毎度。毎度です。
雨が降るもんだと身構えていたのですが、結局、夕方まで曇天が引き続き、
一粒たりとも天から水滴は落ちてこなかった。
昨夜は、アモバンを半錠に減らした以外は普通に薬を飲んでいて、
目が醒めたのは午前中だったけれど、結局身体を起こせたのは正午頃だった。
何とか普通の生活サイクルに戻したいと、悪戦苦闘した甲斐は無ではなかった。
けれど、「ちゃんとした人」の生活サイクルには及ばない。
まぁ、いいや。
今日はオーアエに言って、薬の相談もしなきゃなんだもん♪
眠れねぇ ( ̄^ ̄)
と、これ見よがしに主張してこなければならない。
さて。
戦闘開始。なわけですが。
本日、あんまり覇気がないのを主張したいのはありましたが、
それより先に、オーアエ大先生が、
「どうですか、具合は・・・・あら、顔が青白いっ!」
と、お医者らしい診察(爆)。
こっちの気合いのバロメーターは化粧の濃さに比例するのだけど、
そんなものは自己満足の域を超えてはいない。
だけど、先様もやっぱり男性で、
女性が施す化粧の魔術に騙されているようだ。
きちんとファンデーションを塗ったくれば、それなりに顔色が良く見えるらしく、
本日、眉毛くらいしか描いてないあたくしの顔を見るなり
「青白い」などと発言・・・・お医者らしいと言うよりは、男性らしい(笑)。
で、近況報告。
自分の意志で事務所の所属を蹴ったことや、
トキオから受けた取材で洗いざらい喋って、新たに認識したことがあること。
ダンスの時に、明らかに意識が別の所にあるということ・・・・まぁ、色々。
トキオの取材で新たに認識したこと・・・・。
それは、「ひょっとしたら、自分はファザコンではないか・・・・?」ということである。
一応、表記としては「ひょっとしたら・・・・」なんて書いているけれど、
実はけっこう前に、認識している事実でもあった。
ただ、自分以外の誰にも言わなかったというだけで。
まぁ、程度の差こそあれ、女性は基本的にファザコンかもしれない。
だから、「他人に言うべきことでもないのかもな・・・・」と
何となく言わなかっただけである。
それが、トキオと話しているうちに、だんだんと自覚としてそれが認識されて
今日までにかなり細やかな自己分析の篩にかけられた。
「ファザコン・・・・ねぇ。」
「彼は、私が自分の中で敗北宣言を出した初めての喧嘩相手ですから。」
「(笑)何、それ。」
「勝てないなぁ・・・・っていうか、超えられないなぁ・・・・っていうか。」
「それっていつ頃?」
「ん・・・・中学生、小学生の頃にも薄々あったかも。」
「普通さぁ、お母さんの方と戦わない?(笑)」
「あの人とは、基本的に価値観が違いすぎますもん(爆)」
「あちゃぁ。なるほどねぇ。それでお父さんの方と戦っちゃったわけだ。
・・・・しかも、時期的に一平モード・・・・納得。」
「戦ったっていっても、ほら、普通の女の子がお父さんを嫌がる時期っていうのと
平衡してますから。」
「じゃあ、あなたのお父さんはあなたのこと、愛してくれてるんだ?」
「それは、多分、絶対。」
「絶対」なんて言わなきゃよかった。
と思った時は遅くて、オーアエが完璧にそれを
恋愛感情として処理しようとしているのを慌てて止めたのは言うまでもない。
「男の子はいいなぁ、って思ってました、正直。
男の子がお父さんとぶつかる時期って、
身長もにょきにょき伸びるし、物理的に腕力とかも強くなって、
ホントの喧嘩をしても形として結果が出るじゃないですか。
そうやってくうちに、社会的ステイタスでもだんだん父親を抜いていって・・・・。
あたし、早い時期にその喧嘩に白旗揚げて、
二度と彼を対岸にまわさないようにしちゃってたんです。」
「ジェンダー・アイデンティティ」がこんなところにも作用していたのだ。
一平であろうとするあたくしと、女性の側面を持ったあたくしが
当時、激しくぶつかっていたことはよく覚えている。
激しくぶつかった結果、あたくしは自分の肉体にそぐわった
「女性」として存在することに決定した。
あの時点で、もし一平の主張が強すぎて、
あたくしの精神が丸っきり男性になってしまっていたら、
今頃、もっと別の次元であたくしはハチャメチャに苦しんでいたに違いない。
悔しいけど、あの時点で白旗を揚げたことで、
最悪の道は避けられたということになるのかもしれない。
だが、その後遺症が全く残らなかったかというと、それも違う。
あたくしは今までに、何人かの男性を好きになり、愛し、
交際するに至ったり(至らなかったり)と
普通の女性としての恋愛も経験しているけれど、
その過程で、ちょっと歪んだ部分がある。
例えば、交際中の男性がいるとする。
彼に関して何の不満もないし、魅力ある男性として見ているし満足もしている。
なのに。
いざ、父親と引き合わせようとした段になると、
途端にその彼の魅力がきちんと見出せなくなってしまうのである。
どうしても父親と比較してしまって、
その結果、いつも彼氏の方がくすんでしまうのである。
まぁ、山賊の色が濃すぎて、どうしようもない・・・・と言えばそれまでだけど、
とにかく、対面させる段になると途端にブルーになってしまうのである(苦笑)。
これは、今のダーリン(ぷよ2ちゃん)だけに限った話ではなく、
あのミーハー母・サヨコのおメガネに叶った唯一のイケメン君の時も
あたくしは、同じようにブルーな気持ちになったのである。
どこに出しても恥ずかしくない外見と内面を持っているはずなのに・・・・
そういう人を選んだはずなのに・・・・どうして・・・・?
ブルーになる度に不思議だった。
うすうす、気づいてはいたけれど、これがファザコンの権化だったのだ。
そんな山賊の若かりし頃の写真を見たことがある。
イケメン君だった。
きっと、整理券を配らねばならないほどにモテまくっただろうなと想像させる。
その上で不思議なのが、どうしてその結果、結婚したのがサヨコなのだ?
ということ。
(検閲時にきっと蹴られるだろう。我慢しよう( ̄∇ ̄;))
先に、あたくしとサヨコとでは、価値観が全然違うと書いたが、
彼女の価値観からいくと、山賊をゲットできたのは
正に彼女自身の価値観ゆえの成功劇である。
わかりやすい価値観なので羨ましいとも思う。
あたくしにはそういうのがない。
というか、どちらかというと女に生まれたのにも拘わらず
価値観が男性的・・・・つまるところ山賊に似てしまったのだ。
これで全て説明がつく。
思春期に山賊に対して、奇妙なライバル心を滾らせたのも
未だ、父親以外の男性と父親を比べてしまうのも
あたくしの中にある「男性」がそうさせているのである。
「大丈夫。男とか女とかそういうの関係ないよ♪
小説書いて、賞、獲ろうよ。
お父さんを抜けないこともないし、越えることだって不可能じゃない。」
何でだろう。今日はオーアエが優しい(爆)。
前々から思っていたのだが、「飴と鞭」が生活の中に存在すると仮定して、
あたくしは自分で自分の身体に鞭を打つ反面、この診察室に来ると飴がもらえる。
考えてみれば、いつもオーアエはあたくしを励ましてくれて、
応援してくれて、休むべきところで休めと言ってくれていた。
それを迷惑に思ったりもしたけれど、冷静に考えれば
とてもありがたい潤滑油を点して頂いていることになる。
さて、本日の戦果ですが。
あたくしも素直に弱音を吐ききった上、オーアエの言うことも
ちゃんと聞き入れていたのが幸いしてか、
デパスを倍量にすることに成功。
これだけでも随分と寝つきが違うはずだ。
途中覚醒が起きても、余分に薬があると思うと心強い。
あ!