19世紀のパリ。 オペラ座では、怪人ファントム(ジェラルド・バトラー)による奇妙な事件が相次いで起こっていた。 コーラスガールのクリスティーヌ(エミー・ロッサム)は、ファントムを“音楽の天使”と信じて彼に歌を習い、プリマドンナと成長していく。 幼なじみの子爵ラウル(パトリック・ウィルソン)に愛されながらも、孤独なファントムに惹かれているクリスティーヌ。 ある日、仮面の下に隠されたファントムの秘密を知る。。。
主役3人の歌声が、「自分の好みだ」と思う人にとっては、良いのではないでしょうか。 良し悪しが別れるのは、結局はここだと思います。
私はと言いますと、、、ちょっとイマイチといった感じでした。 ラウルはOKだったけど、ファントムもクリスも声が強すぎ。 特に、クリスは♪Think Of Meで、「おお!!歌姫登場」と思わせるような、もっと透き通るソプラノでないと…。 エミー・ロッサムが、あんなに太い歌声とは…意外でした。
とは言っても、、、もちろん、映画ならではの(映像ならではの)良さもありましたけどね。 この演目は、他の演目に比べて、ただでさえ♪Overtureで、「ゾクゾク」っとくる度が高いけど、ここは見事な映像でした(最大の見せ場と言ってもいいかも)。
ハンニバル、イルムート、ドンファンの劇中劇の部分は、映画だととても分かりやすく描かれてましたね。 ♪Prima Donnaも煌びやかで見応えがあったし、カルロッタのカエル声も、「あっ、なるほど」と思ったし。 ♪All I Ask Of Youも、「いかにも若い男女の愛の告白シーン」って感じで、気に入りました。
舞台では2幕冒頭の♪Masqueradeは、休憩がない映画だから、この辺で(中盤の「あ〜まだ先があるなぁ」という部分で)もっとド派手にしてもらいたかったな。
♪The Point Of No Returnは、2人の歌声が凄く迫力あってエロくて、と〜っても良かったねぇ〜。 この曲に関しては、ジェラルドファントムとエミークリスが好き! 映画が始まってからずーっと、「この人たちの歌声…もうちっとどうにかやさしくならないものか」と思っていたけど、この曲だけは、あの力強い歌声が非常に活きてましたね。 そのままラスト3重唱もけっこう良かったと思います。 ジェラルドファントムの演技も最高潮って感じで、クリスとのキスシーンの表情は泣けた。 最後のマスカレード口ずさむシーンも泣けたー。
舞台と違うラストシーンですが、これはこれでまた余韻を残して、個人的には良い場面と思いました。 今日は、♪The Point〜の後ぐらいから、かなりファントムよりの気持ちで見ていた私としては、映画のラストは、切なさ倍増って感じで、上手な描き方だったと思うんだけどね。 もちろん、舞台のラストシーンもステキですが、映画の方がファントムの愛の部分が強調されてグッとくるかも。
上記のとおり、♪The Point〜以降は、凄く良いと思いましたが、私が大好きな♪Music Of The Nightと♪Wishing You〜(墓場にて)が満足できなかったのが、とても残念でした…。 しつこいけど、2人の歌声が強すぎ。
ジェラルドファントムは、全体的にスマートすぎでしたね。 ファントムには、もう少し重厚感とか甘さ、そして、ある種の「異常さ」が必要と思うんだけど…彼のファントムは、けっこう普通の人っぽすぎる。 あと、クールな面が多すぎるかなぁ。 「ありえない」とか「許せない」とまでは思わないけど(笑)1幕の部分がもう少し頑張って欲しかったって感じ。
エミークリスは、まず、実年齢も若いとう点は良かったと思う。 歌声というのは、人それぞれ好みがあると思うので、、、私の好みではなかったって感じです。 あと、常に「ポカーン」と口を開けてる演技が異常に目に付いた+ファントムに亡き父を求める感情があまり伝わってこなかった。 ただ、この役は、誰が演じるのを見ても、なかなか完ぺきにハマる事はないのかもしれないなぁとも感じましたが。
パトリックラウルは、超正統派って感じで、3人の中では1番良かったと思いました。 髪を後ろでしばった姿がステキだったわ。 映画ではキーポイントとなる老人を演じた場面も良かったです。
あと、ジリー母娘も印象に残りましたね。 メグ可愛いなぁ〜。 彼女がクリスでもいいくらい。
主役3人の歌云々の感想を目にしますが、A,L=ウェバー作品に出る時点で、ある一定以上の歌唱力レベルにあるのは当たり前。 そんなことは当然です。 歌唱力以上にポイントになるのは、やっぱり“1つの作品を通しての”歌声だと思うんだけどなぁ…私は…。
ダンス一緒のオバサンが娘さんと見に行って、サントラ買って家で聞いたら、「歌だけ聞くとな〜んかガッカリ、、、映像を見ながら聞いたからよかったのね」と言ってたけど、もしも「サントラ欲しい!」「聞いてみたい!」と思う人がいらっしゃったら、まず、ロンドンオリジナルキャストを私はオススメしますね。
マイケル・クロフォードのファントムも、実はちょっぴり癖のある歌声なので、好き嫌いはあるかと思いますが、少なくとも“1つの作品を通しての”歌声としては、他の比ではないと思う。 もちろん、サラ・ブライトマンのクリスも。
とかなんとかいっても、映画は、四季劇場まで行く交通費だけで15回は見れるから、あと3回ぐらいは見たいと思ってます。 ♪The Point〜のシーン目当てに行くつもりですが、何回か見に行けば、そのうち歌声も気に入るかな???どうかな…。
ちなみに、、、同じA,L=ウェバー作品の映画としては、私、個人的には、『エビータ』の方が断然に好みです。
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秋から始まった『ER』8シーズン。 BS無い我が家は、地上波で見てるんですが、、、『ER』をド深夜に追いやってまで放送してる韓国ドラマの『美しき日々』とかって、はたして巷では流行ってるんでしょうか? 『冬のソナタ』の時は、わんやわんやと騒いでいたけど、『美しき日々』の「う」の字も話題になってないように感じるんだけど…。
社会現象になるくらいの番組なら、日付変わってから見させられるのも「まぁ、しょうがないかな」と少しは(本当に少しだけ)思います。 でも、ただ単に「ブームだから放送しちゃえ」じゃ、たまりませんぜ〜こっちは。
当初、am0:45〜放送だったけど、最近じゃ、am1:10〜なんてのも当たり前。 どうにかしてよ〜〜〜〜NHK!
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♪BGM〜『The Phantom of the Opera』オリジナルロンドンキャスト
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『ステップフォード・ワイフ』
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