明日、結婚します。
1995年、相方25歳、私20歳の9月に出会い、今年で11年。 自分達の中では、「もう11年も経ったのか」という気持ちと、「11年っていえば11年経ったなぁ」という気持ちと2つあるけど、周りが思うほど長くは感じてませんでした。
結婚の意志を固めたのは2005年の5月。 『バタフライ・エフェクト』を2人で見に行った帰り。 この映画、2005年の個人的トップ10の1位に選んでるんだけど、内容的に満足したのはもちろん、実はそうゆう理由も含めての1位だったのでした。
この映画は、「人生が“もしこうだったら”」とストーリーが進み、投げかける作品で、主人公が様々な境遇に置かれるんだけど、現実では(当たり前だけど)「もし○○だったら」と遡る事は不可能です。
自分が思い描いていた自分になる事が幸せかどうかは誰にも分からない。 そう感じた時、私が10代で経験した大きな挫折を乗り越えさせてくれたのは、20歳で出会った相方でした。 いつまで経ってもメソメソ後ろ向きな私を、根気強く励まし続けてくれた相方の存在は、自分にとってやはり大きな11年だったと思います。
結婚に関しては、2人とも全然積極的ではなく(だから、こんなに長いこと付き合ってるわけだけど…)、相方は「しても良いかなと思った事はあったけど…」、私は「したくないわけじゃなく、したいと思った事がない…」てな具合で、当人達が前に進む気力がなかったので、現状維持のまま時が過ぎていきました。
11年の間に、周りからの「結婚しないの?」を聞いたのは、余裕で1000回を越えた。 そのウザさに私は大勢の前でブチキレた事があり、ここ近年は周囲の皆は「禁句」、、、ほとんど聞かれなくなってました。
聞かれない事を良い事に、自由快適な付き合いが続いていたけど、10年の節目がチラついた時、「このままずっと(現状維持では)いかないのかなぁ…」と感じ、私自身がやっと少し「しても良いかな…」という方向に気持ちが傾き加減になりました。 しかし、2人して「結婚したい」ではなく、「しても良いかな…」というのも本当になんともいえないヤル気の無さ…。
私がずっと建築関係の仕事をしていて、相方が今の部署に配属されてかれこれ6年、彼も今その辺に関連する仕事をしている為、2人の中では最初からマンションを借りて住む選択肢はなく、「結婚=家を建てる」が目標でした。
2005年の6月、まず土地探しを開始。 私がどうしても磐田を出たくなかったので、その点では相方がカナリ譲歩してくれて感謝。
彼の職場は浜松で、今は自転車通勤しているくらい(職場まで近い)身なので、わざわざ天竜川を越えて磐田市民になる事は、相当な抵抗があったと思います。 でも、私だって名字が変わる事に相当な抵抗がある。 だから、どうしても自分の家の近くを離れたくなかった。 結婚に関して、私からの唯一にして最大の条件がこれでした。 以前、共通の友人達に、「彼はみぃちゃんがどんな球を投げても受け止めてくれる人だよね」と言われた事があるけど、相方は私の希望を受け入れてくれ、磐田に来る事を決意してくれました。
そして昨年の夏の間中、2人であちこち巡って、気に入った所が見つかったと同時期に、私の仕事が諸々の事情でなくなってしまう事件が勃発。 建築業者は無条件に決まっていたのに、これもゼロからのスタート。 そしてこれから巨額ローンを組むというのに、私が無職になってしまい、手探りのスタートでした。
2005年の10月に婚約。 11月に土地を契約して、建築業者を決定して契約。 2006年1月に土地の決済完了。 3月に上棟。 7月に完成。 巨額ローン地獄スタート。。。
昨年の秋以降、自由人の身の私ですが、今までの仕事の関係で多少知識があるので、銀行のローン相談に始まり、家の図面作成、打ち合わせ、法務局への登記も自分でやったので、実際はあれこれ動いてました。
最近、【パート2】に空の写真をアップする事が多いのは、連日、自宅⇔新居を自転車で往復してモノを運び込んでいた為。 この夏、珍しく真っ黒に日焼けしてしまったのも、あちこち自転車で買い物行ったり、自宅⇔新居の往復の為でした。
6,7月の短期バイトが終わってホッとしていたので、本格的に自室の片付けに取り掛かったのが、つい2,3週間ぐらい前。 もぉぉぉ、信じられないくらいの不用品の山・山・山!!! 1つモノをどかすと⇒埃の渦⇒掃除機かける⇒次のモノ…この繰り返し。 あんな埃の中で長年暮らしてたなんて…人間の身体って意外に丈夫にできてるんだね(笑)。 考えると捨てられなくなるから、考えずにどんどん捨てていって、やっと片付いたという感じです。
そうはいっても、新居には相方も私も各自、自分の部屋があるので、漫画やCDや雑誌や文庫本などはそのまま運び込んで押入れに入れました。 結局またそれが「開かずの間」状態になっちゃうのよね(苦笑)でも、お気に入りの漫画や雑誌は、新たに買うことはないから、捨てられなくて。
私のこの部屋は、これから妹が使う為(子供の頃は2人部屋だった)、まっさらな状態で引渡ししなければいけなくて、「ま、これは置いていこう…後々取りに来れば…」というのができなくて、捨てたモノも大量だけど、「とりあえず新居の部屋に…」というモノも多いです。
この3,4日、本当に必要なモノだけしか残ってない部屋で暮らしていて、「あー、たったこれだけあれば暮らしていけるのに、ナゼにあんな莫大なモノがあったんだろう…」と改めて不要物の多さにビックリしています。
「1つ捨てたら新しいモノを買う」、「1年着ない洋服はもう2度と着ない」…etc…モノは増やしちゃいけないね…本当に。 新しい家では尚更の事。
明日からの新生活スタートと同時に、長期の外遊に出掛けるので、暫く更新を休みます。 相方は「16連休なんて、定年までもう2度とないな…」と言っていた。
というか、明日から巨額ローンを抱えた専業主婦の身になる私に、これから映画なんぞ出掛ける余裕はあるんだろうか…。 相方との関係は「夫と妻」になったところで自由きままさは、今までとそんなに大きく変わらないと思うけど、、、今まで「お給料=自分のお小遣い」だった立場とはガラリと変わるからなぁ。
そもそも、ずっと親元に暮らしている私にとって、「生活費」は、けっこう未知な世界なので、ローンを返済しながら、相方のお給料でどうやってお金のやりくりをしていくのか、全く感覚がつかめてない…。 旅行から戻ったら現実が始まるので、しっかり頑張らないといけないなぁ。
新居のネット環境は、フレッツ光の工事は終わってるんだけど(電話は通じる)、ギリギリまで家でPCを使っている為、プロバイダーの設定変更がまだで、向こうでネットできるのは帰国後になると思います。 この間、リビング用に新しいパソコンを買って、あとそれぞれ自分の部屋に今使ってるパソコンを持ってくるので、2人暮らしなのに3台もパソコンがある状態に!?
主な電化製品は全て買ったけど、プラズマテレビだけ50型か58型か迷い中で…帰国後に買いに行く予定なので、まだテレビがありません。 テレビもなくてネットもできないなんて、今の時代じゃチョット考えられない環境だね。 ま、逆に携帯があるからどうにでもなるっていうのが今の時代なんだろうけど。
まだまだ残暑厳しい毎日だけど、帰国したら秋の風が吹いているのかなぁ。
〜「人は、その人の人生のある場所に帰るのではない。その人のいる場所に人生があるのだ」〜 『冷静と情熱のあいだ』の中の一文で、私が凄く好きな言葉。
新たに私がいる場所での人生に幸せを見つけたいと思います。
♪BGM〜『I』by:石川よしひろ
>>昨日は『青春漫画〜僕らの恋愛シナリオ〜』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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