんだ・・・・とも思った。 あんないじらしい瞳をしておきながら、いつ、あたくしという存在を凌駕するかを 密かに狙っていたのだ。
キャンパス内で、ミサコはあたくしと目が合うと、必ずといっていいほど 丁寧に会釈をした。丁寧すぎるほどだった。 どこか怯えた仔猫のようなその風貌に、あたくしは事の真相を全て知っているにも拘らず 何も知らないフリをして、彼女の挨拶に「先輩として」明るく応えていた。
えぇ。差し上げますとも。 あっちゃんに未練が全くないと言えば嘘になるけれど、 あなたも、彼に色々と仕込んでもらえば、もっと上質の男が落とせるかもよ。 あたくしのおふるでよければ、あなたが持ってってくれてもかまわないわ。 ・・・・と、こんなふうにさえ思ってしまい、 以後、あっちゃんと寝ることがあり、 そこそこの快感や満足も得たりもしたけれど、 あたくしの中では、だんだんと整理整頓がついてきて、 いざかからん、卒業制作!! と、下準備は万全で、出来上がった作品も まだ初心な高校生のあたくしを容赦なく切り捨て、落とした、 滑り止め大学の教授たちを唸らせるほどの出来栄えになって、 あたくしの虚栄心は、MAXまで満たされたのであった(爆)。
その、張本人あっちゃんが毎夜、夢に出てきては、 このあたくしに、忠告めいた格言を残しては去ってゆく。 あの言葉は、一体何を意味しているのだろう。
今年こそ、本当に舞台に復活できることを意味しているのだろうか。 それとも、新しい分野で、何か期待できる企画が待っているのだろうか。 あたくしが今つきあっているぷよ2に対しての啓示だろうか。 それとも逆に、「転落」を意味するものなのだろうか。 どれにせよ、一発逆転が賭かった感じの、彼らしい登場の仕方ではある。
彼は生粋のギャンブラーで、住んでいたアパートの最寄り駅近くにあるパチ屋のことを 「駅前銀行」と呼称するくらいだったし、 フリーで雀荘に乗り込み、メンバーさんと夜通し打ちまくっても、 財布の中身はたった3000円しか減ってなくて(卓代込みの支払い)、 メンバーさんに見込まれて、店付きの雀士に誘われるくらいの腕前だった。 このあたくしに、一番最初にビリヤードを仕込んだのも彼だったし、 チェスを教えてくれたのも彼だった。 どれも、あっちゃん相手だと、あたくしは惨敗するのだが、 どれも、彼の影響でそこそこ人並みには上達した。
あっちゃんは、昔も今もあたくしのことを「(本名)さん」と呼んでいた。 呼び捨てにはしなかった。 すごく、甘えん坊だった。 だけど、すごくしっかりしていた。 すごく料理が上手だった。 あたくしが待たせることもあったが、粘り強くあたくしの帰りを待っていてくれたりもした。 洗濯もマメにしていた。 アイロンがけなんかあたくしなんかよりも上手に出来た。 部屋はいつ行っても片付いていて、 整理整頓が超得意な人だった。
ん・・・・・? 待てよ・・・・?
もし、コレが本来の意味だとしたら、あたくしは アイツに対する復讐という意味では全然ないのだけど、 自室の押入れから天袋から、何もかも引っ張り出して、 暴れまわってやりたい気分になるのであった(トホホ)。
その後、あっちゃんは懲りもせず、また同じ学内の女に手を出している感じだったし、 卒業後も、結構お盛んなようだった。 まぁ、ミサコには気の毒だけど、 あのオトコは、あんたみたいなオンナで治まっていられるようなタマじゃないってこと。 キンキンは消息不明だけど、元々、岐阜の劇団に縁のある人だったから、 ひょっとしたら帰ってきているかもしれない。 ミサコに関しては、もう全くわからない。 彼女は上手に結婚して、今はいい奥さんにでもなっているんじゃないだろうか?
とにもかくにも、同学年に「同じ穴のムジナ」はいなかったものの、 酒の勢いで、キンキンと寝なかったのは、けだし正解だっただろう。 当時も、そんな話が立案されたが、スワッピングじゃあるまいし、 矢印がこれ以上あちこちに交錯するのはゴメンだわ・・・・と、二人で頷き、 あたくしはあっちゃんを、 キンキンは、ミサコのことを我慢強く見守る決心をし、 可哀想なあたくしとキンキンは同郷の好でもあり、 そして何でかわかんない理由で「同士」になってしまった成り行き上の結託もあって、 事無きを得たのであります。
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