幼い頃から一人でいることが当たり前だと思って生きてきたイラストレーターのトニー滝谷(イッセー尾形)は、、15歳年下のA子(宮沢りえ)と出会い、結婚する。 最愛の女性と過ごす毎日は、これまで味わったことのない幸福をトニーにもたらしたが、ただ1つだけ不満があった。 それは、A子が新しい洋服を次から次へと買いあさることだった。 洋服を着るために生まれてきたような美しいA子は、魅力的だが、新しい洋服への執着は中毒だった。。。
ボーっと見ていたいんだけど、没頭してしまって抜け出したくないような作品でした。
画面がロールしていく感じの横移動の映像も効果的。 写真家の広川泰士氏という方の撮影だそうですが、この撮り方が惹きこまれる一因だったと思う。
横にロールする映像というは、「あー、ここもうちょっと止まって見ていたいのに、、、あー、もう進んじゃうのか」っていう感じで、上手い具合に“腹八分感”を引き出していたと思います。 動く歩道に乗せられて、何か見ているっぽい感覚(?)うーん、ちょっと違うかな…。 何でもそうだけど、この“腹八分感”って凄く大事よね? そのものの魅力を引き出すには1番そそられる方法(?)だと思う。 でも、なかなか難しいよね。 私なんて普段の食事でさえ困難だもの…。
イッセー尾形氏は、もう、存在そのものが「THE!役者!」。 一挙手一投足全てが素晴らしかったです。 こうゆう褒め言葉しか見当たらないのも情けないけど、それしか言えない。 昭和天皇を演じた『太陽』も是非見てみたいなぁ(日本での公開はまず無理なんだろうけど)。
久々に見た宮沢りえは、「やっぱり、宮沢りえって綺麗だなぁ」と改めて感じた。 特に、最初の方に登場する白のベレー帽をかぶった姿は、昔の『ぼくらの七日間戦争』を思い出させるような可愛さでした。 この役は、単に演技力があるだけではできないし、かといって単に美人なだけでもできないし、両方を兼ね揃えた彼女には適役だったと思います。 綺麗な洋服や靴を、次から次へと着て登場するシーンは、女の私でも見とれてしまった。 尾形氏ともども、2役を演じていますが、自然でした。
72分という短い作品ですが、グッとくるというより、ジーンとくるという感じで、ステキな映画でした。
都会では、お正月ぐらいに公開だったのかしら? こちらでは、例によって、自主上映会にて、7月20日〜23日までの4日間限定。
今日は最終日で、土曜の夜という事もあり、50人ぐらい居たかな…大盛況でした。 つい先日、『バンジージャンプする』を見た時は、オバの大群に襲われ、異次元の空間を体験しましたが(悲劇の詳細は、7月2日の日記へ)、今日は、いつもどおり、ミニシアター系が好きな映画ファンが集まった、いつもの空間で安心しました。
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映画に行く為に、仕事から急いで帰宅したら、東京で震度5の地震があったというニュースが。
関東圏に住む友人知人に「無事ですか?」メールを送る。 仕事をしていた人、銀座のバーゲンに行っていた人、動物園に行っていた人、コンサートに行っていた人、etc…みんなから「揺れはすごかったけど、無事」という連絡がきてホッとする(いつもこのエンピツで御世話になっているkaiさんだけ、「あんまり揺れを感じなかった」と言っていましたが)。
そして、みーんな「電車が止まっていて大変」と。 いつも東京に大雪が降ると、交通機関マヒのニュースを見るけれど、都会は本当に電車が不通だと参ってしまいますね。 かといって、改善策っつうものがあるようには思えないけど。
我が家は、防災グッズやヘルメットまで玄関先にちゃんと用意してあって、家族全員、枕元には懐中電灯を置いて寝ていますが、地震は必ずしも夜〜夜中に発生するとは限らないんですよね。 今日、私が連絡した友人知人でも、(家族と同居している人で)家に居た人はゼロだった! 家族全員が揃っていない時間帯って、1日のうちの半分以上だし、そうゆう時が本当に困るなぁと感じました(我が家は、妹は南半球に居るし)。
♪BGM♪〜『Second Kiss』by:Bossanova Cassanova
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