2002年03月17日(日)
ディスアグリアブル・シング

 まぢでね・・・・。
 嫌がらせかと思うわ。


 何の因果か、ものもらい・・・・( ̄∇ ̄;)
 誰にもらってきたかって?
 自然偶発的腫れ物。原因不明。もう無追求。


 微熱に浮腫みに鼻血・・・・で、次はものもらいかよ(トホホ)。
 この調子でいくと、明日あたりには中耳炎になり
 その翌日には歯槽膿漏になり、
 その翌日には寝違えて、すったもんだになっているかもしれない( ̄^ ̄)
 (自慢できた話ではないが、「徹底的」という言葉は好き・・・・)




 文芸ジャンル、登録者530名を突破。
 あたくしの日記を「短歌」扱いで登録してくださっている
 とっても素晴らしい方々が、少数ながらいらっしゃるにも拘わらず、
 あたくしってば、そういう方々を裏切りっぱなし。
 そういう方々、ごめんなさい。
 えっと・・・・無理矢理鑑賞したり、創作したり、そういうのはあたくしの中で
 ダメダメ行為だとされているのです。
 だから、「プロ歌人」になれないのです。


 小説は結構、殴り書いての発表もするくせに、
 短歌となるとねぇ・・・・俳句もそうだけど、造りがシンプルで定型が故に
 完成度や感性が問われやすい。
 で、嗜好の向きも解り易い。
 で、飾りやすいし、逆に剥き出しにもしやすい。
 その絶妙なバランスを見出しながら、とあるポイントを見つけなければならない。
 自然を装う「不自然」・・・・あたくしが嫌いなものの1つである。


 そだな・・・・例えば。
 山田詠美女史がこんなことを小説の中で書いていた。


自然さを装うために、わざと石鹸の香りを漂わすなんて、
演出的にナンセンス。
それならば、「飾ること」に意識を傾け、
香水の選択に命を賭けるほうが、お洒落としてはよっぽど自然。



 大体こんなようなコト。
 いくつかの小説の中で、同じようなフレーズを見つけた。
 あたくし的解釈で書いています。抜粋ではありませんのであしからず。

 でも、実感として思う。
 ・・・・いたよなぁ。
 学生時代「いかにも・・・・」って感じの演出めいた女の子。
 嫌味でないスレスレの、男好きするお洒落のうまい子(笑)。
 長すぎず、短すぎず、適度な長さできちんと切り揃えられた髪、
 彼女たちは前髪の1本1本にもきちんと気を配り、
 セーラー服に似合うように、それぞれがそれぞれに自己主張するかのように
 校則から、はみださない程度の身嗜みは絶対に忘れない。
 「制服」という存在がきっとそういう「遊び」を確立させたんだな。
 彼女たちを上手に守っていてくれたんだ。
 
 そういう女の子からは、独特の匂いがした。
 件の山田女史の言う「石鹸」の匂いのようなモノ。
 存在そのものまできちんとしていた。
 でしゃばりすぎず、かといって大人しすぎず・・・・。
 加えて、泣くタイミングまで、きちんとインプットされているんだから世話がない。

 あたくしは、そういう女の子のことが、当時はとても羨ましかった。
 あたくしは、自己演出に疎く、
 そんなことよりも、別に自分の好きなことがあったものだから、
 それに夢中になったりしていたので、正にそちらに「没頭」する人間だった。
 今でこそ、山田女史に賛同し、何故あんな女の子たちがもてはやされたのか
 はっきり言って疑問だが、
 当時は・・・・嗚呼、自分はあのようなことには向いていないのだな、と
 少し、拗ねてもいた。
 そして、「男好きしない存在」として、学生時代を終えた。
 驚くべきことは、終えて初めて、告白されることが増えたこと。
 相手は・・・・そうだな。変わった子が多かった。
 変わった子という表現は、おかしいか(笑)。
 ただ、「石鹸の匂い」にフラフラと酔わされてしまうような
 あたくしの好みでない薄っぺらな男の子は、少なくともあたくしの前には来なかった。
 当然か。
 あたくしからは、「石鹸の匂い」なんて微塵もしなかったはずだし。

 そんなあたくし・・・・こんな青春懐古をしたりする。
 あの時の髪型がこうならば・・・・
 使っていたボディシャンプーの種類を変えていたなら・・・・
 煙草やお酒を覚えていたなら・・・・
 あのタイミングでニコリと出来れば・・・・
 あのタイミングで泣ければ・・・・
 等々、色々とくだらない岐路が甘酸っぱく甦るのだ。
 出来もしないくせに。今だって、そんなくだらない演出はクソ喰らえだ。


 あたくしは、自分に似合う香水を未だに見つけられないけれど、
 それは必要がないからであると思っている。
 
 香水や音楽、マニキュアや観賞用絵画は、
 生きていく上でどうしても「必要」なものではない。

衣食足りて礼節を知る

 じゃないけれど、「食う寝る処に住む処」が整っていない限り、
 「遊び」は存在しない。


 今でもすごく感じるのは、
 自分は「女」だと自認しているにも拘わらず、
 それに偏った演出があまり出来ていない。


 他の・・・・例えば同級生・・・・同じ27歳、独身、女性は
 それ相応の演出を忘れない。


 あたくしは、お勤めに出ていないし、
 なかなか同年代の女性と関わり合いを持つ事が少ないのだけど
 いざ、男を捕まえんとしている女性は、どこか雰囲気が違う(爆)。


 それでも、少女時代と違うのは、
 だんだん、女としての研鑚を積み重ねてきたのか、
 男が「自分たちに何を求めているのか」を、よく研究し、解釈に解釈を重ね、
 それをまるで自分たちの目標とでもいうように、求め続けるのである。
 少女時代よりも物々しく、生々しく(爆)。

 もうあたくしは笑うしかない。
 そんなことをしなくても、自分の分相応の相方は絶対に見つかる。 
 そんなあたくし、学生時代は「コンパ」というものに出席することはなかった。
 卒業してからも、男漁りに出向くほどの時間も必要性もなかった。
 そんなヒマがあるならば、1つでも多くの科白を頭に叩き込まねばならなかったし
 ただ一人の男ではなく、大衆を巻き込んだ「売り込み」が迫られていた。
 これはあたくしにとってキツい。苦行だ。
 一人の男にターゲットを絞っていくのですら億劫がっていたこのあたくしが、
 大衆を巻き込むなど、もってのほか。
 故に。
 今に至る。
 ただ・・・・。
 大した対策・研究もしなかったわりには、
 「男旱」(オトコヒデリ)からは回避できていた。
 これは、不思議。
 


 嗚呼。そうそう。
 短歌の話をしていたんだったわ。
 いつの間にか「男」の話になっちゃって・・・・(爆)。


 1人の男・・・・じゃなくてもいいや、1人の人間に狙いを絞って創る「短歌」と
 大衆を巻き込むような、センセーショナルな「短歌」。
 どっちが売れるか・・・・という問いかけをするなら、無論、それは後者である。


 絢爛豪華な言語で以って、華美に飾り立てられた「短歌」と、
 日常的で平凡な、フラットな「短歌」。
 どっちが売れるか・・・・これはわからない。


 偶発的でも、後者の方が良いとされる場合もあるし、
 実際に「和歌」の世界では様々な言葉遊びが存在して、
 それを駆使することで「言霊の芸事」の長けを競ったりした歴史もあるから、
 前者を良しとする場合もあるので、なかなか衒えない。


 現代において、「短歌」は遊び。
 言うならば、礼節の次の次あたりの存在かもしれない。
 ただ、生み出して送り出したら最後、
 逃げ隠れすることがかなり難しい、極限の「遊び」。
 長編小説には言い訳が沢山書けるが、
 短歌や俳句にはそれができない。


 愚かなあたくしは、逃げ隠れ「しない」ことを選択する。
 故に、書かない。読まない。
 逃げ隠れする必要から、更に逃避する。



 あたくしに、
 「怖がらずに書け。発表しなければ、批評をしてもらえない。」
 「批評がないのは、賞賛がないのと同じことだ。」
 そう言ってくださった方がいた。
 とてもありがたい言葉だと思った。
 そして、その言葉に従順にあるべく、
 そして、自分の「好きなこと」に素直にあるべく、
 あたくしは書き、休み、書き、嘆き、逃げ・・・・それを繰り返した。



 え〜っと・・・・結局何が言いたかったかというと、


























ものもらいでブルーな日は
呑気に短歌なんか詠んでられません
( ̄^ ̄)




















 ということ・・・・( ̄∇ ̄;)
 病みて尚、短歌や俳句を詠んでいた、有名な文芸人は山といるが
 あたくしは、そんな「狂人」ではありません。


 目が痛い、呼吸が浅い、エトセトラエトセトラ・・・・
 そんなコトは、歌にするまでもなく、「遊び」にするまでもなく・・・・


 あくまであたくしは、「健やか」さが好きなのです。
 例えそれが「邪道」と呼ばれても。




 まるで、少女時代に見た欺瞞だらけの「媚」のような
 あたくしの目尻の「ものもらい」。
 誰の嫌がらせなのだろう。
 あの「媚」の中で感じた、居心地の悪さを、
 ゴロゴロとした腫れ物に彷彿とさせる。


 嫌がらせ・・・・。
 それから逃げていた少女時代のツケ・・・・?


≪追記≫
 新聞屋の勧誘を、とんでもない大嘘で撃退し、
 その大嘘を、あっという間に母には見破られた。
 悔しかったが、何となく嬉しかった。

 空しかったが、あたくしにのみつける、もっともらしい内容だと思った。
 年配の、「義理」を重んじる世代のおじちゃんには
 この手が一番いい。
 「義理」という言葉で仕事をしている人に対しては、特に。
 あたくしがしていることも、ある意味で「嫌がらせ」だが、
 平和な嘘だな・・・・そう思った。

あさみ


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