2013年01月25日(金) |
『桃さんのしあわせ』 |
桃(タオ)さん(ディニー・イップ)は少女のころから60年間、香港の裕福な家庭にメイドとして仕えてきた。 家族のほとんどは海外に移住し、今は香港で映画プロデューサーとして活躍する長男ロジャー(アンディ・ラウ)の世話をしている。 桃さんは掃除、洗濯、料理を完璧にこなし、ロジャーはそれを当たり前のように享受していた。 ある日、桃さんが脳梗塞で倒れる。 桃さんは迷惑をかけないよう、メイドを辞めて老人ホームに入るとロジャーに告げる。 施設には、さまざまな事情を抱えた入居者たちが暮らしていた。 カーテン1枚で辛うじてプライバシーを守られた部屋で、桃さんはこれからの生活を案じる。 そんな中、時間を見つけては訪ねてくるロジャーの存在が、桃さんの支えとなる。 やがて桃さんはホームでの生活に慣れ、その穏やかで凛とした性格から、従業員や入居者から頼りにされるようになっていた。 しかし、間近で入居者の死を目の当たりにし、自分にも最期のときが近づいていることを感じていた。 そんな思いを、ロジャーの存在が払拭してくれる。。。
実生活で家族の介護に携わっているので、この手の題材の作品は正直あまり観たくないです。 (実生活を離れて)映画まで介護のことを考えたくないのが現実。
しかし、大好きな香港映画。 大好きなアンディ・ラウ主演ということで、2013年、最初の映画になりました。
人に何かをやってあげる時、見返りを求めてやる人は少ないと思います。
家族の愛情って自然なこと。 夫婦・親子(子育て・看病・介護)。 「さぁー、○○をやってあげるぞ!」と、1回1回、意気込んでやる人はまずいない。
劇中の桃さんとロジャーは、家主とメイドという間柄で、正確に言えば家族ではない。 お給料を払って雇っている立場と雇われている立場だけど、人の愛情って、与えてくれた人と受けた人の信頼関係で大きく強くなっていくんだなぁと感じました。
一生懸命、愛情を注いでくれた人には、精一杯の愛情で応えていきたいと思うのが人間の心だと思いました。
これは、私と祖母との関係にも重なります。
香港も日本と同じく高齢化社会。 (街を歩くと、高齢者の姿はよく見かけます) 劇中のような施設が多いのかどうか分かりませんが、日本の老人施設は広くて明るくて綺麗な所が多いなぁと改めて思いました。
会員になっている小さな映画館にて鑑賞。
>>昨日は『努力を積み重ねる(合格編)』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『恋のロンドン狂想曲』 『ファースト・ポジション』 『シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』 『すーちゃん まいちゃん さわこさん』
|