ひとり息子の正(入江甚儀)が結婚して1人立ちしたことで、2人きりになった中学校教師の陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)の宮本夫婦。 2人は大学時代に大学生時代に出来ちゃった婚で結婚したため、50歳にして初めて夫婦ふたりきりでの生活を送ることになる。 そんなある日、陽平は美代子が隠し持っていた離婚届を見つけてしまい。。。
子供が巣立った後の中年夫婦の暮らしや悩みや孤独や喪失感…などなどがテーマなんだろうけど、その辺りが上手く描ききれていなかったことが残念でした。
冴えない教師役の阿部ちゃんも、その「冴えなささ」だけがクローズアップされていて(ラストは少し力強かったけど)。 料理教室での生き生きした姿との対比がもう少し強くあればなぁ。 菅野美穂と相武紗季の使い方もなんだかもったいない感じ。 場面もたくさんあったから、大きなエピソードが盛り込まれていたら良かったのに。
「お母さん」と呼ばれている天海さんが、全然「お母さん」らしく見えなかったのも残念。 この間観た『湯を沸かすほど〜』宮沢りえが完璧な「お母さん」だったので、余計にね。
テーマは悪くないのに、見終わった後にあまり残らない作品でした。
あと、背が高い2人が暮らす家の天井高の低さが気になった!
>>昨日は『湯を沸かすほどの熱い愛』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『LA LA LAND』
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