2001年1月3日 この日記でも以前触れたが、そもそもわが家は、実家からして水商売なのである。そんなわが家はな〜んとなくではあるが、初詣となるときつね様(お稲荷様)である。私や弟が受験生だった年なんかは急遽、天神様に手を合わせに行ったりもしたが、ここ数年のことを思い起こすと、やっぱりきつね様に手を合わせに行っていたような気がする。 何かの縁だろうか、私の東京の住まいの近所にも大きなお稲荷様(お千代保稲荷)があるし、実家から車で30分くらいのところにも、やっぱり大きなきつね様がいらっしゃる。更に足を伸ばすなら、全国的にも有名な豊川稲荷がある。こんな具合で、やっぱり参拝するとなれば商売繁盛を願いたいものだから、環境的にもきつねが1番よろしいかと思われる。 きつねを祀った稲荷神社は(水)商売の神様であることは一般的によく知られているけれど、同時にドロボーの神様であるというのをご存知だろうか? なるほど・・・・商売人とドロボーが同じ神様に手を合わせることで天下は回ってゆくのだな♪などと、妙に納得させられてしまう。 うちの近所にあるお千代保稲荷なんかは商売人やドロボーだけにとどまらず、恨み辛みをかかえる呪い希望の人にまで門戸を開いている(爆)。この話は大学時代の人類学(考古学だったかな)の教授が教えてくれたのであるが、それを聞いて好奇心をくすぐられた私は、その後の帰省でお千代保さんを訪ねた。 そしたらっっ!! ありました・・・・ありましたよ( ̄ー ̄)にやり♪ その御神木とやらが♪ 呪いのルールの1つとして、その御神木に呪いたい人の持ち物を五寸釘で打ち付けるというのがあるらしい。ちらりと覗き見たその太〜い御神木には、写真から洋服の切れ端、果てはサンダルまでががっちり!と打ちつけられていて、きつね信仰の凄まじさみたいなものを思い知らされてしまった。そういうのは人目につかないお社の影にあったりする。表向きはおあげさん&ローソクを買い求めてお参りをする多くの参拝者たち・・・・しかしこの中に、夜中、五寸釘持参で恨み満面に呪いにきている人がいるのかと思うと、他人事だからこそ面白いと思うのだけど、やっぱりちょっと怖い( ̄∇ ̄;) そんなこんなで、今年の正月。 昨年の秋頃から、ためこんだ旅行券をひらひらさせながら、「なあなあ♪ どっか行こうやぁ♪」と、わくわくしていた母・サヨコ。 当初、立てた予定はシンガポールだった。それが「神戸あたりもえぇなぁ♪」となり「京都へ日帰りっていうのも捨てがたい・・・・」となり「まぁ、伊勢・志摩あたりにしよか・・・・(パルケエスパーニャってまだ行ったことないし)」というところにまでランクが下がっていったのである(笑)。 おいおい・・・・ちょっと待てよっっ!!! 岐阜県在住のモンが、旅行で伊勢っつうのは淋しくないかぃ??? そんなわけで、もう1ランク上げてもらって、京都に日帰り初詣バスツアーに行きましょう♪というところで落ち着いた。う〜ん♪ 京都(* ̄ー ̄)ニンマリ うちから微妙な距離にあるこの古都は、見てまわるにもネタに困らないし、ちょいと出かけるわりにはイベント性も高くなっていいし、その割に近いので、大変オイシイのである。 今回のこの日帰り初詣バスツアーは、北野天満宮から嵐山、そしてラストは伏見稲荷というコースで、オプションとして昼食に湯ドーフがつく。 ここらに住んでた、だいたいσ( ̄∇ ̄)らくらいの年代は、小学校の修学旅行でとりあえずそのオイシさというのを知り初める。 その後、うちの母校(高校)なんかは、2年生たちが修学旅行で広島方面へ出かけている間に、1、3年はそれぞれ別ルートで京都へ遠足に出かける。嵐山・嵯峨野を1年生が巡れば、3年は哲学の道やら銀閣周辺、その他寺社巡りをするのである。 小学生の頃なんかは学校で習う歴史にも限界があって、古都を訪ねても感動の深さもたかが知れているのだけど、高校生以上になってくると、例えば教科書でしか見ない文化遺産だの仏像だのを目にした時の「ほほぉ〜♪」の度合いが違うのである。ちなみに、小学校の修学旅行で京都を訪れた時、金閣・銀閣揃って封鎖されており、その絢爛豪華な佇まいを拝めなかったのである うちの高校の日本史教師は、もはやマニアと呼ぶに相応しい徹底ぶりで、自称受験日本史のプロ、趣味は仏像を見ることなどとのたまう飄々とした男、O氏が教鞭をとっていた。その許で日本史の表から裏まで学んできた経歴がモノをいい、当時なかなか思うように点数が取れなかったクセに、どうでもいいような歴史エピソードだけはきっちりと頭にちゃんと残っているらしいことがこのツアー中に判明した。 ガイドが京都の街をバスの中から案内してくれるのであるが、どうにもツメが甘く、揚げ足をとりたくなってしまうのである(こらこら)。 ガイドが美しい声で説明を繰り広げてくれている間中、私は小声でひそひそと母に本当のことを告げてやる。彼女はなぜか大ウケである。 とはいえ、日本史でも落ちこぼれていた私である。 うちの元クラスメートにはO氏の教えをそのまま受け継ぐ勢いのヤツらもいたから、京都を散策する際にはそういうのと一緒に行くと、2倍も3倍も楽しめることはうけあいだ(例えば、この日記でも登場したスーパーガールサナエなんかは適任♪)。 さて。 天神様には、さしてお願いすることもない年頃なので、さっさと手を合わせ、向かうは嵐山。ここで湯ドーフ(あんまりおいしいものではなかった)をつついた後、いよいよ散策である。 さあ、ひばり館に行こうか、オルゴール館はどうだ??などと地図を片手に思案しているところへ1人の威勢のいいお兄ちゃんが声をかけてきた。なりは法被に地下足袋。私と同じ年くらい・・・・?いや、ひょっとしたらもっと若いかも・・・・。「お姐さんたち!! 人力車乗りませんか??」ここら一帯で人力車を引いてガイドをするえびす屋のお兄ちゃんである。 私がおねえさんと呼ばれることはさして珍しくないが、母・サヨコともなれば、魚市場のオヤジかみのもんたくらいしかそう呼んでくれなさそうな年端になってしまい、この若い兄ちゃんがそう呼んでくれるとなれば、もう有頂天でうかれモードである(爆)。人力車なんて、そう乗る機会もないだろうってことで、さっそく30分コースでお願いしてみることにした。 さすが・・・・・・・。 現地人のガイド(しかもプロ♪)はむちゃくちゃ確かである。 源氏物語の登場人物、六条御息所ゆかりの地である野宮神社から、小倉百人一首が作られたとされる小倉山、そいつを背景にとる落柿舎(芭蕉の草庵ですな)の説明たるや、立て板に水♪ 拍手モノである。 私たちは2人して「へぇ〜〜〜〜♪」「すご〜〜〜〜〜い♪♪」を連発し、あっという間の30分をしっかりと堪能した。↑俥夫の近藤さんと♪(初公開♪ 母・サヨコ(爆)) この後、伏見稲荷へと移動したのであるが、正月3日の人出たるや、いやはや凄まじい。1番しっかりと手を合わさねばならぬだろうきつね様の前で、くっちゃくちゃに押されまくって、まさに命からがらの参拝となってしまった。 気を取り直しておみくじを引く。 大吉♪♪ きつね様よ・・・・ありがとなぃ♪ 京都はこの日、日中はとても暖かく、気合いをいれて厚着していったが身が縮むほどの寒さではなく、まさに初詣日和だった。が、帰りの道中、長浜辺りから猛吹雪・・・・。大垣にも雪が舞い、えらい天気となってしまった( ̄∇ ̄;) はぁ・・・・・。この雪が昨年の邪気を持っていってくれるとよいのだが・・・・・どこぞのじじばばみたいな念を天に送りつつ、私の2001年はこうして明けたのだった。